京都初詣 下鴨神社と広隆寺・東寺・三十三間堂
2011年1月8日(土)
冬の青春18きっぷの最後の一回でまたまた京都に行ってきました。

≪一日あったら京都・奈良!時々東京! (^^♪ ≫って感じかな

今回のテーマは仏像さまにお会いすることと、初詣。
寒くて早起きがイヤになるけど、格安で旅するには まずは寒さに負けないことです!。


11:05 広隆寺
京都駅から山陰本線に乗り、太秦に着いたのが11時少し前です。
せっかくのJRの乗り放題きっぷだから、交通手段はできるだけJRを使いましょう!。
10分弱で広隆寺に着きました。

広隆寺は 聖徳太子ゆかりのお寺で、本堂や講堂はこじんまりとしていました。

霊宝殿に入るには700円
 ここには国宝第一号の飛鳥仏、弥勒菩薩半跏思惟(みろくぼさつはんかしゆい)がいらっしゃいます。

最大の見どころであるこの霊宝館には飛鳥時代から鎌倉時代の貴重な仏像がずらりと並び、壮観です。
私がお会いしたかったのが、
国宝・宝冠弥勒菩薩半跏思惟
(ほうかん・みろくぼさつ・はんか・しゆい)

「東洋のモナリザ」とも呼ばれていて、
華麗な右の手指をそっと頬に寄せ、
かすかに微笑み思索にふける姿。


究極の美しさで気品あふれるお姿でした。
心が穏やかに満たされていきますね。


去年の奈良中宮寺に続き、
飛鳥時代を代表する二体の半跏像に
お会いすることができました (*^_^*)。

京都広隆寺は弥勒菩薩像。 
奈良中宮寺は伝如意輪観音像です。

光背の有無を除けばほぼ同じポーズで、
気高くかすかに微笑んだ表情まで
似ています。
どちらも世界に誇れる
圧倒的美しさの半跏思惟像です。
弥勒菩薩半跏思惟(みろくぼさつはんかしゆい) Yahoo!画像サイトより

これ以外にも見応え満載。
定朝の弟子・長勢の作の藤原時代の十二神将立像や、貞観時代の像高314cmの不空羂索観音立像、
像高264cmの千手観音立像、埋木地蔵と呼ばれている地蔵菩薩立像などがあました。
 

今回一番行きたかった広隆寺を後に、JRで京都駅に戻り、今度は歩いて東寺に向かいました。
この時期、特別公開している五重塔の内部を見たかったからです

12:25 東寺 東寺 金堂

東寺(とうじ)は、京都市南区九条町にある東寺真言宗総本山の寺。「教王護国寺」とも呼ばれる。本尊は薬師如来。

東寺は弘法大師空海に下賜され、真言密教の根本道場として栄えた。中世以降の東寺は弘法大師に対する
信仰の高まりとともに「お大師様の寺」として庶民の信仰を集めるようになり、今日も京都の代表的な名所として存続している。
平成6年(1994年)12月には「古都京都の文化財」として世界遺産に登録された。

五重塔(国宝)は高さ54.8メートルで木造塔としては日本一の高さを誇る。
天長3年(826年)空海により、創建着手にはじまるが、実際の創建は空海没後の9世紀末であった。
雷火や不審火で4回焼失しており、現在の塔は5代目(1644年)。

東寺五重塔 初層入り口 東寺五重塔 東寺五重塔 初層内部(ポスタ−から)


(京の冬の旅)の企画で、 五重塔初層内部は今年3月22日まで公開されています。

とっても興味津々で中に入りました。 
心柱の4面に仏像群、天井や梁には色彩豊かな模様、柱に残っているわずかな絵や曼荼羅図など、
どれも古いのに思ったよりも状態よく整っていたのには驚きでした。とても不思議が空間に思えて、気持ちが安らぐ時間でした。

初重内部の壁や柱には両界曼荼羅や真言八祖像を描き、須弥壇には心柱を中心にして金剛界四仏像と八大菩薩像を安置する。
真言密教の中心尊である大日如来の像はここにはなく、心柱を大日如来とみなしている。江戸時代初期の作風を伝える。

14:10 三十三間堂
またまた歩いて京都駅に戻り、初詣のために北口から下鴨神社方面に向かうバスに乗ろうと思ったら、
バス待ち行列を見てうんざり…。

ここは後まわしにして、東寺と反対方向の三十三間堂に歩いていきました。
(交通費は節約・節約・・・ 幸い歩くことは慣れているので…。)

ここはバスで通るものの、なかなか下車して行く時間もなかったんです。
内部に入るとものすごい数の
千手観音立像が迎えてくれました。

歩いても歩いても、終わりが無いくらい・・・  圧巻でした。


三十三間堂は、後白河上皇ゆかりの寺院で、東山七条の西にある妙法院の境外寺院で、正しくは蓮華王院(れんげおういん)。

三十三間堂の名は、内陣の柱間が33
あることに由来する。

堂内中央に本尊千手観音坐像を安置。
その左右には長大な階段状の仏壇があり、1,000体の千手観音立像が
各10段50列に並ぶ。 
千手観音立像と二十八部衆像           Yahoo!画像サイトより
内陣の左右両端には左端(南端)に風神像、右端(北端)に雷神像を安置。
千体仏の手前には二十八部衆像が横一列に並ぶ。
ただし、二十八部衆像のうち四天王像4体は本尊の周囲に配置されている。
15:15 下鴨神社
三十三間堂からは、七条に向かい、ここから京阪地下鉄に乗って出町柳で下車しました。
最後になってしまいましたが、やっと初詣・・・下鴨神社に向かいました。
出町柳の駅から高野川にかかる河合橋を渡ると、右手に最初の鳥居が見えました。
ここから車道をしばらく歩いてから、糺の森の中に入っていきます。
境内は小川が流れ、雑木の広大な森になっていて、紅葉や新緑の季節は散策するにはもってこいの雰囲気でした。
糺の森には弥生時代の遺構もあり、歴史を深さを感じました。
      上 舞殿         下 えとの守護社 中門
下鴨神社(賀茂別雷神社)は、上賀茂神社(賀茂別雷神社)とともに、古代の賀茂氏の氏神を祀る神社。
両社の祭事である賀茂祭(通称:葵祭)が有名で、毎年多くの人で賑わう。
また古都京都の文化財として1994年、世界遺産に登録された。


えんむすびの神様を通り、楼門をくぐると、正面に舞殿がありました。 
中門をくぐると、言社(ことしゃ)といって、7つの神様がまつられていました。
それぞれが十二支の生まれ年の守り神さまとなっていました。

やっと初詣ができ、今日の京都旅はこれでおしまい・・・。
ここからはバスに乗って京都駅へと戻りました。
起点から京都太秦までは片道314、5km、 JR片道-5250円。
往復で10500円のところ、青春18きっぷ(2300円)を使って、8200円もお得でした。
でも京都・奈良の神社仏閣巡りには拝観料がかかってしまいます。
ちなみに 広隆寺 700円。 東寺(五重塔含) 800円。 三十三間堂 600円。  電車・バス代 500円。