奈 良 の世界遺産
2010年1月8日
新年を迎えても相変わらず青春18きっぷで走り回っています。今回は日帰りで奈良まで行ってきました。
いつも通り、5時25分の東海道線下りに乗り、4回乗り換えて、奈良駅には10時33分に着きました。
平日なので、途中通勤ラッシュもありますが、車両の座席も快適でほとんど座れるので、片道5時間かかっても、
あまり疲れることはありません。
ひとりで登山に出かける時には朝の出発はもっと早いし、車も3〜5時間ほど運転するのだから、
それに比べれば乗ってるだけで着くのだからラクですよね。
何よりも一日のメインの交通費(JR運賃)が2300円というのがとってもお得というもの・・・。
11:25   薬 師 寺  (世界遺産)
JR奈良駅からまずはバスに乗って西ノ京へ〜  
最初は薬師寺に行きました。
奈良の寺院はほ〜んと久ぶりですが、まずは薬師寺を見たいと思っていました。
天武天皇により発願(680)、持統天皇によって本尊開眼(697)。その後平城遷都(710)に伴い、この地に移されました。
西塔の三重塔は昭和56年に創建当初の白鳳様式をもって復興。東塔はすでに覆屋がかかり、解体修理の準備が始まったようです。
薬師寺  金堂 薬師寺  講堂
金堂には白鳳時代の国宝、薬師三尊像が祭られておりますが、
金堂ではちょうど大般若経転読法要が行われていて、ゆっくりお会いできなかったのが残念でした。
薬師寺  玄奘三蔵院
薬師寺の玄奘三蔵院は期間限定で拝観できますが、平城遷都1300年を記念して、今年の1年間はずっと公開しています。
不東と掲げられた祭壇の中には平山郁夫画伯の遺影が祭られていました。
伽藍に入ると、目が眩むばかりの大作の数々・・・。以前テレビで見たことがあったけど、実際に見たのは今回が初めてでした。
大唐西域壁画殿には縦2.2メートル、長さ49メートルにも及ぶ「大唐西域壁画」があります。
30年の歳月をかけて、平山郁夫画伯が描いたものです。

この壁画は、長安を発ち、高昌故城の遺跡を描き、最も難所であった天山を越え、ヒマラヤ山を仰ぎ仏跡ナーランダーなどをたどり、
天竺に至る玄奘三蔵求法の旅とその精神を描くもので、7場面13枚からなり、つなぐと計49mになります。

  
圧巻です!感動しました!! 。是非ご覧あれ♪♪♪ (#^.^#)
12:20   唐 招 提 寺  (世界遺産)  金堂
薬師寺の玄奘三蔵院から歩いて5分ほど
の所に唐招提寺があります。開山の
鑑真和上は大唐国揚州大明寺の高僧で、
聖武天皇の招きに応じ難航海に
あいながら来朝。
金堂は平成の大修理を終え、現存最大
の天平建築で、井上靖の≪天平の甍≫
で知られています。


御影堂は(開山忌、観月会)のみ
拝観できるようで(6月初旬?)
鑑真和上の坐像と、
東山魁夷画伯の手による
鑑真和上坐像厨子扉絵、ふすま絵、
障壁画が収められています。
13:15    東 大 寺  (世界遺産) 金堂 大仏殿
薬師寺、唐招提寺とめぐってから、バスに乗って、奈良公園方面へと向かいました。
まずは東大寺へ・・・写真に納まりきらない南大門をくぐると鹿さん達がお出迎えです。
≪しかせんべい≫さえ持っていなければ、触ってもおとなしいものです。
東大寺 大仏(盧舎那仏)
ここが今日一番人が多かった所でした。
寺院の堂内はどこも写真撮影は禁止となっていますが、ここは写真撮影OKでした!。
南大門は日本最大の門。 大仏殿も世界最大級の木造建築。ってことは誰でも知ってるよね!
14:00  興 福 寺  (世界遺産)    東金堂 興福寺 五重塔
東大寺から興福寺へは、歩いて行ける距離です。


興福寺は藤原鎌足を祖とする藤原氏の氏寺として創建。
平城京遷都の時に不比等によって移され、名も興福寺と改められました。

中金堂は再建中で、敷地はまだ広場のままですが、
阿修羅像でお馴染みの乾漆八部衆立像や乾漆十大弟子立像などは 
国宝館で お目にかかることができます。

上野でのご対面以来9ヶ月ぶりに、今回はゆっくりお会いできで感激でした。



次に新薬師寺に向かいました。
新薬師寺の新は【あらたか】という意味で【新しい薬師寺】ということではありません。
天平19年(747)に聖武天皇の眼病平癒を祈願して光明皇后が開いたともいわれています。
ここは世界遺産ではありませんが、本で見た薬師如来を十二神将が守るその構図と
意匠に惹かれて行ってみました。

静かな路地の先にひっそりと新薬師寺がありました。
15:30  新 薬 師 寺
拝観受付で、『よかったですね、法要が始まってますよ、今ならまだ間に合いますよ。』と声をかけていただき、本堂に入りました。
まずは薬師如来をお守りする12の武将達の迫力に圧倒されました。
静かに鎮座する薬師如来の前では、初薬師(修正会)の法要が厳粛に行われていました。
NHKのテレビカメラがその模様を映像に収めています。
ピ−ンと引き締まる寒さと、凛とした静寂に包まれ・・・
ほとけさまを拝みながら、御詠歌のような調べの法要を静かに聴きいていっていると、心が洗われていきました。
今回の奈良の旅で一番感動的な場面でした。
16:30  春 日 大 社  (世界遺産)
新薬師寺でいい時間を過ごした後、まだ少し時間があったので、春日山方面に歩いてみました。
人気もない静かな里山の風情に、違和感なく鹿たちがお散歩しています。
春日大社の境内は、そんな緑深い森に包まれた神聖な佇まいでした。
さて、ランチをする暇なく、たくさん歩き見た今回の奈良路ですが、
JR奈良駅に戻る途中で、吉野名物の柿の葉寿司を買い、コンビニで缶ビ−ルも買いました。
そして京都に出るよりも亀山経由のほうが連絡が良かったので、JR奈良駅から関西本線で亀山に向かい、
名古屋に出て東海道本線にて帰途につきました。
関西本線は意外にも通勤ラッシュもなく、車内でのんびりと奈良の名物に舌鼓を打ったのでした。
行き・・・ 
起点(5:25発)→京都→奈良(10:33着)                  距離 347km  普通運賃 5780円
帰り・・・ 
奈良(17:33発)→亀山(19:08発)→名古屋→起点(23:13着)   距離 292km  普通運賃 4940円
     
        ★ 往復の普通列車の運賃は 10720円。 青春18きっぷ(2300円)で 8420円お得でした(*^。^*)
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