2011年、冬の青春18きっぷが始まりました。
「さて、どこに行こう?」「京都はまだ紅葉が残っているかな?」
紅葉最盛期の京都が一番いいんだけど、安価で行けるこの時期に名残りの紅葉を
求めて三馬トリオは一枚の切符で京都へとプチ旅を楽しみました。

朝はいつもよりちょっとゆっくりで6時20分の電車に乗りました。
土曜日なので通勤ラッシュはなく、豊橋・米原で乗り換えましたが、
座席も空いていて4人掛けのボックスシ−トで快適に移動。
山科駅に着いたのが11時ごろでした。
JR東海の秋の京都キャンペ−ンで登場していた毘沙門堂。
参道を埋め尽くす、散り紅葉が見れるかなあ・・・?。  わずかな期待をもって
山科駅から15分位北に上がったところにある毘沙門堂まで歩きました。
参道の紅葉は終わりがけ。参道の散り紅葉は枯葉になってしまいました。
せっかくなので、ゆっくりしてみましょうか(拝観料500円)
ちょうど館内の説明が始まった本堂に入りました。
毘沙門堂
毘沙門堂 観音堂(晩翠園)

毘沙門堂なので、ご本尊はもちろん毘沙門天様です。天台宗の宗祖で比叡山を開かれた伝教大師のご自作で、延暦寺根本中堂
のご本尊薬師如来の余材をもって刻まれたと伝えられます。ご本尊は秘仏なので、お前立ちを拝ませていただきます。秘仏の
ご開帳は300年(?)に一回、直近では何年か前にご開帳が行われたので、もう一生のうちに見られる機会はないようです。

九老之間襖絵 (* 写真はパンフより転用) 天井龍     御成之間
毘沙門堂には何の予備知識もないまま来ましたので、お堂をめぐりながら説明していただけたのが良かった。
お寺の方によると、紅葉が終わったこの時期に訪れる人は、今までだったら稀だったようで、
本来のお務めよりも拝観者の対応に大忙しとのこと。紅葉が遅れたことと、何よりもJR東海のキャンペ−ン効果でしょう。
本堂から宸殿へと移動します。足元はしんしんと冷えてきます。宸殿には狩野益信筆の障壁画があります。
天井の龍はどこから見ても自分を睨んでいます。 一部屋一部屋 中に入り、襖絵の説明がありました。
いずれも騙し絵の手法が取り入れられ、机の形が変わったり、枝の雪が融けたり、顔の向きがかわったり、年をとったりと、
あれまぁ不思議?な絵の数々・・・。 時間が過ぎるのを忘れて見入ってしまいました。
祇園を歩く・・・
山科駅に戻ったのがお昼を過ぎて1時ちょっと前。 次の目的地は東山界隈なので、山科から地下鉄東西線に乗って移動しました。
三条京阪駅で下車し、ここから祇園の街をそぞろ歩きです。一見さんお断りの格式高い料亭も多い祇園ですが、
ランチタイムには3500円〜という料理屋さんも多く、庶民でも手が届きそうです。でもじっと我慢して4条通りまで来ました。
拝観コ−スの都合上、お昼ごはんは
甘味処になりました。

3馬一致で、
『祇園といったら都路里がいい〜。』

いつ見ても行列の店先の列に
並ぶこと15分ほど・・・。
やっと店内に入りました。


お茶風味でもそれぞれのアイスや
生クリ−ムの味が微妙に違います。
美味しかったぁ〜。
でもパフェだけじゃ
満腹感は無いんですね。
茶寮都路里祇園本店 定番や季節・店舗限定のパフェ
        石塀小路                       高台寺
祇園から花見小路通や石塀小路など、雰囲気のいい、小路歩きをしながら 高台寺へとやってきました。

高台寺は豊臣秀吉の正室、ねね(北政所)のお寺として有名ですが、このお寺の前を通るものの、初めて入るお寺です。
慶長11年(1606)開創した寺で正しくは高台寿聖禅寺。
造営に際して、徳川家康は当時の政治的配慮から多大の財政的援助を行なったので寺観は壮麗をきわめたといいます。
方丈前の庭園、奥が勅使門
今でも広大な境内で、紅葉はもう終わりがけでしたが、何とか見ることができました。
方丈前の庭園には来年の干支だからなのか? 瓦で龍が描かれていました。
(* 写真はパンフより転用) 開山堂天井絵     霊屋 内陣の高台寺蒔絵 豊臣秀吉像  北政所像 (霊屋)
方丈から開山堂〜霊屋を見て
まわりました。

「霊屋(おたまや)」は秀吉と北政所
をに祀り、北政所像の下はその墓所
となっているようです。
須弥壇(しゅみだん)と厨子は華麗な
蒔絵装飾が施され、桃山美術を代表
する「高台寺蒔絵」として知られています。

その後 傘亭、時雨亭(お茶室)など
にまわりました。

高台寺を出たのは午後3時半過ぎ、

八坂の塔を振り返って見てから西方向に
15分ほど歩くと・・・

六波羅蜜寺に着きました。


平清盛ゆかりのお寺なので、
来年を先取りしましょう。
高台寺の散り紅葉
六波羅蜜寺 (* 写真はポスタ−より転用) 空也上人立像      平清盛坐像

六波羅蜜寺は、天暦5年(951)醍醐天皇第二皇子光勝空也上人により開創された西国第17番の札所である。
当時京都に流行した悪疫退散のため、上人自ら十一面観音像を刻み、御仏を車に安置して市中を曵き回り、
青竹を八葉の蓮片の如く割り茶を立て、中へ小梅干と結昆布を入れ仏前に献じた茶を病者に授け、歓喜踊躍しつつ
念仏を唱えてついに病魔を鎮められたという。
平安後期、平忠盛が当寺内の塔頭に軍勢を止めてより、清盛・重盛に至り、広大な境域内には権勢を誇る平家一門の邸館
が栄え、その数5200余りに及んだ。寿永2年(1183)平家没落の時兵火を受け、諸堂は類焼し、独り本堂のみ焼失を免れた。

六波羅蜜 とは
京百菜 の≪旬菜おばんざいセット≫
六波羅蜜寺からちょっと歩いて、河原町通に出てバスに乗りました。京都駅に着いたのは夕方5時ごろ、
駅ビルでお土産スイ−ツを買ってから、その11階の食事処で、夕ご飯。
京都のおばんざいが満載の≪旬菜おばんざいセット≫で舌鼓! 。
京都ならではの食材満載、どれも優しく美味しい味付けで、ビ−ルもご飯までも美味しかった(^。^)y-.。o○
6時過ぎにこの店を出る時には店の外には行列が・・・でもこの店、ランチのほうが楽しそう!
京都駅を18時30分発の東海道線で帰りました。帰りの電車も空いていて、みんなで一緒に座って帰れました(^。^)y-.。o○
ではプチ旅のまとめです。
起点から京都を往復すると  JR普通運賃が10500円のところ、青春18きっぷは2300円。
 8200円もお得です
交通費は地下鉄&バスで500円ほど。 拝観料は3箇所、2700円。 スイ−ツ&ビ−ル&旬菜おばんざいセットで3800円。  
京都のお寺を巡って名残の紅葉も楽しんで、京都グルメも満喫して7000円ということになります。
今回もお得で楽しいプチ旅でした(^_-)-☆
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