身延の桜
2011年4月2日
3月11日の東日本大震災から3週間。
深い悲しみと深い爪痕を知ってか知らず
か今年の桜の開花は遅れました。

それでも春になると桜は咲きます。
桜は日本人の心のふるさと。
復興の兆しが桜の花と共にやって
きますように・・・。

ぽかぽか陽気の週末・・・
やっと咲き出した桜が見たくて、
ちょっとだけドライブ!。
身延まで行ってきました。

といっても家でモタモタしていたので
出発したのが10時半。
こんな時間だと国道52号線は身延が
近づくといつも大渋滞しているので、
南部町からは富士川の対岸に渡り、
身延線沿いの裏道を走りました。
身延駅を過ぎ、橋を渡って52号線に出ると、どちら方向にもまったく渋滞は無し・・・
ちょっと拍子抜けした感じです。

桜の季節は、毎年のように訪れている
身延山ですが、いつもは早い時間
帯(交通規制時間前)に総門の中の駐車
場に車を停めてしまいます。

今日は時間が遅いため、少し離れた
富士川沿いにある身延町総合文化会館
の無料駐車場に置きました。
ここからシャトルバス(往復400円)で三門の手前まで行くことができますが、時間があるのでここから歩いて向かうことにしました。
13:10 身延山久遠寺  総門             13:30 身延山久遠寺  三門 「空」「無相」「無願」の三解脱をあらわす
里のしだれ桜や、まだ鳴き方が未熟なうぐいすの囀りを聞きながら、波木井川沿いを歩くこと25分。
総門の前までやってきました。 総門はいつも車で通過してしまうので、やっと正統派なお参りができた気がします。
それから、仏具やゆばや身延まんじゅうなどが売られる門内商店街をぬけ、20分後三門に着きました。
13:33 菩提梯を登る 13:42  身延山 久遠寺  大本堂
いよいよ久遠寺までの石段が現れました。菩提梯は急な石段が久遠寺まで続きます。
その両側には男坂・女坂といった傾斜が緩やかな山道もありますが、やはりここも正統派で菩提梯を登りましょう。

     
菩提梯
      三門から本堂へと続く287段の石段。登り切れば涅槃に達するという意味の梯は、
      南無妙法蓮華経の7字になぞらえ、7区画に分けられている。

登りきると、左手には五重塔が、正面には大本堂が迎えてくれます。
今回は大本堂の中まで入り、お参りしてきましたが、ここには迫力ある龍の天井画がありました。

久遠寺縁起
13:50 樹齢400年  祖師堂のしだれ桜(NO1)
大本堂の横、祖師堂の前には樹齢400年
ほどの見事はしだれ桜の木が一本あります。

まだ7〜8分咲きといった感じです。

例年なら桜が見ごろの好天の週末と
いったら、この界隈は多くの人でごった
返ししているのに、人出は随分少なめです。

乗用車も少なかったけど、それよりも観光
バスのツア−客の少なかったようです。

何はともあれ、今年も美しく、そして妖艶
に咲き誇っていました。


ここにはもう一本、樹齢400年の
しだれ桜があります。
樹齢 推定400年  祖師堂のしだれ桜(NO1)
樹齢 推定400年  報恩閣のしだれ桜(NO2)
こちらが報恩閣前にあるしだれ桜です。
祖師堂のしだれ桜よりも背丈が少し低いけど、見事に枝を伸ばし精一杯咲いています。
14:15 大本堂の裏手から見える 西谷周辺の桜
大本堂からロ−プ−ウェイ乗り場方面に向かうと、上部の有料駐車場の先にある西谷地区のしだれ桜を見ることができます。
今日は桜のお花見が目的なので、これから西谷地区に向かいますが、
急なロ−プ−ウェイの先にある身延山には・・・次の機会に早起きして登ってみようと決意しました。
→身延山参拝フルコ−ス
西谷周辺の寺院のしだれ桜
西谷麓坊にはいくつかの宿坊やお寺があり、お墓もありますがたくさんのしだれ桜を見ることができます。
例年だと、この西谷支院参道沿いは夜ライトアップされますが、震災の影響で中止となっていました。
桜茶をいただけるお寺さんで一服・・・。今年の人手は10分の1ほど・・・?とおっしゃっていましたが、こんなに静かな
お花見は初めてかもしれません。  ここにも震災被害の支援のための募金箱がありました。僅かですが気持ちだけでも。
◆拝殿の奥が(御真骨堂)
白亜の八角堂とその拝殿から成る。
最新の災害対策を施した堂内には
日蓮聖人の御真骨を奉安する。
◆御草庵跡
日蓮聖人が住まわれた御草庵の跡地。
聖人は身延で過ごされた足かけ9年間、
この御草庵で法華経の読誦と門弟の教育に終始した。
西谷の桜を見ながら下っていくと、右手に日蓮聖人の御廟所があります。ここにもお参りしていきましょう。
それからほどなく山門の前へ出て、来た道を戻り、夕方4時ごろ身延町総合文化会館の無料駐車場に戻ってきました。 
三時間半のお花見ハイキングでした(*^。^*)。
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