桜 青春18きっぷ・・・  京都・奈良の世界遺産
奈良の桜と世界遺産
2011年4月7日(木)
やっとあちらこちらの桜が咲き始めました。
青春18きっぷのプチ旅は震災後の計画停電の影響で、東方面にはダイヤが乱れて 行く計画が立てられません。
起点から何とか日帰りできる西方面へ、きっぷの残り枚数を考慮しながら行ってきました。
水の都 おおがき      (水門川)              舟下り  
奈良の桜のお花見にはウイ−クデ−に一人で行ってきました。
春のダイヤ改正で平日の場合、起点を始発で出かけると、大垣駅で30分弱の待ち合わせ時間ができてしまいます。
この限られた時間に一旦改札を出て、急ぎ足で水門川に向かい、川沿いの桜見物をしてきました。
水都大垣は桜の季節には舟下りが人気のようです。
大垣駅から再び快速電車に乗って、米原で下車。ここで再び乗り換えて京都駅で下車。
ここでまたまたJR奈良線に乗って終点の奈良駅に着いたのが11時半前・・・
やれやれ出発してから6時間もかかってしまいました。
東大寺 南大門                             東大寺 大仏殿
奈良駅からはバスで東大寺に向かいました。沿線の桜もちょうど見ごろです。
震災の影響から、外国人の観光客の数は激減でしたが、多くの観光客とた〜くさんの鹿で大賑わいです。
4月10日までは、襖絵などの特別公開があって、これも見てみたかったけど、こちらは100分待ちの大行列だったので、諦めました。
東大寺 大仏 (盧舎那大仏)                          二月堂
まずは恒例の大仏殿からお参りしました。前回は東大寺のすべてを見ていなかったので、時間をかけて回ることにしました。
大仏殿からは二月堂・三月堂(法華堂)へと上っていきました。 二月堂はぐるりとひとまわりしました。
             三月堂(法華堂)                                       戒壇堂
 その隣の三月堂(法華堂)は改装中でしたが中に入ってみることにしました。(500円) 
東大寺最古の仏堂の中では日光・月光菩薩様、弁財天・吉祥天、金剛力士像と拝見することができましたが、
残念ながら一番お会いしたかった ご本尊の 『不空羂索観音像』 は当分の間、見られないようでした。
次に向かったのは戒壇堂(500円)です。 
正式な僧侶になるために戒律を授けた場所が戒壇堂で、鑑真が築いたのは始まりです。
中には天平時代を代表する四天王像が静かに戒壇を取り囲んでおりました。
東大寺 公式HP





再び東大寺の広い広い境内を歩いて、
正倉院まで行ってみました。


外観を見るだけなのですが、
その大きさにびっくりしました。
東大寺の隣には氷室神社があって、
しだれ桜の前には大勢の人だかり!。
ここは桜の名所の神社です。  

次に歩いて興福寺に向かいました。 
国宝館がリニュ−アルしたので、
入ってみることにしました。
今回は東金堂とセットで800円。
国宝館は旧・食堂(じきどう)の跡地に
建てられた文化財収蔵・展示施設で、
2010年3月にリニューアルオープンし、
従前に比べ展示点数が増えたほか、
文化財に与える悪影響が少ないLED照明
が採用されたことにより、多くの仏像が
ガラスケースなしで見られるように
なっています。
氷室神社のしだれ桜
興福寺の五重塔と東金堂        興福寺公式 HP 興福寺 国宝館
内部にはもと食堂本尊の千手観音の巨像(高さ5.2メートル)が中央に安置され、仏像をはじめとする多くの寺宝が展示されています。

西金堂はついに再建工事が始まりましたが、もと西金堂本尊釈迦如来像の周囲に安置されていた 群像である
乾漆八部衆立像(国宝)(奈良時代)も乾漆十大弟子立像(国宝)も 国宝館でゆっくりと見ることができます。
暗い室内でLED照明で浮かび上がった仏像様に間近でお会いできるのはとっても臨場感があります。
やはり阿修羅像はいつお会いしてもお美しい・・・。

東金堂にも入りました。
銅造薬師三尊像(重文)−中尊は室町時代の作。
脇侍の日光・月光(がっこう)菩薩像は応永の火災の際に救出されたもので、奈良時代の作。
日光・月光菩薩様の やわらかなお姿やお顔を見ていると心が安らぎます。
元興寺公式ホ−ムペ−ジ            元興寺塔跡                   啼燈籠   
興福寺から猿沢池に下り、奈良町方面に向かいました。 世界遺産 元興寺を見に行くためです。
鹿が遊ぶ広〜い空間から一転して、ここは人々の生活の場である路地が碁盤の目のように整っています。
元興寺の旧敷地だったこの界隈は、江戸時代に奈良町として発達して、いまでも古い町並みが残っています。
今風の町カフェがあったり、小洒落たショップがあると思えば、突然元興寺の旧跡があちらこちらに点在していました。 
時間があったら、この奈良町周辺をのんびり散策して、魅力満載のショップを見て歩いても楽しそう!。
   元興寺の裏側の通りに面した建物       世界遺産 元興寺(極楽房)(400円)         元興寺(極楽房) 本堂
日本最初の本格的伽藍である法興寺(飛鳥寺)が平城遷都にともなって、蘇我氏寺から官大寺に性格を変え、新築移転されたのが、元興寺(佛法元興の場、聖教最初の地)である。

その後、伽藍は荒廃し、堂塔が分離してゆくことになる。中でも伽藍の中央部、金堂、講堂など中枢部の北に当たる僧坊の地域に、東室南階大房が十二房遺って、その一室が特に極楽坊と呼ばれるようになる。この場所は奈良時代の元興寺三論宗の学僧智光法師が居住した禅室で、我が国浄土三曼荼羅(智光、当麻、清海)の随一である智光曼荼羅(掌中示現阿弥陀如来浄土変相図)発祥の地とする信仰が生まれた。
世界遺産 春日大社公式ホ−ムペ−ジ               社頭の大杉   
再び歩いて春日大社に向かいました。 今回は時間があったので初穂料500円を納めて御本殿に入らせていただきました。
御本殿の直前にある中門御廊の下にはひときわ巨大な大杉がありました。目通り周囲8.7m、高さ25m、樹齢約800年〜1000年。
700年昔の『春日権現験記』には幼木の姿で描かれているそうです。
奈良・平城京に遷都された710年(和銅3年)、藤原不比等が藤原氏の氏神である鹿島神(武甕槌命)を春日の御蓋山(みかさやま)に遷して祀り、春日神と称したのに始まる。藤原氏の守護神である武甕槌命と経津主命、祖神である天児屋根命と比売神を祀る。四神をもって藤原氏の氏神とされ、春日神と総称される。神紋は下がり藤。武甕槌命が白鹿に乗ってやってきたとされることから、鹿が神使とされる。
春日大社の参詣道を戻り、バスに乗って奈良駅に戻りました。奈良駅に着いたのが16時半ちょっと前・・。
コンビニに寄って軽食を買ってから急いで16時38分発の京都行きの電車に飛び乗りました。

奈良に着いたのが11時半で、奈良を出る時間が夕方4時半なので滞在時間はたったの5時間です。
限られた時間を有効に使おうと思うと、ゆっくり昼食を摂る時間も惜しんで動き回ってしまうんですよね。
でもJR普通運賃でも 往復11560円 (新幹線利用だと往復2万円弱) もかかるとこを、
青春18きっぷなら2300円で観光できるんだから超お得!。
京都駅直結のデパ地下でいつものように京弁当を買って、夕方6時に京都駅を後にしたのでした。
京都の桜と世界遺産
2011年4月9日
今日は三馬での青春18きっぷの旅です。
根尾谷の一本桜淡墨桜を見に行くつもりだったけど、今年の桜の見頃はどこも1週間ほど遅れていて、まだ蕾状態みたい。
淡墨桜は来年以降に、またリベンジすることにして、今日は京都でお花見することにしました。
休日ダイヤは平日ダイヤよりも使い勝手がよく、始発から2回乗り換えますが、すべて四人掛けシートに座ることかできて、
あっという間(4時間46分!?)に京都に着きました。

京都駅には10時過ぎに到着。大混雑の改札を抜け、市営地下鉄乗り場に移動して、フリー切符600円を買いました。
この時期の京都はお花見目当ての観光客で混むため、渋滞必至のバスでの移動は遠慮して地下鉄でスイスイ移動しましょう。
  (その週末、京都でバスに乗って移動した知人は渋滞にハマりとっても時間がかかったそうな・・・地下鉄大正解\(^o^)/))
今回はこのフリー切符を使える区間でたっぷりと桜を楽しむことにいたしましょう!。
京都御所へは地下鉄烏丸線、丸太町
で下車。京都御苑をのんびりと桜を見
ながら散策し、京都御所にやってきました。

宮内庁春期一般公開は4月6日〜
10日までの5日のみ。
せっかくその日に京都に居られるのなら、
是非とも見ておきたいスポットでした。

入り口ではバックの中身をちらっとチェック
して門の前では警察犬が任務の最中でした。
さすがは宮内庁・・・こんなところは
神社や寺院との違いですね。

駐車場には観光バスが何台もありましたが
、入場はスムーズでした。
それもそのはず!。
中に入ると広〜い敷地にびっくり!。
           京都御苑        宮内庁ホ−ムペ−ジ 京都御所
京都御苑南側から見た 建礼門               京都御所 の中から見た 建礼門 
何もかもが新鮮で驚きの数々・・・。 
建築物や広大なお庭はきっちりと手入れが施され、整然と、しかもゴ−ジャスな空間がどこまでも つながっていました。 
諸大夫の間の襖絵        承明門                            左近の桜              
諸大夫の間の襖絵を見て、剪定の行き届いた大きな松林を見ていると承明門の朱色の鳥居がありました。
その正面に見えるのが紫宸殿です。 ぐるりと回りこんでいよいよ紫宸殿へと向かいました。
まず出迎えてくれるのが、左近の桜です。
右近の橘                     紫宸殿全景                      紫宸殿部分        
紫宸殿内部は板敷きの広い空間となり、中央に高御座(たかみくら、天皇の座)、
その東に御帳台(みちょうだい、皇后の座)が置かれていました。
紫宸殿の左側には木で囲ってある右近の橘の上部が見えました。
          御池庭   欅橋                               御内庭            
御庭もすばらしい。きっちりの手入れの行き届いている、大きなお庭は四季折々の花が見られそうです。
こんなにすばらしいものをタダで見られるなんて、とっても得した気分です。
参観順路からは,各御殿の障壁画を見ることができました。いずれもため息が出てしまう、すばらしいものばかりでした。
京都御所のしだれ桜               京都御苑の紅しだれ桜
京都御所のしだれ桜も満開でした。京都御所を出て、再び京都御苑を歩くと色とりどりの花桃や多くの種類の桜の花が見られました。
烏丸線の今出川駅まで歩き、ここから地下鉄に乗って、二駅先の北大路駅で下車しました。
        賀茂川沿いの桜                    世界文化遺産  上賀茂神社公式ホ−ムペ−ジ
ここから賀茂川に出て、賀茂沿いの桜の桜を見ながら上賀茂神社を目指します。駅から上賀茂神社までは歩いて20〜30分です。
橋のたもとにあったお弁当屋さんでお弁当を買って、川べりでお花見ランチタイム(*^。^*)。
それから賀茂川堤の染井吉野や紅しだれ桜を見ながらのんびり歩いて上賀茂神社に着きました。
   上賀茂神社 ( 賀茂別雷大神)   一の鳥居                                斎王桜
一の鳥居の向こうには、大きな桜の木が二本見えました。
こちらが手前の一本で 『斎王桜』 といって紅しだれ桜です。まだ咲き始めたばかりでした。
上賀茂神社(賀茂別雷大神)

厄除

雷(いかづち)の御神威により、厄を祓いあらゆる災難を除き給う厄除(やくよけ)明神・落雷除・電気産業の
守護神として広く信仰されています。


 方除
桓武天皇の御代に都が京都に遷されて以来、皇城鎮護の神、鬼門の守り神、総地主の神として崇められ、
今日も建築関係等の方除祈願が多くあります。
立砂と細殿 本殿
立砂はご神体である神山を形どったもので、神様が降りられる依代を表しているといわれています。
朱色の楼門をくぐると本殿がありました。 本殿から左に回りこむと権殿がありました。
神社の祭神は別雷神ですが、ご神体は本殿の北北西約2kmの所にあり、雷神が降臨されたといわれている「神山こうやま」です。
 「神山」は賀茂信仰の原点でもあり、立入禁止になっていて、社殿は「神山」の遙拝所という位置付けであるといいます。
御所桜
葵の花
こちらはもう一本のしだれ桜・・・ 『御所桜』 といって見事に満開でした。
上賀茂神社の代表的な祭りとして、毎年5月15日に下鴨神社と合同で行う葵祭(賀茂祭)があります。
葵祭・・・一度見てみたいものです。  境内で売られていた葵の花を見ることができました。(*^。^*)


上賀茂神社からは、再び賀茂川沿いを歩き、京都府立植物園の北側のお洒落なお店がいっぱいの通りを歩き、
北山駅から地下鉄に乗りました。
東本願寺 御影堂門 東本願寺公式サイト 東本願寺 御影堂
お花見ハイキングと称し、よく歩いたので、すっかり歩き疲れたのか ポニ−さんとロバさん はコ−ヒ−タイムを要求しました。
私の行動リストには 『お茶する!』っていうキ−ワ−ドが見当たらなくって ゴメン・ゴメン!
適当な駅で途中下車して、ほっと一息いれました。
またまた烏丸線に乗って京都駅手前で下車して、東本願寺に入ってみました。
いつもはバスから眺める東本願寺ですが、間近で見ると 御影堂門も 御影堂も超巨大でびっくりしました。
東本願寺は、浄土真宗「真宗大谷派」の本山で「真宗本廟」といい、御影堂には宗祖・親鸞聖人の御真影を、
阿弥陀堂にはご本尊の阿弥陀如来を安置しています。
地下鉄フリ−切符は600円で改札もラクだし、時間のロスもないし、行き先さえあえば京都観光にはすぐれものだと思いました。
今日使った金はお弁当代とお茶くらい!。京都御所も上賀茂神社も東本願寺も全部タダです。
すっかり気をよくした 三馬は京都駅でたっぷりと時間をかけてお土産見物までしたのでした(*^。^*)。
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