山陰の名湯めぐりと出雲大社
 2013年12月21日~23日

冬の青春18きっぷの真っ最中!。三連休を使って山陰の旅をしようとプランニング…。
旅のテーマは『出雲大社と山陰の名湯を満喫しよう!』

起点の静岡県中部から出雲市駅へは、始発に乗っても夜になってしまうため、今回も行きだけは夜行バスを有効活用しました。 

1日の用事を終えた夕方五時前に家を出て、夕方五時過ぎの東海道線に乗って、まずは京都まで大移動!!。
青春18きっぷを使えば、半額以下の2300円。時間に余裕をもって京都駅に着き、夜の1130分発の
夜行バス『出雲ライナー』(運賃6000円)に乗車しました。

この夜行バスは3列の独立シートで、車内にトイレが付いているので、乗客がサービスエリアなどに出ることもないので、
起こされること無く快適な仮眠ができるのは有り難い(^_-)-☆。

そして、翌朝まだ暗い内に出雲市駅に到着でき、これで青春18きっぷプラス夜行バスで、しめて8300円也!。
だから格安で効率的な大移動でしょo(^-^)o

   ★   12月21日 日御碕神社ー出雲大社ー松江堀川めぐりー玉造温泉ー米子泊
   ★★  12月22日  倉吉ー三朝温泉ー足立美術館ー皆生温泉泊
   ★★★ 12月23日 米子から起点まで~青春18きっぷで帰る旅~ 高梁
 2013年12月21日 日御碕神社ー出雲大社ー松江堀川めぐりー玉造温泉ー米子泊
 
6:32 出雲市駅到着   6:35 出雲大社方面行きバスに乗車    7:26 日御碕神社(ひのみさきじんじゃ)

夜行バスの予定到着時刻は6時35分実際はその時刻よりも3分早く着き、このタイミングがラッキー♪♪♪。
出雲大社へのバスは、この出雲市駅から出ています。
出雲大社方面の始発は6時34分だったから、ちょうどバス停に入ってきた日御碕行きのバスに間に合いました。
これに乗れないと一時間近く待ちぼうけだったから、幸先のいいスタートです。
だから、もう少し足を伸ばすことにして、出雲大社で降りずに終点の日御碕神社まで向かうことにしました。

 
 天照大神が祀られる「日沈宮」              素盞嗚尊が祀られる「神の宮」

終点の日御碕で下車し、バス停で出雲大社行きのバスの時刻表を確認して、その時間内で、まわってみましょうか!。
最初に鳥居をくぐって向かったのは日御碕神社。
日御碕神社は島根県の西端に位置し、『出雲風土記』 日沈宮(ひしずみのみや)」と
上の宮「神の宮」という上下二社からなり、両本社を総称して『日御碕神社』と呼びます。

この「日沈宮」は (伊勢神宮が「日の本の昼を守る」のに対し、日御碕神社は「日の本の夜を守る」)
との神勅により祀ったのが始まりと言われています。

 
 7:50  日御碕灯台
日御碕神社の横を通り抜け、海岸線を歩きましょう。 お天気は日本海ならではの曇り空。
低くたれ込めた雲から時折バサバサと雨が降ってはすぐに止んで…
あれあれ!!今度はアラレがバラバラと地面に落ちてきます。
 
 日御碕の海岸
 今日の日本海は波が高く打ち付け、波消しブロックに真っ白な波が花のようにはじけていました。
 
 8:00  経島(ふみしま)は ウミネコの繁殖地

海岸沿いの遊歩道を歩くと、経島があり、白いたくさんの鳥がいます。ウミネコの生息地だそうです。
時折激しい波が高く打ち付けて、安易に近づけそうもないような小さな島ですが、その数も鳴き声もなかなかです。
産卵のために12月頃に飛来し、ヒナが成長する7月には飛び立ってしまうとのこと。

 柱状節理の石英角斑岩からなっており、その形状が「経典」を積み重ねたように見えるためその名が付いたと伝えられています。
薄曇りの空と日本海。激しい波が轟音とともに岸壁に打ち寄せては白い波しぶきが舞い上がります。
大荒れの海は不気味なくらい怖く感じます。

 
 8:35   稲佐の浜 弁天島                9:00  出雲大社 (正面鳥居)

バス停に戻り、再び8時9分のバスに乗って、出雲大社方面に戻ります。
が、その手前の稲佐の浜で下車しました。

 出雲大社の西にある海岸で、国譲り、国引きの神話で知られる稲佐の浜。 高天原の使者がこの浜に剣を立てて
大国主大神と国譲りの談判をしたといい、また「出雲国風土記」では、ここから南へ延びる園の長浜が
国引きの綱となったことが記されています。
渚には弁天島が浮かび、旧暦10月の神在月に、全国の八百万の神々をお迎えする浜でもあります。

海岸から上がり、出雲大社へは歩いて行ける距離です。手前の駐車場からも出雲大社へ入れますが、
正式な参拝をするために、もう少し歩いて正面鳥居の前までやってきました。
 
  松並木の参道    御慈愛の御神像(因幡の白うさぎ)
 坂を下り太鼓橋(祓橋)を渡ると、樹齢数百年もの松並木が境内まで続いています。
銅鳥居の手前には出雲大社の主祭神である大国主命の像が参道の両脇にあります。
手水舎の横にあるのが『因幡の白いうさぎ』です。
主祭神の大国主大神は素戔嗚尊の子孫、多くの兄弟の末っ子として出雲に生まれました。

神話の中の「因幡の白うさぎ」は、『サメを騙したため全身の皮をむかれた白うさぎが大国主大神の兄たちに助けを求めたところ、海水につかり風にあたるとよいと言われた。うさぎが言われた通りにしたところ、塩水がしみてよけいにひどくなった。兄たちに荷物を持たされ遅れてやってきた大国主大神が痛みで泣いているうさぎを可哀想に思い、真水で塩を洗い、がまの穂にくるまると良いと教えたところ、うさぎの傷は治りました』というお話で、大国主大神の優しい性格がうかがえる一幕です。
 
 ムスビの御神像                     9:10  銅鳥居
そしてこの神様は多くの女神と結婚し、多くの子供をもうけます。縁結びの神様というのはこのことからなのですね。
 
 出雲大社      御仮殿(拝殿)           御本殿手前の拝殿   
 立派な大注連縄が印象的な御仮殿までやってきました。前回初めてここを訪れたのは4年前。 
御本殿は御修造期間でしたが、平成の大遷宮(2013年5月)後の今は、すっかりニュ-アル。御本殿の中には入れませんが・・・

出雲大社には、大きなものがたくさんあります。
本殿の大屋根にかかる千木や、大国主大神の銅像、大注連縄など。
出雲大社本殿は、神社建築の中では日本一を誇りますが、平安時代には現在の約倍の高さ、48mあったといわれています。
全てのスケ-ルが大きいその理由として<出雲神話>では、大国主命が天照大神に出雲の国を譲った際、
見返りとして建てられたとされています。
 
 西十九社(八百万の神)          御本殿    
 
 9:30 神楽殿の大注連縄      10:00 鳥居前の門前町にはめのや
 御朱印をいただき、正門鳥居まで戻りました。鳥居近くの『めのや』さんで、勾玉のお土産を買って、
気分も清々しく、門前町も散策…。ぜんさいや出雲そばもお店も多いです。
 
 10:15  一畑電車 出雲大社前駅            10:17 一畑電車大社線(松江しんじ湖温泉行)

出雲大社から門前町を5分ほど歩くと一畑電車の出雲大社駅に到着~。ここからこの一畑電車(私鉄)に乗って、
松江に向かいます。宍道湖の北側を走って終点の松江しんじ湖温泉に着きました。

 
 11:40 松江堀川めぐり   橋の高さに応じて屋根が下がる・・・        12:00  松江城も見える
 2年前の前回の松江観光のメインは松江城でした。
滞在時間が短かったので、再訪できれば是非乗ってみたいと思っていたのが松江城のお堀を遊覧船でめぐる『堀川めぐり』
 一畑電車松江しんじ湖温泉駅から10分ほど歩いて、カラコロ広場にある乗船乗り場にやってきました。
JAF割引で1000円で乗船券を買って早速船に乗り込みました。
凍える冬もコタツで暖か・・・(でも時おり小雪が吹き込みましたが) 
途中堀に架かる橋の下を何度も通過します。可動式の屋根が付いていて橋の高さによって、
テ-ブルすれすれまで屋根が下りてくるんですよ~。
 
 船内はコタツであったかぁ~・・・(^。^)y-.。o○        12:10  塩見縄手
 松江城も見えます。船頭さんは歌を歌ったり、名所の説明をしてくれて、笑いありの楽しいひとときです。
観光名所の塩見縄手の横を通り抜けました。
遊覧船は最初の乗船券で乗り降り自由なので次のふれあい広場で下船しました。
 
 12:15 ふれあい広場で途中下船して塩見縄手へ~        12:30   八雲庵で出雲そば(割子そば)
 ふれあい広場の隣には、松江堀川地ビ-ル館がありましたが、寒くて、私ですらビ-ルは飲みたい気分ではありません。 
でもお昼の時間です。行ってみたいお店があったので塩見縄手まで歩いて向かいました。 
混んでいると思いきや・・・ 意外にも空いていて、すぐに席に付くと、壁にはたくさんのサイン色紙が飾られています。 
出雲そばと鴨南蛮が看板メニュ-のようですが、出雲ならではの出雲そばがどうしても食べたかったんだよね~!。

名物割子そばは、朱塗りの浅めの器に3段でやってきました。薬味は、もみじおろし、海苔、かつお節、ねぎ。
これらをお好みの量をのせ、そばだしを直接かけて食します。つゆの旨さは松江のご当地醤油ならではのものだと思うのです。
ちょっと甘めで、とろみのある、たまり醤油って感じ・・・。
ここ八雲庵は、つゆはちょっと濃いめだから少しづつかけて食べてって!。 確かにつゆはとろっとしていて醤油の色も濃い
感じがしたけど、黒めでコシのあるこの店の蕎麦に、濃口のそばつゆはグットテイストです。
出雲そばはここ松江で何回か味わったけど、ここの店にはまた来たいって思いました。
 
 14:35  JR出雲温泉駅で下車       玉造温泉街まで歩いてむかう      14:55 玉造温泉街着
 ふれあい広場まで戻り、もう一度松江堀川めぐりの遊覧船に揺られて、カラコロ広場まで戻ってきました。
周辺を散策しながら歩いて松江駅へと戻りました。
松江駅からは14時20分発の山陰本線に乗ってわずか8分。玉造温泉駅に着きました(^。^)y-.。o○。
宿泊する人は駅に宿の車がお迎えがきますが、私は歩き!。温泉旅館は一人で泊まるという設定がないのがとっても残念。
でも日帰り温泉ができる名旅館もあるから今回はこれを利用して、温泉街の風情もたっぷりと楽しみましょう。
 
玉造温泉            玉湯 川沿いの遊歩道には神話のオブジェ
 奈良時代初期に開かれた、日本でも最古の歴史をもつ玉造温泉は、大国主命とともに国造りをした少彦名命が発見、
神代の頃からあったとか。 出雲風土記(西暦733年)にも登場し古代から神々も集い、神の湯といわれるのだそうです。 

玉湯川沿いを歩くこと15分・・・玉造温泉街に入ってきました。川の両側には老舗旅館がずらりと並んでいます。 
遊歩道には神話のオブジェがあって歩くのも楽し~い(^。^)y-.。o○。
 
 飲泉場                                        足湯
玉湯川には足湯も何か所かありますが、寒いので入っている人は居ません。飲泉場もあります。
 
 15:20 玉造温泉 白石家 で日帰り温泉を満喫
 歴史ある温泉街の情緒を充分に満喫したあとは、いよいよ玉造温泉も満喫しましょう(^。^)y-.。o○。
時間的にもちょうど良かった白石家に入ってみました。ここ玉造温泉にも日帰り入浴施設『ゆ~ゆ』がありますが、
せっかくなら温泉旅館に入りたかったんですよね~。素敵なロビ-を通り抜けて、いよいよ温泉♪♪。
広~いヒノキの内湯と、ぬるめの露天風呂。サウナも入って のんびり・まったり・・・
アメニティも充実で最後はマッサ-ジチェア-で癒されて、極上の温泉気分を味わえました(^。^)y-.。o○。

後は再び玉造温泉駅まで歩いて戻り、17時6分の山陰本線・米子行きに乗車しました。
 
 18:30  米子駅近くの居酒屋で プチ飲みタイム♪
 玉造温泉駅から米子まではJRで50分。18時頃、米子駅に到着しました。
本日の宿は米子駅近くのBHで、なんと3000円という格安なもの。 チェックインして、即、居酒屋タイムです。
BHから数分の居酒屋に入りました。10数人座れるカウンタ-に女性ばかりで、ちょっと意外!。
安心してカウンタ-に座り、まずは生ビ-ル!、温泉の後のビ-ルは格別です。ここはお刺身がとれでも500円以下という
超リ-ズナブルなお店。ひとりだし、手っ取り早く、お得なおすすめコ-ス2000円にしました。
隠岐のもずく酢は一押しだとか!。お刺身は境港のもので鮮度も抜群でした。
お隣さんは地元の母と娘さんで、鳥取のいい所を教えていただきました。 イチオシの大山には季節のいい時期に
登りたいと思っていましたが、三徳山はアスレチック風で是非行ってみる価値があるんだって。
 
2013年12月22日  倉吉ー三朝温泉ー足立美術館ー皆生温泉泊
 山陰の旅の2日目も早起きして朝も早く出発・・・米子駅7時04分の山陰本線(鳥取行)に乗りました
 
 8:40 倉吉 赤瓦白壁土蔵群
1時間ちょっとで倉吉駅に着きました。 今日の名湯はここ倉吉からバスで向かいますが、
まずは赤瓦白壁土蔵群を見てきましょう。駅からバスで15分です。このバス停から三朝温泉行きのバスも、本数は
少ないけれど出ているので、9:30発があることを確認してから、1時間ほど赤瓦白壁土蔵群の城下町を散策タイム♪♪、
お土産屋さんになった赤瓦の店内を見たりして過ごしました。
 
 10:00 三朝温泉街  河原の露天風呂(無料) ホテルの玄関にも無料の足湯が! 飲泉場 株湯にある白狼伝説の像
 三朝大橋を渡った三朝温泉観光協会の前でバスを降りました。橋の下には無料で入れる足湯と露天風呂
(河原風呂)があります。露天風呂はとっても開放的なので、今の時間に入っている人はいませんね~( ^^) _U~~。 
 観光協会の横にも300円で入れる公共温泉がありますが、やはりここでも老舗旅館にこだわりたかったので、
観光協会で日帰り温泉のある旅館のパンフレットをもらいました。
温泉旅館の入浴時間は早くても11時からなので、それまでは散策マップを片手に温泉街をぶらぶらしてみましょう。
株湯には白狼伝説の像や足湯や飲泉場もありました。
三朝温泉の由来は、およそ八百五十年以上も昔のこと。大久保左馬之祐というお侍さんが、
年老いた白い狼に出会い、一度は弓で射ようとしますが、思いとどまり見逃してあげることに。
その夜、左馬之祐の夢に妙見大菩薩が現れて、白い狼を助けたお礼に温泉の場所を教えてくれたのです。
 
 10:40 三朝神社
 三朝神社もありました。手水舎から湯気が上がっています。ト~ゼン・・・温泉でした(◎_◎;)
 三朝温泉のお湯は、世界有数のラドン含有量を誇ります。ラドンとはラジウムが分解されて生じる弱い放射線のこと。ラドンが呼吸で体内に入ると、新陳代謝が活発になり、免疫力や自然治癒力を高める効果があります。これを「放射線のホルシミス効果」といい、観光はもちろん、療養目的の湯治として多くの人々に親しまれています。
 
 11:00 三朝温泉 三朝館で日帰り温泉を満喫♪♪
 三朝温泉街は路地へ入った場所に点在する個性ある温泉旅館。  路地裏には無料の飲泉場や足湯も多く、
歩いていても楽しいところでした。いっぽう三朝川の北側には大きな温泉旅館が多くありました。
日帰り温泉に選んだ旅館はちょうど温泉入口のバス停の前。倉吉駅行のバスは12時なので、約一時間の温泉タイムです。
 
 飲泉場もある     庭の湯は 庭園の中にある大きな露天風呂
 ロビ-の奥には大庭園が見渡せる一面のガラス窓!。 温泉へ向かうエントランスも庭が配置され、気持ちも高まります。
私が一番乗りだったので、速攻露天風呂をデジカメに収めました。
内湯も大きいけど、庭園露天風呂は広~い。 庭園を見ながらの温泉って夢心地でしょぉ~(^。^)y-.。o○。
 
 12:35 倉吉駅で駅弁と可愛いお菓子もゲット
 三朝温泉から12時のバスに乗って倉吉駅に戻ってきました。 次に乗る電車は13時2分で、待ち時間にどこかで
お昼ごはんをと思いましたが、食事処が見当たらず・・・。 だから駅の売店で駅弁とかわいいお菓子をゲット!、
これを持って待合室兼軽食のできる売店で生ビ-ルも買って、ここでやっと温泉の後の一杯を・・・(^_-)-☆。
炊き込みごはんの上に、「かに身」、「はさみ」がたっぷりと盛られ、日本海ならではの風味豊かな駅弁でした(^。^)y-.。o○。
 
 14:25 足立美術館                      苔庭
 倉吉から米子方面に戻り、米子駅で乗り換えて8分。安来駅に着きました。いよいよ足立美術館ですよ~。
安来駅から足立美術館へは1時間に1本程度で無料シャトルバスが出ているので、これに乗って向かいます。
入場料は2200円と少しお高めですが、一度は来て見たかった庭園美術館です。
 
安来駅からシャトルバスに揺られる風景は田園ばかり・・・。何にもない場所に、何故これほど見事な庭園が・・・?。
「名園と横山大観コレクション」すなわち日本庭園と日本画の調和は、創立者の基本方針であるとか。
こんなに広大な大庭園を、常に美しく管理するのもすごい労力でしょう。
庭園だけでも感動ものなのに、日本画のコレクションもお見事!(@_@。!
 
 『庭園もまた一幅の絵画である』という、創設者 足立全康(あだちぜんこう)の強く深い願いあっての美術館。

日本庭園で、四季の美に触れていただき、その感動をもって横山大観という、日本人なら誰でも知っている画家の作品に接し、日本画の魅力を理解していただきたい。そして、その他の画家や作品に興味をもっていただき、ひいては日本画の美、すなわち「美の感動」に接していただきたいというのが、創設者の強く深い願いあってのこと・・・。
 
    茶室                       池庭
日本庭園で感動し、この庭園を見れただけでも充分な価値があると思ったけど、驚きはこの後からでした。
日本画のコレクションが撮影が出来ないから紹介できないけど、収蔵品の多さにはびっくりでした。
大観の収蔵品の見事さはもちろんのこと、竹内栖鳳 、川合玉堂、上村松園、鏑木清方、小林古径・・・etc!。
これだけ多くの近代日本画の巨匠の芸術を見られるなんて想定外でした。

そして最後には陶芸館があり、北大路魯山人や河井寛次郎の焼き物まで見られたんですね。
シャトルバスに乗る時間があったので、最後はのんびりとできなかったのが残念・・・
この美術館は半日ほどゆとりをもって、ゆっくりと過ごすことが出来るような素晴らしい美術館でした。
 
 
    16:48 安来駅から電車に乗って米子駅に~            17:40  皆生温泉 オ-シャン
 足立美術館から再び無料シャトルバスで安来駅へ~そこで米子行きの電車を待って、米子に向かいました。
昨日は米子駅近くのBHでしたが、今晩の宿は、米子駅から路線バスに乗って皆生温泉に向かいます。
皆生温泉の中心地でバスを降りましたが、この温泉地は広範囲に温泉宿が点在していました。
予約した今晩の宿にたどり着くのも暗くなってからではひと苦労・・・
今宵の宿は大きな日帰り温泉施設に併設のBHです。お隣にある
日帰り温泉オーシャンは 
源泉掛け流しの湯で、その温泉を2回まで入浴できて4980円でした。
 
 18:30  ホテルの食事処で夕食タイム♪♪  大山地鶏のパリパリ焼きと海鮮丼    暗くて見えないけど目の前は日本海
 素泊まりなのですが、夕食はオ-シャンの食事処もあります。 ・・・が、郷土色に欠けるので、外に食べに行くことにしました。
といっても、まわりには巨大なホテルが点在するだけで、あまり居酒屋も食堂もありません。
調べてあった場所はちょうど貸切時間だったので、別の温泉ホテルの食事処に入りました。 
もう暗いけど、カウンタ-の向かうに海が見えました。波の音を聞きながら、海の幸満載の海鮮丼と、
地元大山の大山地鶏のパリパリ焼きを肴に、琥珀エビスで静かなひとときを過ごしました。

BHに戻ってから、いよいよ皆生温泉タイム♪♪♪で~す。

オーシャンのテーマは「バリ」。外観も館内も南国のリゾ-ト気分が満載です。2階のお風呂は海に面した大きな露天風呂で、
戸を開けると海が見渡せ、心地よい風が入ってきて、いつまでも入っていられます。潮風が心地よい、極上の温泉タイムでした。

 12月23日 米子から起点まで~青春18きっぷで帰る旅~ 高梁
 
 7:36 米子から伯備線に乗って~     7:57 車窓から冠雪の大山が見える     山あいはすっかり雪景色
 最終日の朝も早起きです。BHから近いバス停から7時4分のバスに乗って米子駅に向かいました。
今日は米子から、まる一日かけて、青春18きっぷで帰りま~す。どの路線にしようかと調べた結果・・・、
山陰線は何度か乗っているからそれ以外を選択。 鳥取から因美線が魅力だったけど、
本数が少ないし接続も悪くて今回は諦め、伯備線に乗ることにしました。車窓からは雪に輝く大山が見えました。
 
 9:05  上石見駅             9:58  新見駅で最初の乗換え
山陽地方山陰地方を結ぶ陰陽連絡路線の一つであり、中国山地を越えて鳥取県(伯耆国)と岡山県(備中国)を結んでいます。 
内陸部に入っていくと、積雪の量が多くなっていきました。新見で乗換えします。
今日の移動距離は約680km、8回ほど乗り換えて、乗車時間は11時間半くらいです。
普通電車の運賃は9870円ですが、青春18きっぷを使うと2300円だから、7570円もお得で~す。
 
 伯備線は黄色のボディ      リラックスできる2人掛けシ-ト        電車は高梁川沿いを走る
 伯備線は黄色いボディ-で2~3両編成。山間を走る部分は乗降客も少なく2列シ-トにゆったり一人掛け!。
のんびりとした車窓から見える民家は大きな家が多く、ピカピカの黒い屋根と立派な庭が印象的でした。
途中下車の備中高梁駅までは110kmほど、3時間もかけて走ります。単線なので駅での待ち合わせ時間が多いですね。
 
 10:35  備中高梁駅で途中下車
今日唯一の下車駅は 備中高梁駅です。備中の小京都と呼ばれる高梁には備中松山城という山城があります。
市街地の北端の標高480mの臥牛山にあるようです。市街地から山を眺めても、お城は見えませんが、
ふいご峠まで登るバスがあると思ったので、駅を出てバス乗り場で聞いてみると、今はもう出ていないとのこと。
タクシ-を使ってまで・・・?と思い、備中松山城はあきらめ、城下町の散策をすることにしました。
観光案内所に行って、散策マップをもらい、1時間ちょっとですが武家屋敷方面に行ってみましょう。
 
 11:10 武家屋敷 旧埴原家
 石火矢町ふるさと村の看板あたりからは両側に土塀が続き、格式ある門構えの家が多くなります。
正面の山に備中松山城があるのでしょう。 この通りには見学できる武家屋敷が2件あり、入ってみることにしました。
 
 武家屋敷 旧折井家
漆喰壁の美しい長屋門、母屋は今から150年前の天保年間に建てられたもの。 
母屋と長屋門、中庭の池や庭石などは、ほぼ昔のままだそうです。  
 
 12:00  空き空きの電車の中でお弁当タイム
 帰り道をかえて備中高梁駅に戻りました。1時間15分のあわただしい城下町散策でした。
 駅に戻る途中にビ-ルを買い損ねたのが不覚でしたが、11時52分の伯備線に乗って、乗り鉄の旅はまだまだ前半戦!。
高梁あたりはまだずっと電車は空いていました。 ここで朝、米子駅で買っておいた駅弁を出して、ランチタイム♪♪ 。
山陰の美味しいものが満載なお弁当でわくわく!。  ただ・・・唯一・・ビ-ル無いことだけが非常に残念でした(-_-)/~~~。
倉敷が近づくと、乗客はどんどん増え、岡山から赤穂線に入り、次は山陽本線となり・・・、
後は見慣れた風景を走って最後は東海道線になって、夜の9時半ごろ、自宅の最寄り駅に帰ってきました。
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