花の佐渡島

2010年5月 ゴ−ルデンウィ−ク

連続した休みとなった今年のゴ−ルデンウィ−ク・・・
どこへ行っても混雑しているのでしょうが、佐渡島なら大丈夫なのでは? 
この時期に行ってみたかった≪花のドンデン山≫。 その花を見たくて佐渡島に渡ってみることにしました。
高速道路は片道1000円ずつでOK。

カ−フェリ−はかなりの出費ですが、
車ごと移動するほうが佐渡島に渡って
からが便利なので大奮発!。

宿泊は安価な民宿で(一泊二食付で
7000円〜8000円)を予約しました。

行きは高速道路の渋滞もなく順調に
直江津港に到着。
13時40分 出航のカ−フェリ−(直江津
〜小木航路)に乗って2時間40分。

16時20分に小木港に上陸しました。


@
 花のドンデン山(花の百名山)

A 観光編 佐渡の歴史 佐渡金山・
   佐渡奉行所

B  加茂湖 トキの森公園・能舞台

C  佐渡一周 二ツ亀・大野亀・尖閣湾・
   小木

D 佐渡の民宿グルメ
  花のドンデン山

2010年5月2日

佐渡での二日目
相川で、佐渡金山の遺構を見学したあと、
その沿線である<大佐渡スカイライン>
をドライブしました。

山道を蛇行しながらどんどん高度を
上げていきます。
ふと道端に目をやると・・・
普段のドライブではありえない光景が・・・

芽吹き前の木立の根元には紫色の
フラワ−ポットがわんさか!  
                   
よく見るとカタクリの花でした。
                 
こんな光景がこの沿線でずっと続きます。
大佐渡スカイライン
何度か車を止めて、その光景をカメラに収めました。木立の中には、カタクリの他に、色とりどりのユキワリソウも群生していました。
大佐渡スカイラインの道端に咲く花々(カタクリ・ユキワリソウ・ショウジョウバカマ)
大佐渡スカイラインの最高標高地点を
過ぎると、白雲台があります。
ここは大佐渡縦走コ−スの起点・
終点となる場所です。

金北山を中心とする、この大縦走をした
かったのですが、事前の下調べで、
今年は残雪が多く、まだ花が咲いて
いないために今回は諦めたのでした。

白雲台からはぐんぐんと高度を落とし、
両津に出てドンデン山荘方面に向かいました。
金北山を中心とする大佐渡山系
11:20 アオネバ登山口
大佐渡縦走コ−スのもうひとつの 起点・終点となるドンデン山荘は、標高890mの地点にあります。
そこへ向かう途中にあるのがアオネバ登山口(標高296m)です。
佐渡の山は花の宝庫!。

この花々を見るのが一番の目的だったので、今回はこのアオネバ登山口からドンデン山荘まで歩く事にしました。
エンレイソウ ニリンソウ
歩き出すと すぐに花の競演がはじまりました。
まずは、佐渡金山(こちらはオオタチツボスミレ)でもたくさん咲いていた大ぶりのスミレ(スミレサイシン)が至るところに咲いていました。
エンレイソウもこの先ずっと咲いていました。 ニリンソウの株も大きくて見事です。
アマナ(白) スミレサイシン(青) フクジュソウ(黄) ・ エンレイソウ
まざまな種類の花が一箇所に混生していてました。いい天気なので、小さなアマナも存在感があります。

この黄色の花は何とフクジュソウのようです。
茎の長さも40〜50cmと高いため、「何の花だろう?」と悩んでしまいましたが、
この花と葉っぱの形はフクジュソウですよね。
歩き始めて40分ほどで、すでに
中間点まで来てしまいました。

でも写真を撮りながら道草ばかり!

アオネバ登山道は、梅津川の上流沿い
を歩く道で、途中苔むした小さな小川も
あったりと、花の多さと景観の美しさは
満点です。

ずっと・・・花の中を登っていくという感じ!。

シラネアオイもだんだん多くなってきました。


        
12:00
カタクリ
登山道の両脇から斜面一面に広がる
花の競演。

         
 
登山道には保護するロ−プもなく、
カタクリも まるで雑草(失礼)のように
びっしりと咲き揃っています。

まったく自然のままに、カタクリや雪割草
やシラネアオイを間近に見ることが
できる光景にはびっくりです。

そうそう!ここでは高山植物で有名な
シラネアオイをたくさん見られたことも、
貴重な体験でした。

「標高が低いからもう終わってしまった
かなぁ。」と思っていたユキワリソウも、
登っていくにしたがって、どんどん
数が増えていきました。
シラネアオイ
キクザキイチゲ(白) 12:20
キクザキイチゲの白花、数は多くないけどキクザキイチゲの青色も 道中、ずっと見る事ができました。
ユキワリソウ(オオミスミソウ)
青ネバユブという標識を過ぎ、アオネバ十字路まであと少し・・・
でもここからは、さらに 歩くより道草の時間のほうが長くなってしましました。
ユキワリソウ(オオミスミソウ)            何と! このあたりから雪割草の数がぐっと増え始めました。
        通り過ぎてしまうのがもったいなくって・・・。
  
花の色も形も多様な ユキワリソウ(オオミスミソウ) の数々
雪割草は3月に新潟県の角田山や弥彦山でたくさん見て、それはそれは大感激したのですが、佐渡の山はそれを上回るものでした。  
花の色、花の形、花びらの枚数や中には八重咲きのものもあって(上の4枚の写真の下段右側の白が八重)
雪割草はこんなに多彩な花であることを再認識しました。

道中で会った、佐渡の山を何度も歩いているという方が言うには、今回の雪割草が一番なんだそう!。
ベストシ−ズンに見ることができて、とってもラッキ−でした。
13:00 アオネバ十字路 13:40 ドンデン山荘
稜線上のアオネバ十字路に出る少し手前から残雪が多くなり、佐渡の花・花 ハイキングはここまで・・・
後は雪の中を歩いて ドンデン山荘に着きました。
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  佐渡の観光編

最初にドンデン山を掲載しましたが、
佐渡でたくさん時間をかけたのは観光です。

佐渡のグルメや観光名所も
ご覧くださいませ (*^_^*)

  


@ 花のドンデン山(花の百名山)

A 観光編 佐渡の歴史 佐渡金山・ 
         佐渡奉行所

B 観光編  加茂湖トキの森公園・能舞台

C 観光編  佐渡一周 
    二ツ亀・大野亀・ 尖閣湾・小木

D 佐渡の民宿グルメ
  A 観光編 佐渡の歴史
佐渡金山(相川地区)   右-宗太夫坑 ・ 左-道遊坑         徳川幕府の財政を支えた江戸時代の坑道跡   
宗太夫坑コ−ス
宗太夫坑コ−スは、江戸時代の坑道跡を回るコ−スです。
1601年 相川金銀山として開山。産出した金銀は、江戸時代を通して徳川幕府の財政を支えてきました。
鉱石を掘って、水を抜いて、運搬と、そのほとんどが人力によるもので、多くの人が働いていたようです。
道遊坑コ−ス
道遊坑コ−スは、明治新政府となってからの、近代化の日本鉱工業の発展を担ってきた、坑道を回るコ−スです。
官営となった佐渡金山は、海外の技術も取り入れて近代化完遂。
明治29年に三菱合資会社に払い下げ。 平成元年に鉱石が枯渇し、操業停止となりました。
佐渡奉行所跡 御役所 (相川地区)
佐渡奉行所は1603年、佐渡金銀山のための江戸幕府が直接管理する天領でした。
その後、焼失と再建を繰り返し、昭和17年にすべてが焼失しましたが、古い文献や遺構を基に、忠実に再現されたのが平成12年度です。

事業仕分け人が印籠をかざす!? 昨今のご時勢ではとうてい復元されることがなかったと思います。

宮大工たちが日本各地から集結し、その伝統と技術の継承という意味からも、今度こそ、火災にあうことのないように、
後世まで残してほしいと思わせる 一見の価値のある重厚な建物でした。
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 B   加茂湖 トキの森公園・能舞台
トキの森公園
佐渡島にトキの保護センタ−があるのは全国的に有名ですね。
ここから放鳥されたトキが佐渡で見れることも 運が良ければでしょうが、確率は低そうです。

佐渡島は田んぼが多いことが今回の発見でしたが、その休耕田や田植え前の田圃に水が入っているところを多くみかけました。
これはトキのえさとなる魚や昆虫を絶やさないようにとの配慮のようです。
トキの森公園の観察棟からは、窓ごしに飼育ゲ−ジのトキを見ることができました。

トキってどんな鳥・・・?  コウノトリ目・トキ科の一属一類に分類される鳥です。
                 トキ(朱鷺)は漢字の通り、姿は鷺(サギ)に似ていて、顔と足が朱色で、
                 羽はトキ色と呼ばれるオレンジがかったピンク色です。 
本間家能舞台
加茂湖の周辺には佐渡島に流された日蓮聖人(鎌倉時代1271年配流)ゆかりのお寺がありました。
また世阿弥(室町時代1434年配流)は将軍足利義教に疎まれ佐渡島に流罪となった歴史もあります。

この能舞台も加茂湖のほとりにあります。佐渡宝生流の家元である本間家の能舞台で明治18年の建造といわれます。
個人所有の能舞台としては全国でも珍しいもので、この舞台は音響用の甕(かめ)が床下に埋められてある本格的なもののようです。 
ふだんは戸が閉まっていますが、その日は中で作業している方がいて、中が少し見えました。

本間家は佐渡宝生流の本拠として当代で18代目。佐渡能の中心的地位を保ってきた本間家の存在は、佐渡においての能の普及と
庶民化に多大な影響を及ぼしました。この能舞台は現役で、毎年7月の最終日曜には定例能が行われるとのことです。
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 C   佐渡一周  二ツ亀・大野亀・尖閣湾・小木
二ツ亀 大野亀
佐渡島の北端に位置するのが二ツ亀です。二匹の亀が海上にうずくまったように見えるますね。透き通った海と雄大な景観でした。
ここから外海に少し回りこむと大野亀があります。
5月下旬にはこのあたり一面にカンゾウの黄色い花が咲くようですが、今はまだ葉っぱだけでした。
海抜167mの大野亀には多くの観光客が登っている姿が見られました。
尖閣湾
尖閣湾近くの民宿に泊まったので、朝、この周辺のハイキングコ−スをのんびり散歩しました。
小木地区 観光用たらい舟 千石船展示館
最終日は12時50分、小木港発のカ−フェリ−を予約してあったので、その前に周辺の小木地区を観光してまわりました。

小木港のすぐ近くに観光用のたらい舟乗り場がありました。
小木半島のたらい舟は、ワカメ・アワビ・サザエなどの漁に実際使われているそうです。

宿根木は千石船と船大工の里、北前船で栄えた往時の歴史とともに、復元された千石船(白山丸)の船内も見れるようになっていました。
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  D 佐渡の民宿グルメ
尖閣湾近くの達者集落にある国民宿舎(安寿と厨子王のモニュメント)       宿の夕食
一人に一杯づつベニズワイガニが出ます。カニを無心にほおばり、ビ−ルを一口・・・
イカや甘エビなどの地ものの刺身も絶品で地酒もすすみます!。
海藻類の種類も、行者ニンニクなどの山菜の豊富で、 もう〜お腹いっぱい 大満足 (*^_^*)
赤泊は中世以来の港町で、海岸線に
沿って家々が連なっています。

佐渡金山の開発に伴い、港に出入りする
船と、船が運ぶ物資や人を把握する
御番所や回船問屋などを中心に栄
えました。

歴史を感じる町屋の町並みには八角形
の望楼のあるお宅もありました。

そこから何軒か先の旅館に宿泊しました。
旧田辺邸 五人問屋の内の一軒で、今は旅館
二階屋旅館の夕食
玄関側は昔ながらの歴史を感じさせるものでしたが、その奥には新館もありました。
ここの旅館の素晴らしさは、この充実したお料理の数々に尽きると思います。

一人一杯のベニズワイガニも食べやすいようにカットされ、甲羅には〆に ご飯を入れて食べてこれも絶品。
山の幸・海の幸の天ぷらに、魚づくしの煮たり揚げたりお刺身まで・・・魚党の私たちには大・大・大満足のご馳走でした。
なんと熱々の豚の角煮も登場して、 これだけのお料理が付いて、一泊二食8000円なんて驚きでしょ!
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