金峰山・瑞牆山
2011年11月2・3日
金峰山  11月2日
7:35発 瑞牆山荘 駐車場-8:30着 富士見平小屋 8:40発―9:30着 大日小屋 9:40発―10:13着-大日岩 
―11:15 砂払いノ頭-12:15 五丈岩―12:20着 金峰山 12:40発―14:05 大日岩―14:30 大日小屋
-15:25 富士見平小屋(幕営)
文化の日(11月3日)の前日に休暇が取れたので、久しぶりに奥秩父の山に
紅葉狩りに行ってみることにしました。
この時期の休日なら瑞牆山にはたくさんのハイカ-が訪れるはず。
駐車場もメチャ混みだから、休日前に入山できればベストなんですよね。

須玉ICで中央道を降りて、まずは増富温泉を目指します。
増富温泉街を通り抜け、ラジウムラインを上っていくと本谷川の渓流沿いの
紅葉が華やかでした。
その先を左折してクリスタルラインの紅葉も見ながら瑞牆山荘に着きました。
山荘の前から無料大駐車場に入りましたが、休日前だけあってこんな感じでした。
スム-ズに駐車して、荷物を整え出発です。
計画では初日に瑞牆山に登るつもりでしたが、朝早く目が覚めたので、
早く家を出ることにして、当初の計画よりも1時間半ほど早く駐車場に着きました。
7:35 瑞牆山荘 駐車場
登山道の紅葉はすでに終わりがけ 林道・登山道分岐
この時間から歩ければ、初日に金峰山に登れそうです。
今年最後のテント泊。ビ-ルもワインも持ってきましたが、重荷での登りはたったの1時間なので、縦走とは違って気がラクです。
シラカバが多い雑木の登山道はいつも美しいと思うのですが、このあたりの紅葉はすでに終わっていました。
富士見林道を横切って木の階段を登ると傾斜がどんどん増していきます。
瑞牆山が見える平地 8:30 富士見平小屋 富士見平小屋からの富士山
ちょっと登ると正面に瑞牆山が見える平地に出ました。カラマツ林の向こうには奇峰と青空がベストマッチ!。
再び急傾斜を登りきって富士見平小屋に着きました。ここで最初に受付をするつもでしたが、荷揚げの為に留守中との看板が
あったので、居住空間のいいテントサイトを探し、ザックをデポ。 ここからは軽~いザブザックひとつで登山開始です。
小屋の前にあったポストに、手直しした登山届を投函して、小屋とトイレの間から始まる登山道に進み、金峰山を目指します。
      ちょっと傾斜が緩む       原生林の中を歩く                        9:30着 大日小屋
カラマツ林の中をちょっと登ると、原生林の様相へと変わっていきます。
道は緩急を繰り返し、ますます奥深い山稜に入っていきました。富士見平小屋から50分ほどで大日小屋に着きました。
水を補給するために小屋まで降りてみましたが、外から見ると避難小屋のような年代を感じる簡素なものでした。
10:13 大日岩
広い尾根状の道にはロ-プが張られて、登山道を間違えないようにしてありました。
岩だらけの道や、根っこの張り出した道にはシャクナゲの木も多く、シャクナゲの咲く時期にも登ってみたくなりました。
大日岩を見上げる展望地からは南アルプスが屏風のように見えて雄大な景観です。そこから数分で大日岩に到着しました。
大日岩から砂払いノ頭までは、
なおも 1時間・・・。

原生林の岩がごろごろした急坂を
頑張って登りましょう。

砂払いノ頭までくると、ここからは
いっきに展望が開けます。

森林限界を越えると、ハイマツと岩峰
の景観へと変わっていきました。

天気もいいから、遠くの山もきれいに
見渡せます。
11:15 砂払いノ頭
瑞牆山と八ヶ岳
ハイマツの上には奇峰があっちこっちに乱立しています。ひときは巨大な奇峰群が瑞牆山です。
その向こうには八ヶ岳が見えますね~。まだ雪が付いていません。
黄葉のカラマツ林と南アルプス 岩場の道を乗り越えてすすむ・・・展望最高!
八ヶ岳の左側方向を見渡すと、眼下いっぱいに黄葉したカラマツ林の樹海が広がっています。
この景観はこの時期ならではですねえ~! 黄金色に輝いています。 一番遠い山並みが南アルプスです。
鋸岳~甲斐駒~北岳~鳳凰山などが屏風のように聳えています。こちらにもまだ雪は載っていませんねぇ。
千代の吹き上げ付近から見た 五丈岩 と 富士山
展望の開けた砂払いノ頭 から五丈岩までは、約1時間です。
小さな岩峰を越して岩場の道を歩いていくと、 五丈岩にどんどん近づいていきます。
12:15 五丈岩
五丈岩は南側からみるのと北側から見るのとでは、ずいぶん表情が変わるものですね。
       12:20 金峰山       金峰山山頂と五丈岩                    朝日岳や甲武信岳などの信州側の山
お昼過ぎ、静かな名山・金峰山に到着しました。平日の金峰山は登山者が少なく、
大弛峠からの登山道は林道が閉鎖されているので、今歩く人はほとんどいないみたいです。
360度の大展望が広がり、信州側の山々も見えました。朝日岳や甲武信岳などの信州側の山は
緑に覆われたなだらかな山稜で、岩峰群とは対照的な景観でした。
来た道を戻る
山頂でゆっくりとランチタイムと景観を楽しんだ後は来た道を戻ります。

再び岩場を乗り越しながら下って、薄暗い原生林の中を歩き、ハイマツ林が見えてくるとテントが4~5張り見えました。
下山は富士見平小屋まで2時間45分でした。
午後3時半ごろ、小屋で受付を済まして、小屋番の方々としばし談笑。
今年の紅葉はダメだっとのこと。例年の一番の見ごろは10月中旬の小暮祭
のあたりだけど、今年はその頃のたった一日だけ綺麗だったんですって。 
テント場のカラマツ林の黄葉も今年は茶色っぽくて、
例年の黄金色の輝きがなかったみたいです。

昨今の登山ブ-ムで瑞牆山にはた~くさんのハイカ-が登りにくるようです。
日没後に下山するのも日常茶飯事で、ヘッドランプも持たずに下っている人も・・・。
登山者のマナ-やモラルの低下もさることながら、昔は歩いていた道も林道の
おかげで車で上がれるようになったからでしょうと。
テント場には20名ほどの学生パ-ティ-の5張りと、
その後に来た4名の1張りだけで、静かな夜になりました。
15:25 富士見平小屋
瑞 牆 山 11月3日
朝、まわりのテントから話声が聞こえた頃、時計を見たら、4時でした。
学生さんは規律正しいから夜も早く、私も昨夜は8時前から熟睡モ-ドでした。
早朝もまったく冷えることもなく、昨日富士見小屋の管理人さんが言っていた通り、秋になっても冷え込みがないようで・・・。
気温が下がらない=紅葉がイマイチ・・・と、今年は残念な紅葉シ-ズンとなりました。。
5:40発 富士見平小屋 6:05 大岩―7:20着 瑞牆山 7:40発―8:55着 富士見平小屋 9:25発―
9:30 上の林道分岐ー(林道歩き)―10:00 中間の林道分岐ー(登山道)-10:15着 瑞牆山荘 駐車場ー
11:10 増富温泉
5:40 富士見平小屋を出発   天鳥川を渡って階段を登る                 6:30  岩場の急登の連続
今日は祭日(文化の日)。駐車場から往復4時間半ほどで登れる瑞牆山にはハイカ-もたくさん登ってくることでしょう。
テントはそのままに、まだうす暗い6時前から歩くことにしました。テントは結露もなく、この時期にしては暖かな朝でした。
たった一人、ヘッドランプの明かりで、天鳥川手前のほぼ下り勾配の道を歩いていきました。
だんだん夜が明けて天鳥川を渡って大岩の横を通って木の階段を登ります。ここからが急登の連続です。
6:53 なんとか通れた 6:55 大ヤスリ岩 7:03
岩場の道は所々赤ペンキの矢印で登りと下りにル-トを変えて歩けるようになっています。
やっぱり百名山!メチャ混み大人気の山だから混雑を回避するにはありがたいですね。
私は早朝の出発だから、まだ人に会うこともほとんど無く、静かな山登りができましたが、
下山時には多くのハイカ-とすれ違うことになることでしょう。
7:11  カラマツの黄葉が映える 岩峰群の基部を回りこんで登る
道は岩峰の中に入ってきています。岩峰群の基部を回り込みながら岩場を進んでいきます。
時々展望が開け、目の前の奇峰にしばし感動・・・。  い~い眺めですねぇ!。でも道は険しい。
しゃくなげのトンネルを抜けると・・・ 7:20 瑞牆山
山頂まであと10分の標識があり、あれ・・・もう着いちゃうの~?。 
私の前には単独の男性一人と、3名の若者達だけ。私は本日5番目の登頂者となりました。
金峰山と五丈岩が見える 富士山も
上空はうす雲がかかり、晴れてはいるものの、昨日ほど上天気ではありません。
でも、展望は極上です。最初に目に飛び込んできたのは富士山。その左側には昨日登った金峰山と五丈岩が見えます。
岩の上から下を覗き込むと、足がすくむほどの高度感があります。怖わ~(@_@;)
浅間山や小川山 国師ヶ岳方面
朝早い時間なので、まだ日当たりが弱いものの、カラマツ林の黄葉は見ごたえがあります。
奇峰のオブジェとカラマツ林の黄葉はとっても絵画的でした。
山頂には私の他に3名の若者のみです。まだ朝の7時半だから山頂を独り占め的な贅沢な空間を過ごすことができたんですね。
20分ほどこの景観を楽しみ、テント場の学生さん達が登ってきた頃、山頂を後にしました。
8:30  大岩 天鳥川を渡ると登り勾配の道になる
8:55  富士見平小屋
下り始めて15分ほど経ったあたりから、ちらほらとハイカ-とすれ違うようになりました。
その後はどんどんすれ違う人数も多くなり、天鳥川あたりからはファミリ-組も多くなりました。
若者パ-ティ-も多く、山ガ-ル姿も個性それぞれ!。 富士見小屋が見えると、たくさんのハイカ-の姿がありました。
朝の9時から早々にテントを設営していたりと、昨日の静けさとは一変して、百名山銀座となった富士見平小屋でした。
カラマツ林に囲まれたテント場 9:30 上の林道分岐 富士見林道を歩く
テント場に戻り、テントを撤収して、早々に下山開始です。 時間はまだ朝の9時半、一日はまだ始まったばかりです。
これから先もまだ続々と登ってくるハイカ-とすれ違うこととなります。 な・な・なんて人の多いことでしょう!(@_@;)
富士見平小屋から5分ほど下った
ところに、林道へ入る分岐があります。

林道沿いのカラマツの黄葉が見た
かったので、上の分岐から
は富士見林道を下ることにしました。


あれだけたくさんのハイカ-も、林道に
入ったとたん、誰とも会いませんでした。

林道は登山道よりもかなり大回りですが、
傾斜も緩くとっても歩き易いんです。

この時期なら林道沿いに広がるカラマ
ツ林の黄葉が見られるので、ちょっとでも
時間に余裕があれば、
この林道歩きがお勧めです。
9:31 富士見林道から見たカラマツ林越しの瑞牆山
林道歩きは、大人気の山にもかかわらず
、人にも会わないし、登山道を歩くよりは
断然、景観がすばらしいんですよね。


途中、何箇所からは、カラマツ林越しに
瑞牆山を見ることができます。

距離的に近い位置に見えるので、
迫力満点です!。


落ち葉の敷き詰められた林道を歩い
ていると、その先がハイライト・・・

展望台もあるんです。

その展望台からは遮るもののない
瑞牆山が見られました。

この頃は曇り空だったのでカメラに
収めたらこの程度でしたが、実際その
展望台からの眺めは2日間のうちで
一番の絶景でした。
富士見林道を歩く
9:52 林道の展望台から見た瑞牆山
展望台から絶景を見た後、再び林道を歩き出すと、すぐに前方に人の気配が・・・(^_^;)。
もう一度振り返って瑞牆山を目に焼き付けてから、登山道と合流した地点からは登山道に戻りました。
時間はまだ10時前だから、続々と登っていく人とすれ違います。   テント泊らしき登山者も多くみられました。


10:15着 瑞牆山荘
駐車場に着くと、案の定満車状態。
車を走らせると、駐車場に向かう道路にも
両側にびっしりと縦列駐車の車列が
伸びてやっと一台が通れる状態でした。
この車の数を見ても、やはり登山者の
数が増えているんだとびっくりです。 10:40  クリスタルラインの紅葉スポット
増富温泉までの間の道は、紅葉スポットが豊富です。
車窓から眺めていましたが、時間も早いので、駐車スペ-スのある場所では車を止めて、カメラにパチリ!
10:45  クリスタルラインの紅葉スポット
のんびりと紅葉ドライブを楽しんで、増富温泉街に着きました。立ち寄り温泉は (増富の湯) 
富士見山荘で割引券をもらったので、650円で入れました。山梨県には泉質がよかったり、見晴らしがよかったりの
日帰り温泉施設多く、入浴料もほとんど700円というリ-ズナブルなお値段です。
11:15 掛け流しの源泉 増富の湯 食の養生  摘み草定食 1300円
増富温泉は久しぶりでしたが、温度の違う源泉風呂がたくさんあって、どれも25度~37度位と温度が低いため、
ずっと入っていることができます。増富温泉は増富ラジウム温泉郷。ラジウム含有量は東洋一だとのこと。
午前中だったので、比較的空いていてゆっくりできました。抜群の泉質の温泉に長時間浸かってられたら益々健康になれそうです。
(泉質・・・含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉 32.3度 湧出量 130ℓ/分)
食の養生にも力を入れている食堂で、昼食を・・・ 地産地消、旬の食材で健康的でやさしい和食をいただきました。
  Top 登山編  観光編