八 ヶ 岳  硫黄岳〜横岳〜赤岳
2011年7月6日
毎年恒例の初夏の八ヶ岳のシ−ズンがやってきました。
梅雨時なので梅雨の晴れ間に合わせての日帰り登山です。
早起きは苦手ですが、
暑さで寝苦しくって、目覚まし時計より
も早くに目が覚めてしまったので、いつも
より早く家を出発することにしました。 

6時30分、美濃戸口の赤岳山荘の
駐車場で1000円を払い、
6時35分に即!登山開始です。

北沢ル−トの最初は林道歩きなので、
ウォ−ミングアップにぴったりです。
北沢に沿っての登山道は何度も
橋を渡ったりします。
水音と美しい森の癒しの風景の中に浸り
ながら、順調に高度を上げていきます。
6:40 今年も北沢が登りル−ト 8:00 北沢から見えた横岳
8:25 赤岳鉱泉                    9:50  赤岩の頭手前の展望地から見た 横岳〜赤岳〜中岳〜阿弥陀岳
お天気が良く、夏空と夏の日差しが眩しいくらい。1時間40分で赤岳鉱泉が見えました。
バックには大同心・小同心がある横岳の稜線も屏風のように迫っています。

ここからが本格的な登りです。 イワカガミはほぼ終わってしまいましたが、
オサバグサは針葉樹林の足元に小さな純白の小花をいっぱい付けていました。
樹林の間から大タルミへの道が見えてくるともうすぐ赤岩の頭です。
赤岩の頭手前からは 左手に、横岳〜赤岳〜阿弥陀岳が見えてきました。まだまだ長い一日になりそうです!
10:00 赤岩の頭     10:22 硫黄岳                 大ダルミに下る           10:50 硫黄岳山荘  
赤岩の頭からは大展望が開け、残雪のある北アルプスや乗鞍方面が見えました。天狗岳や蓼科山も近いです。
硫黄岳山荘あたりからが高山植物のハイライトです。 この稜線散歩をしたいから4時間近くかけて登ってくるんですよね〜。
チョウノスケソウ コマクサ   ミヤマシオガマ ヤツガタケキスミレ
コマクサはまだ、蕾でした。今の旬はチョウノスケソウでした。毎年同じ場所で同じような花を見ているんだけど、
はやり毎年通いたくなっちゃうんですよね。  天気もいいから展望も良くて、百花繚乱の稜線漫歩が続きます。
ウルップソウ    ハクサンイチゲとオヤマノエンドウ
ウルップソウは咲き出していい感じ。
イワウメもあちらこちらで
フラワ−ポットを作っています。
ハクサンイチゲやオ
ヤマノエンドウもいっぱい!。

コマクサが咲くガレ斜面の左側は大掛か
りに保護ネットが張られていました。
去年はロ−プだけだったような記憶だけど
、何のためのネットかな?
コマクサを育成しているのかしら?

キバナシャクナゲの咲く小ピ−ク
からは大同心が見えます。
高度感たっぷりのガレを覗きこむと、
いたるところでお花が咲き乱れています。
11:50 横岳 13:10 二十三夜峰から見た赤岳
岩場の道を頑張って登ると横岳に着きました。 花は相変わらずたくさん咲いていて、
ウルップソウも再びこのあたりでたくさん見られます。岩場のアップダウンを繰り返し、だんだんと高度を落としていきます。
前方に赤岳展望荘が見えてきました。その向こうの赤岳は東側にガスが湧いてきています。
斜面の岩場も高山植物の楽園です 13:15 地蔵ノ頭
横岳周辺の岩場やクサリ場・ハシゴを越えて、地蔵ノ頭まで下ってきました。
いつもはここから地蔵尾根を下って行者小屋に降りてしまうのだけど、
今日は出発時間が早かったから、目の前の赤岳にも登る時間があるのでは・・・?

幸い、まだ霧に覆われていないから登る価値もあるってもの!。
いつもは赤岳のピラミダルなピ−ク(見える時は)が名残惜しいと思ったけど、今回はチャレンジしてみることにしましょうか!
地図のコ−スタイムでは登りが30分で、文三郎道の下りが1時間だから、1時間半で行者小屋に着くという計算です。
今の時間は午後1時15分。   午後3時には行者小屋に着きたいと思ってたから・・・・大丈夫でしょう!登ってみましょうか。
上部はクサリ場の連続 イワヒゲ     ツガザクラ 14:00 赤岳山頂(標高2899m)
赤岳天望荘の前を通って、いよいよ赤岳へと取り付きます。石くずだらけの急傾斜の道をジグザグに登っていきます。
右側の急な斜面にもたくさんの高山植物が咲いています。岩場にはイワヒゲやツガザクラも多いです。
県界尾根の分岐あたりからはますます傾斜が増し、クサリに助けられながらの登りです。
赤岳には何回も登っているのに、こんなに傾斜が急だったっけ?(ToT)/~~~。 やっと赤岳頂上小屋が見えてきました。
山頂まではあと少し、本日の登りもまもなく終了です。

時間は午後2時ジャスト!。  コ−スタイムより15分オ−バ−で45分かかったことになります(T_T)/~~~。
山頂は東側のみ霧がかかっていましたが、それ以外は展望があり、八ヶ岳最高峰の赤岳に登れて大満足です。
しばらくは展望を満喫しましたが、時間もおしているのでそろそろ下山することにしましょうか。
14:11 キレット・文三郎道分岐 14:20 急峻な岩場を下る 正面に阿弥陀岳が見える
下山道の文三郎道はそのまま進行方向に進みます。山頂から岩場を下り、また下り、まだ下り・・・
すれ違いもできないような狭いキレット方面への分岐からも、急峻な岩場を下るという クサリ場の連続です。
「ここも何度か歩いているのに、こんなに急だっけ???。」 横岳周辺のクサリ場よりも難易度が高いように感じました。
14:23 中岳・阿弥陀岳と文三郎道分岐 中岳と阿弥陀岳
岩場が終わったら今度はザレ道に石くずが累積した非常に滑り易い道になり、スリップに注意しながら急降下していきます。
目の前には阿弥陀岳が迫ってきました。 その登りも険しそうです。
ここでふと・・・「そういえば阿弥陀岳には15年ほど前に登ったっきり、その後登っていなかったなぁ〜。」
今度、また機会があれば、登ってみようとひらめいて、相変わらずの急傾斜をぐんぐん下っていきました。
文三郎道は自分の記憶の中で歩き
易い道のつもりが、地蔵尾根よりも
大変だと感じました。

鉄網の階段が出てくると、
多少は歩きやすくなりました。

前方には行者小屋が見えてきました。
でもまだ距離がありますね。

赤岳鉱泉は見えませんが、今日歩いて
きた行程は見ることができます。

一日でかなり歩きました。
日帰りで稜線上の高山植物を見ようと
思うとかなりの労力です。
稜線上の高山植物帯まで登り約4時間、
稜線漫歩〜赤岳までが3時間半。
この3時間半のために一日中歩くんです
 こんな感じで歩きました
樹林の中へと入ってきました。
行者小屋までもあと少し・・・
中岳道分岐あたりで日本ジカを
見かけました。

奈良の鹿の群ればかり見ていたので
野生のシカを見たのは久しぶりです。
見かけはカワイイ!

やっと行者小屋に着きました。
小屋の手前にも鹿がいて、
人間を気にしながらも一生懸命に
植物の葉っぱを食べていました。
樹林帯に入る 今回、シカを何度も見かけました
15:20 行者小屋 から見た 横岳周辺       行者小屋から見た赤岳
やっと行者小屋に着きました。時間は午後3時20分。文三郎道も20分オ−バ−でした。
(登り下り1時間半のつもりが、2時間10分かかってしまいました)
午後5時頃には駐車場に戻りたかったので、3時に行者小屋のつもりでしたが、赤岳の登り下りは侮ってはいけませんでしたね。
ここから見る赤岳はかなりのボリュ−ム感がありました。

小屋の前で最後の展望を楽しんでから、ラストスパ−トです。ここから駐車場までは2時間近くかかります。
南沢の道でもシカを見ました。今度は5頭ほどで子供連れです。八ヶ岳ではカモシカを見ることはあってもシカを
こんなに見ることはありませんでした。  シカが増えているのかなぁ?。高山植物にも影響が出ないといいのですが・・・。

道草をしている間に、前に若者2名、後ろに若者5名の間に入ってしまい、その後は終始ハイペ−スで下ることになってしまいました。
その後、写真を撮る余裕もなく1時間半で駐車場に!。 時間は午後5時ジャストでした。
今日一日の行動時間は10時間25分。今回もた〜くさん歩きました。
私の場合、11時間でカラ−タイマ−(ウルトラマン世代です(^^ゞ ) が鳴り出すので、体力的にはセ−フでした!。

今日のコ−スタイム

6:35発 美濃戸口、赤岳山荘駐車場 ー 6:40発 北沢分岐ー8:25着 赤岳鉱泉 8:35発ー10:00着 赤岩の頭ー
10:22着 硫黄岳ー 10:50着 硫黄岳山荘 11:00発ー11:50着 横岳ー13:15着 地蔵ノ頭ー14:00着 赤岳山頂
14:05発ー 15:20着 行者小屋15:30発ー 17:00着 美濃戸口、赤岳山荘駐車場

  Top 登山編  観光編