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このところ週末ごとに所用があり、泊まりで山に行けません。だから平日の一日を利用して日帰り紅葉ハイキング。
奥秩父の山にはあまり縁がなかったので、ちょっと足を踏み入れてみましょうか。
どの山なら・・・? って、少し下調べをしてから、前日に山と高原地図を買いました。 |
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朝は早起きして3時40分に自宅を出発。登山口の鴨沢までは200km。 今回もガソリン代が嵩むので、行きは一般道で
国道411号線に入ってきました。大菩薩への道を過ぎ、山道を上っていくと紅葉が素晴らしく、このあたりが三窪高原でした。
そしてこの先からが、初めて走る道です。ずっと山あいのくねくね道が続きます。
アウェイの身ゆえ、どんな道なのかドキドキ・・・ちょっと不安! 左側が山、右は谷、ただそれだけ。何〜にもありません。
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キャンプ場を過ぎて、しばらく走ると、
突然民家が出現しました。
狭い土地に民家が密集していて、
このあたりだけ人の生活の場
がありました。
「道の駅たばやま」があったので、
ここで小休止。 なんとここには
丹波山温泉も併設されていました。
ここで地図を確認してから鴨沢バス停
に向かいました。
途中コンビニ、道の駅休憩しながら
4時間かけてここまで来ました。
鴨沢バス停のある丹波川側に駐車場
があり、ここに車を置き、やれやれ
スタ−ト地点に無事到着です。 |
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7:40 鴨沢バス停着 駐車場の横は丹波川 (標高550m) |
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7:50 出発。 民家の道を上がっていく 薄暗い杉林 8:20 林道上の駐車場 |
バス停にはきれいなトイレがあり、有難いですね。 最初は民家のある路地を上がっていきます。
平らな土地がないため、石垣が積み上げられた上に住宅があって、手前は鉄骨などの梁の上に家が乗っかっている感じです。
コンクリ−ト舗装から山道に入り、約30分。薄暗い杉林を抜けると広い場所に出ました。
なんと、ここに車が・・・!。 バス停の駐車場よりも、ここの方が広く、しかもまだ充分なスペ−スもあります。
ここでもアウェイな身上を実感・・・。 遠方より、はるばる日帰り登山しに来た者にとって、この往復50分は貴重な時間です。 |
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8:30 杉林 9:24 まだまだ続く杉林・桧林 9:27 歩きやすい道が続く 9:30 標高1150mの標識 |
初めての雲取山。いろいろと登山ル−トがある中で、車なら三条の湯からが最短ル−トのようですが、三条の湯までの
山道に、自分の車が入れるかどうなのかも不安なので、 手堅く 『最もよく歩かれている』 という鴨沢からのル−トにしました。
しかし、標高差は1460mもあり、なかなか登り甲斐があるのでは?
昨日買った昭文社の標準歩行タイムでは、8時間50分となっています。
上の駐車場から少し舗装道路を歩き、道路左側から山に取り付きました。
最初から傾斜も緩く歩きやすい道で、ずっと植林の中を歩きます。
山の中腹に付けられた道で、ずっと緩やかな上り調子なので、こんなに楽して標高差1460mを登れるのかな・・・?
って感じ。歩き始めて1時間40分。道は単調で展望もありませんが、木に標高1150mの標識がありました。
「ってことは、もう標高で600mも登ったの?。」 あ・れ・れ・・・?です。 |
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9:55 植林と自然林の混合林 9:56 ところどころで紅葉が始まった |
歩き始めて2時間が経過。 道は登山道というよりもハイキングコ−スといった感じ。
杉やヒノキの植林から、自然林も目にするようになりました。 標高も着実に上がり、紅葉もいい感じになってきましたよ〜〜。 |
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10:05 ずっと歩きやすい道 10:13 木々の合間から富士山 |
だんだん尾根に近いところを歩くようになりました。あたりはすっかり広葉樹林に包まれてきました。
やっと展望が利くようになると、なんと富士山が見えました。昨日は寒い雨の一日だったから、雪化粧した富士山です。 |
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10:44 青い空&色づく木々・・・いい感じ! 10:55 七ッ石小屋 |
道は相変わらず、ゆるやかに続いていて、非常に歩きやすい道です。
真っ青な空もよく見えようになったし、展望もいいし、紅葉もバッチリ(^。^)y-.。o○。 歩くのが楽しいって感じです。 |
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七ッ石小屋への道を登って
七ッ石小屋に着きました。
この小屋からの展望が素晴らしい
とのことで、ちょっと寄り道です。
なるほどここから見る富士山は
素晴らしく美しい。
これだけ雪の付いた富士山は
今シ−ズン初めてだと思ったら、
小屋番さんが携帯電話を取り出して
10月19日から冠雪が見えたとのこと。
私たちが富士山に登ったのが10月14日。
その時はまったくの夏山状態でしたが、
その3〜4日後に降った雨が
雪だったんですね。
雨だと、この小屋から富士山は見えない
。だからその後の快晴の日に富士山の
冠雪が確認できたわけです。
私たちは最後のタイミングで秋の
富士山に登れたってことになります。 |
11:00 七ッ石小屋から見た富士山 |
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11:10 原生林の中を歩く 11:28 奥秩父の山々が見える 紅葉もグット! |
七ッ石小屋を出て、まだまだ先は長いです。しかし、景色はどんどん良くなり、お気楽なハイキングモ−ドです。
先週登った焼岳は北アルプスの中では標高は低いけど、森林限界を超えて、ダイナミックな大展望と紅葉を短時間で楽しめました。
それに比べて奥秩父の山はずっと樹林で地味な感じを受けてしまいます。 でもここ、東京都の最高峰なんですね。 |
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11:37 ブナ坂 (標高1650m) 11:40 防火帯の切り開きの道になる |
広い峠の形状のブナ坂に着きました。 このあたりからはカラマツ林が広がっていました。
その先は道がぐっと広くとなり、防火帯の切り開きの道になりました。 ここから左側の展望が一段と良くなりました。 |
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11:45 カラマツ林の向こうのは雪化粧した南アルプスが・・・ |
一番奥の山並み・・・。 屏風のように連なった峰峰は南アルプスです。
今朝、笛吹市を車で走っている時に、八ヶ岳や南アルプスの北岳、間ノ岳あたりが雪が付いているのが見えました。
日の出の時間帯だったので、近くに見えた富士山まで、朝焼けの空とともに、すばらしい風景に見とれてしまったほどでした。 |
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11:42 富士山も見えます |
何度でも・・・富士山を見ては、「ああぁぁ〜 ふじさ〜ん (^。^)y-.。o○。」 やっぱ、富士山は見る山ですね〜! |
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12:00 ヘリポ−トのある広〜い平ら 12:08 奥多摩小屋 (標高1760m) |
その先はもっと広い台地になっています。ヘリポ−トなので、幕営は禁止だそうです。
少し歩くと、ここにも小屋がありました。奥多摩小屋 で標高1760mの標識がありました。 |
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12:25 カラマツ林の黄葉 12:40 奥秩父の山々が見える |
クマササの薄緑色が、何とものどかな雰囲気です。 カラマツの黄葉も映え、たおやかな奥秩父の山々も見渡せました。
防火帯の切り開きも道になってから、登山道脇に枯れた花を多く見かけました。夏はこのあたりは花畑になるのでしょう。 |
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12:42 雲取山へのプロムナ−ド 雲取山避難小屋 12:55 山頂から来た道を振り返る |
伸びやかな尾根の先に赤い三角屋根が見えてきました。やっとあそこが雲取山です。 登山者の姿も10名ほど見えます。
12時55分。着きました〜雲取山。 鴨沢バス停から約5時間かかりました。
日没が早いので、歩いている間じゅう、明るい内に下山できるかが気がかりでした。
(途中にあった看板通りに歩ければ、12時15分に着く計算だったのに・・・!?) |
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12:58 雲取山山頂 山頂にある方位盤 |
雲取山山頂に移動しました。こちらは誰も居なくて私ひとり。ここで贅沢な景色を独り占めしてランチタイムです。
さすがは東京都の最高峰。展望はいいです。 町も見えますが、東京方面になるのかな〜?
富士山は雪がテカテカ光っています。 南アルプス方面は・・・? あれまあ、もう雲の中になっちゃいました。 |
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奥秩父の山を同定してみることに |
立派な方位版があったので、奥秩父の山を確かめることにしました。奥秩父の山に縁が無かったから、
どれがどの山かというのがイマイチ判らなかった次第です。遠望が利けば日光白根・谷川・浅間山。
前方の奥秩父は、両神山、甲武信ヶ岳、、大菩薩嶺と、百名山もいっぱい見えるんですね。 |
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13:30 同じ道で下山します 13:36 カラマツの黄葉が素晴らしい! |
山頂で30分ちょと過ごし、来た道を下山します。 展望も山の景観や紅葉もたっぷりと楽しめて、大満足です。
次の目標は明るい内に下山できることです。午後の日差しを浴びて黄金色に輝くカラマツ・・・いいねぇ〜(^。^)y-.。o○ |
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13:52 ずっと歩きやすい道 14:02 秋の昼下がりの色 (14:40 七ッ石小屋) |
登りやすい道だから、下るのも軽快です。でも植林帯に入るまでは、この景色を楽しみましょう!。
帰り道も 七ッ石小屋を通るル−トを歩きました。ここで展望ともお別れです。 |
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15:18 人工林を歩く |
15:20 標高1150mの標識 |
16:00 車道からの登り口 |
あとは、ずっと・・・ずっと・・・あまり変化のない植林の中を小走りで歩き続けます。 再び標高1150mの標識を通過。
一番下に鴨沢バス停まで1時間5分と書いてあります。この調子なら夕方4時半には鴨沢バス停着くだろうから、ひと安心。
もう一時間、がんばって下りましょう!。 |
16:25 鴨沢バス停 |
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夕方4時半前に鴨沢バス停に着きました。
標高差は1460mもあるわりに、ずっと傾斜の緩いハイキング感覚の登山道。だから歩行距離は長いわけですね。
登りが約5時間。下りが約3時間の道のりでした。一日中、よ〜く歩きました。お疲れさま〜〜〜。
でも、まだまだ先は長いです。てきぱきと車に乗り、明るいうちに何とか このアウェイの山道を通過したいものです。
道の駅の丹波山温泉にも寄れずに、さっさと車を走らせ、夕暮れの三窪高原付近の紅葉の車窓から見れました。
大菩薩の湯も魅力だったけど、この先の長〜い道中を思うと、ここも素通り・・・。 20号線は所々で渋滞・・・これも計算通り!。
帰り道は走り馴れている52号線に入り、通勤割引時間帯に間に合った新東名にちょい乗りして帰宅しました。 |
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