白山   御前峰・お池めぐり・別山
2013年 8月 9日〜10日 
8月に入り、猛暑が続きます。天気予報もお盆頃までずっと晴れマ−ク!。
晴れ予報なら、花の夏山に出掛けなければと、使命感に燃えて選んだのは加賀の白山。
高山植物の宝庫、加賀の白山には何度か行ってますが、山頂ではあいにくの霧で、お池めぐりがまだ出来ていない。
去年の秋に登った荒島岳から見た御前峰(白山)と、そのお隣の白山と同じくらい存在感があった『別山』に登ってみたい。
だから、是非その二つの目標に向かって白山に再チャレンジ。もちろん白山は今が一番、花がいい時期ですから
8:35   別当出合登山口        砂防新道を歩くことにしました       9:15   中飯場
朝自宅を3時前に出発。走りなれた高速道路を乗継ぎ、九頭竜湖を走って約5時間かけて市ノ瀬に着きました。
ここに車を置きます。明日の下山はこの市ノ瀬ですが、入山はここから8時20分発のバスに乗って、別当出合へと上がります。
別当出合には10数分で到着。ここからは砂防新道のルートで歩くことにしました。
観光新道は数日前に登山道が1ヶ所崩れた場所があることと、
天候によっては南竜のテント場に行く可能性を考え、動線上の砂防新道が好ましいと考えたからです。
9:30  よく整備された道を登る       9:36  ヤマアジサイ?           10:25
白山は、この時期多くのハイカ−で大賑わい。登山道もよく整備されて、水場や休憩スポットも多いから安心して歩けます。
高山植物の多さが魅力だけあって、遠方から はるばるお見えの方もいますが、地元に親しまれている山であることは、
ファミリ−登山が多いことからもうかがわれます。 もちろん信仰の山なので、白装束の修験者の姿もありました。
11:00  甚之助避難小屋        11:30 室堂と南竜山荘への分岐
甚之助避難小屋は以前より少し上に立て直して、まだ新しい立派な小屋でした。
トイレも水場も豊富にあり、ベンチで多くのハイカ−が寛いでいました。
そこから少し行くと、室堂と南竜山荘への分岐があります。 幕営道具一式も担いでいますが、天気もバッチリ安定
しているし、南竜に寄ると一時間も時間をロスしてしまうので、このまま黒ボコ岩コ−スで室堂を目指すことにしました。
11:50〜黒ボコ岩コ−スで見られる  シモツケソウ   ハクサンフウロ   クルマユリ
この辺りから、たくさんの高山植物が見られるようになりました。 『ハクサン・・・』 と名が付く花って多いですよね。
ここの白山が本家本元!。ハクサンフウロも随所で見られました。
ニッコウキスゲ         シナノキンバイ          ハクサンコザクラ
ハクサンコザクラ・・・はい、はい、これもあちらこちらでいっぱい見られましたョ。
11:50〜  別山をバックに、今歩いてきた道を振り返る。  コバイケイソウが満開
この写真は進行方向から振り向いて撮った写真なので、バックに見える山は別山だと思います。
(翌日、別山に行きましが、ガスっていて見えなかった(-_-メ)・・・)
一番の見応えのあったのはコバイケイソウでした。今年の北アルプスでもた〜くさん咲いていたとのこと。
毎年これほど花をつけるわけではなく、四年に一回くらいの割合だそうです。
  ミヤマシシウドと別山       オタカラコウ     ハクサンフウロとシモツケソウ
黒ボコ岩コ−スは花が多いんですね〜。
12:15  道ばたに延命水       12:20 上部に岩がゴロゴロ・・・         12:25 黒ボコ岩
ここにも水場があります。延命水!。冷たくで美味しいお水でご利益ありそ〜(^_-)-☆
上部に大きな岩があります。あれが黒ボコ岩?。
ここで観光新道と道が合流して、室堂を目指します。  観光新道の崩落個所は問題無く歩けたようでした。
12:27   白山と弥陀ヶ原    
稜線に上がると、白山が見えて、木道があって・・・広々とした弥陀ヶ原を歩きます。
この広々とした平らにも、一面コバイケイソウの花が咲いていています。 この風景、圧巻です(*^。^*)。
13:00   室堂             13:15  白山奥宮
最後のひと登りで室堂に到着しました。
ここの山荘は大きいですが、宿泊者も多いようで、週末の予約は常に満室のようです。
ここにザックをデポして、身軽になって白山の山頂(御前峰)を目指しましょう。コ−スタイムで40分ほどです。
ハクサンフウロ、クルマユリ・・・室堂周辺はお花がいっぱい。 イワギキョウはこのあたりでだけ見られました。
イワギキョウ
13:40  高天ヶ原
白山の山頂=御前峰に登る登山道もよく整備された歩き易い道です。
14:00  白山奥宮         白山奥宮でおみくじを!          白山御前峰
白山奥宮を通って白山御前峰に到着しました。 白山奥宮ではおみくじを引いてみました。 結構当たっていたかも!
14:10  白山のお池めぐりへ〜
御前峰からの展望です。何度来ても山頂は霧の中でしたが、やっと大展望に巡り合いました(*^。^*)
白山火山の火口湖である大小の池が眼下に点々と広がります。 視界に恵まれて、やっとお池めぐりができます。
14:26  池方面に下ると、御前峰はこんな景観     
ガレガレの道を下り、池の標高まで来て振り向くと、また違った景観の御前峰が見られました。
14:48    お池めぐり     チングルマ
右に左に池を見て、三つ目の池が翠ヶ池で、この池は大きかった。  遊歩道に沿って次々と池をめぐります。
14:55  千蛇ヶ池は万年雪の中              ミヤマリンドウ      別山と室堂  
大汝峰の分岐を右に見送り、次の池は見当たらない・・・? 。 目に前には雪渓があるのみです。
千匹の大蛇の伝説のある千蛇ヶ池は万年雪で大蛇を封じ込めたとか・・・?。 だから池は万年雪の中なんですね。
ここから室堂へと戻るコ−スを歩きました。 室堂の小屋が見えます。 その向こうの山が別山方面でしょう。
明日はあの山まで足を伸ばします。
(結局翌日の展望は悪かったので、これが見納めの別山でした(-_-;)。)
15:30   クロユリ
室堂が近づくと、途端に花が多くなっていきました。 このあたりからクロユリが見られるようになりました。
15:44  室堂平はお花がいっぱい  15:45 室堂着     15:55 展望歩道へ
室堂には大きな宿泊施設があり、何棟もの小屋にせっせと登山者を案内しています。
ここに泊まると、朝の4時にドラが鳴り、それを合図に御前峰へと登り、ご来光を拝むのだそうです。
私はテント泊なので、ここには泊まったことはないですが、週末は常に予約でいっぱいのようです。
夕方4時から、無料の花の観察会があると放送していましたが、私はまだ南竜の幕営地まで1時間半歩くので、残念。
16:00  展望歩道への道にはクロユリがいっぱい
南竜への下山ル−トも幾つかありますが、花の多さで展望歩道を選びました。
平瀬道へと続くこの登山道はクロユリの多さで定評です。ここでも飽きるほど、た〜くさんのクロユリを見ることができました。
16:00   コバイケイソウと白山
白山を左手に見ながら、お花畑の中を歩いていきます。コバイケイソウもあたり一面咲き乱れています。
16:14   賽の河原もお花畑         アオノツガザクラやクロユリ
室堂周辺のお花畑の規模は、さすがは白山といった感じ。   クロユリの多さも白山ならでは・・・です。
室堂には定点カメラがありましたが、鹿の影響が出始めているのでしょうか?ちょっと心配。
いつまでもこの白山の景観が続いてほしいと願うばかりです。
16:15  平瀬道・展望歩道への分岐    16:30  イブキトラノオ 白水湖が見える
平瀬道の分岐から、展望歩道へと道をとり、南竜へと下ります。
展望歩道だけあって、左側(東側)の展望は良く、平瀬道の登山口がある白水湖が見えました。
16:45  アルプス展望台   
ハイマツやお花畑の中を歩き進めると、アルプス展望台に出ました。正面に大きく見えたのは、三方崩山です。
方位盤によると、その両側の奥に北アルプスが見えるようです。  今日、この時間は残念・・・雲の中でした。
17:18  木道にはニッコウキスゲが咲いていた     17:40 南竜山荘
やがて、前方が開け、遠くに南竜の小屋が見えてきました。クマザサの中に木道が続いています。
数は多くないけど、ニッコウキスゲが咲いていました。
17:55  幕営の準備        18:30   白山を見ながら晩酌タイム
南竜山荘で幕営の手続きをして300円(安!)を払ってテントエリアに移動しました。
テントサイトはお花畑の中にあります。トイレも炊事棟も近くにあり、快適です。
今日のテントサイトは空いています。晩メシは外で・・・。いつもの定番メニュ−のパスタとソ−セ−ジと、ビ−ルが2本♪♪。

8月10日  別山

夜半は大きな風が何度もテントを揺らしました。朝起きたら一面ガスの中。今日の予報は晴れでしたが、
日が出れば晴れるかなぁ〜と期待しつつも、テンション低く出発の準備を整えました。

6:45  南竜テント場から別山方面に向かう    6:52  木道を歩く
木道に出てから一旦下って、雪渓が残る小さな沢を越え、ここからが登りに転じます。
7:40 油坂周辺に咲く高山植物    キバナノコマノツメ
最初のピ−クは油坂と呼ばれるあたりで、このあたりから花の数がぐっと多くなりました。
ここは白山の眺めいい場所のようですが、相変わらずガスっていて展望はありません。
8:23  尾根上の道を歩く・・・       8:30  天池
尾根上を歩くようになりました。小さな天池がありました。 晴れていれば風光明媚な所のように感じましたが・・・

天池のまわりに咲く花   チングルマ  アオノツガザクラ  シナノキンバイ      ハクサンイチゲ
今日は高山植物を楽しむことにしましょう。池のまわりはお花がいっぱいです。
8:40  登山道を彩るたくさんの花々    タカネマツムシソウ      ミヤマトリカブト  
相変わらず展望は無し。   でも道端はどこも花ざかり・・・

9:15 クルマユリ                 9:23  時々霧が晴れて景色が見れる
たま〜に霧が取れることがありました。いくつものピ−クの先にあるだろうの別山。
いい景観ですね〜。コバイケイソウの群生地があったり、ニッコウキスゲの群落があったりと、変化に富んだ稜線歩きです。
9:26        クロユリ      ハクサンイチゲ      アカモノ
小さい沼地があり、その周辺には再びクロユリがいっぱい。
登山道は東側が崩落している箇所がいくつかあり、今でも崩落が進んでいる感じで、西側に道が付けられています。
10:00  斜面いっぱいに咲くコバイケイソウ         ウサギギク
このあたりもコバイケイソウがいっぱい。 別山まで600mの標識がありました。もちろん別山は雲の中。
この先にチブリ尾根への分岐を右後方に見送り、いよいよ別山へ〜。
ウサギギクも咲いていました。 この花を見つけると、何故だか いつも笑顔になってしまいます。
10:20   別山 山頂                     山頂横にある 別山神社
今日の目的地、別山に到着。  ここは雲の中ですね、残念展望はありません。
晴れていれば白山はもちろん、去年の秋に登った荒島岳も見えているはずですが・・・。
10:35  別山、チブリ尾根分岐        10:50 御舎利山からいよいよチブリ尾根の下りとなる
さてさて、先ほどの分岐まで戻って、御舎利山のピ−クで小休止。 ここからチブリ尾根の長〜い下りが始まります。
11:30  ひたすら下る  向こうの山に小屋が見える                  小屋の手前の池 
出だしは急です。これから先ずっと樹林帯で花も乏しく、展望も期待できません。
チブリ尾根を登ってくるパ−ティ−(1〜3・4名程度)と5〜6組すれ違いました。みなさん健脚(^。^)y-.。o○  
私の場合、チブリ尾根は登るのではなくて、絶対下りで歩くしか選択肢はないと思っていた軟弱者です。
12:00  チブリ尾根避難小屋
一時間ほど下るとチブリ尾根避難小屋がありました。
立派な小屋で、水場はないですが、衛生的なトイレは完備されていました。
ここからは天気が良ければ白山と別山がよく見えるというのですが、今日は残念ですね〜(@^^)/~~~
ここから市ノ瀬までの下りのコ−スタイムは2時間30分。 エネルギ−補給したら、また頑張って下りましょう。
12:30  ずっと樹林帯       
最初は草原状の気持ちのいい下りでしたが、再び樹林帯へ突入しました。後は変化のない道をひたすら下ります。
3:50 樹相が変わり、ブナが多くなる     13:55  水飲場
やがて樹相が変わり、なるほどブナの木が多くなりました。白山には地元石川県民の登山者が多く、
道すがら多くの白山を愛する人たちと話しをしました。彼らがさっき話していた通り、なるほど素晴らしいブナ林になりました。
沢の音がして水飲場の標識があり、小休止。   まだまだこの先も下ります。
14:20 ブナ林が続く    15:00  猿壁       15:20  市ノ瀬の駐車場にそのまま下る
水平移動距離が長いので、それほどの傾斜はありません。相変わらずブナ林が続いていますが、
下を向いて黙々と歩くのみって感じです。   猿壁の標識には、市ノ瀬まで1.4kmと書いてあります。
この地点で舗装道路に車が走るのが見えたので、てっきり市ノ瀬に着いたと確信したのに・・・(-_-メ)
「まだ1.4kmも歩くの・・・?」いやいや・・・「やっとゴ−ルが見えた」って思いましょう。
最後は別山を日帰りで往復した地元男性と話しをしながら歩き、駐車場に下りたら自分の車が目の前にありました。
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