八経ヶ岳(オオヤマレンゲ) ・ 稲村ヶ岳(ヤマアジサイ) ・ 大台ヶ原
 2014年 7月4日〜6日

梅雨真っ最中ですが、これからが花の山がいい感じ!。
何とやっている深田百名山ですが、初登山の時には、自分が思う最適な時期に登ってみたいと思うのです。 

今回の目玉は八経ケ岳のオオヤマレンゲ!。  ネットで調べると、例年見頃は7月中旬…。

今年の花の情報はまだほとんど無いけど、今週末を逃すと、来週もその翌週も予定が入っているので、
ややフライミング的なスタートとなりました。 

前日まで天気予報をチェックして…
また梅雨時らしい予報だけど荒天ではないので、とりあえず洞川のゲストハウスに楽天予約しました。  

さて、前夜は早めに就寝し、翌日は2時30分に張り切って??ハンドルを握り、
とりあえず今年のGWにお世話になった奈良県の洞川温泉方面に向かいましょう(^ .^)y-~~~ 

新東名〜東名〜伊勢湾岸道とトラックに混じりながら、途中休憩を挟み東名阪で奈良県へ…約5時間弱。 

川合の分岐からみたらい渓谷に入り、後は県道309号線で行者還トンネル西口を目指します。
みたらい渓谷からは道幅がぐっと細くなり、渓谷沿いのくねくね道を、対向車が来ないことを祈って走りましたよ…(__;)

 
稲村ヶ岳    7月5日
大台ケ原    7月6日
八経ヶ岳のオオヤマレンゲ   7月4日
 
 
8:30  行者還トンネル西口の登山口から出発        8:35 橋を渡る
行者還トンネル西口に到着!。初夏のオオヤマレンゲが咲く時期が一番混んでいるのでしょうが、
この時間でもトンネル近くの駐車場も車はまばら・・・。駐車場係の人に駐車場代千円(高い!)を払いました。
オオヤマレンゲを見に来た?。昨日登った人がまだ蕾だったって(T_T)/~、でも雨が降ったから咲いているといいねって!。

うぅ〜ん(U)?

わずかな望みをもって登ってみましょうか(^ .^)y-~~~。登山届を書いて〜ポストに入れて〜。
まずはブログに必ず登場する橋を渡ってレッツゴー♪♪♪。

 
 8:35  満開のヤマボウシ?       8:40 いよいよ急登が始まる・・・

最初は急登なので、後半戦に備えてゆっくり登ります。
弥山、八経ケ岳は、世界遺産大峯奥駈にあります。だからその尾根の奥駈道に登るまでが、一番道が険しいようです。

 
9:35  奥駈道出合        9:35  周辺はシロヤシオの木がいっぱい 
一時間ほどの急坂を登り終えると、奥駈道出合です。ここからが大峯奥駈道。

今年のゴールデンウィークに少しだけ歩いたから、また来たよ〜って感じ!。 
このあたりはシロヤシオがいっぱい!。  花はすっかり終わっていましたが・・・

 
9:45 ササ原の道          9:47  苔蒸した道           10:00  弁天の森
大峯奥駈道に入ったら傾斜が緩み歩き易い道が続きます。 弁天の森に着きました。標高は1600mです。 
 
10:20   バイケイソウの群落も多いけどまだ蕾が目立つ     10:30  理源大師像
弁天の森を過ぎると、小さなアップダウンの道が続きます。
ブナ林の中にバイケイソウの群落を多く見るようになりました。まだ蕾のものだらけです。  
ネットでオオヤマレンゲの花レポをチェックしていた際、必ずバイケイソウが咲いている画像もあったっけ・・・。
ってことはオオヤマレンゲがまだ咲いていないのかなぁ〜(。´・ω・)? 
 
11:20  木の階段の道           11:30  弥山小屋
理源大師像の先の 聖宝の宿跡を過ぎると、だんだん傾斜が増して、聖宝八丁の急坂が始まりました。 
木製の階段の道になると、もうすぐ弥山です。
 
11:37  弥山山頂         11:45 再び弥山小屋        11:45 八経ヶ岳へと向かう
 幸い雨は降っていませんが、梅雨時らしい曇天です。弥山小屋はひっそりと静かです。
まずは200mほど先にある弥山山頂に向かいましょう。  天河弁才天の奥宮が祀ってありました。
再び弥山小屋に戻り、ここからいよいよ八経ヶ岳に向かいます。
 
11:50 一旦下ると前方に八経ヶ岳が見えた。     11:58 防鹿柵の中に咲くマイズルソウ(株も花もデカい!) 
弥山小屋から古今宿の鞍部までは下り・・・。前方に八経ヶ岳が見えてきました。
ゆるやかに登っていくと、左の防鹿柵の中にマイズルソウの群落がありました。
花も葉っぱも普段見かけるのよりはデカい\(◎o◎)/! 
 
12:00  防鹿柵の扉を開けるといよいよオオヤマレンゲの群生地!  カラマツソウかしら? 
古今宿の鞍部の先、ここから八経ヶ岳までが オオヤマレンゲの群生地。  防鹿柵の扉を開けていよいよ中へ・・・。
 
オオヤマレンゲの群生地にはオオヤマレンゲがいっぱい!・・・・・でもほとんど蕾でした(-_-)zzz 
 扉の向こうは、景観が一変!。なんとオオヤマレンゲだらけです。おおおぉぉぉ〜〜〜ヽ(^。^)ノ・・・
これが初めて見るオオヤマレンゲです。すっごく感動(^。^)y-.。o○
しかし、やはりまだ蕾のものばかりでした。もう数日で咲きそうなものもいっぱい・・・やっと咲いていた花を確認できたのは、
たったの二輪だけでした。  この群生地が見頃を迎えるのはあと一週間ほど先かなあ〜???。
 
 12:30 八経ヶ岳(標高1914,9m)大峯山の最高峰 深田百名山   
 防鹿柵の扉を開けるとすぐに八経ヶ岳に着きました。深田百名山の一座でもあり、大峯山の最高峰でもあります。
時々青空が顔を出しましたが、展望はイマイチ。 天気が良ければ大峯山塊や大台ヶ原まで見られるようです。
立枯れた木々の先には奥駈道沿いに明星ヶ岳が見えます。
 
13:13  弥山小屋に戻り、狼平(坪内・川合)方面に向かってみる      13:25 比較的緩やかな下りです
 八経ヶ岳からは再び清楚なオオヤマレンゲの蕾を愛おしく眺めながら、弥山小屋に戻りました。
地図を見ると、オオヤマレンゲは坪内、川合方面に下った狼平の手前にあると書いてありました。
そちらのほうが標高が低いはずだから、花が咲いているかも!・・・まだ時間的に余裕があります。
よっし!行ってみよう(^_-)-☆!。 左手に八経ヶ岳を見ながら、立枯れた木が目立つ緩やかな道を下っていきました。
 
 13:33  大黒岩         13:50  所々にオオヤマレンゲの木があります
登山道脇には所々にオオヤマレンゲの木がありました。まだどれも蕾です。
大黒岩を過ぎて、少しずつ高度が下がっていきます。やがて木製の階段が現れて、このままずっと下っています。
この木道が狼平まで続いているのかな・・・?   あれっ!、白い花を発見!!! 
 
 
咲いていました!  オオヤマレンゲ 
 
うわぁぁ〜 咲きたてかしら! 美しい〜〜〜(^o^)/ 
 
日の当たる場所では花がいっぱい咲いています 
 
やっと憧れの貴婦人にお会いできました。  感動です(^。^)y-.。o○ 
 
念願のオオヤマレンゲにご対面を果たし、とっても満ち足りた気分です。 
さて、ここから弥山小屋まで登り返しが待っていますが、そんなことは大したことではないでしょ!。
 
 
14:45 再再々・・・弥山小屋    16:10 奥駈道出合  16:50 行者還トンネル西口登山口着
今日何度目かの弥山小屋です。ここからは朝登ってきた道を下るのみ。 
軽快に歩みを進め、 奥駈道出合まで戻ってきました。あとはここから行者還トンネル西口までの急降下。
朝登ってきた時は感じなかったけど、ここはかなり急降下だったように感じました。
 
  18:30 洞川温泉の公共温泉(600円)       19:10 食事処みやそい いわな定食1300円 
17:40  ゲストハウス一休にチェックイン(3800円〜4600円)
駐車場に下り立ち、再び県道309号線のくねくね道を緊張しながらハンドルを握り、
みたらい渓谷を通過して洞川温泉に向かいました。洞川温泉は二ヵ月前のGWに続き2回目となります。

GWは旅の最後に温泉旅館で情緒を満喫したわけだけど、今回はまだ翌日も山モ−ドだし、リ−ズナブルに
ゲストハウスを前日ネット予約しました。  到着予定を夕方6時としてましたが、
少し早目でもすぐに女性オ−ナ−さんが出迎えてくれました。 広い居間と快適な個室が気に入りました。
オ−ナ−さんは気さくでとっても面倒見がよく、洞川温泉での食事処やホタルの見れる場所も教えてもらいました。

早速自転車を借りて、立ち寄りの洞川温泉に向かいました。 温泉のあとは生ビ−ル!。
お勧めの食事処でいわな定食を頂きました。名水どうふ、鳥から、鹿カツなどなど・・・
洞川温泉の山の幸を生ビ−ルと共に満喫して、最後にホタルまで見れて宿に戻りました。
 
稲村ヶ岳のヤマアジサイ   7月5日
ゲストハウスではサ−ビスで朝食もいただきました。 パンは洞川温泉の蜂蜜をつけて!。 
ごろごろ水という名水でいれたコ−ヒ−は最高でした。この時、オ−ナ−さんとの話しの中で、稲村ヶ岳からの帰り道に
天川に寄ってみることを薦めてもらいました。 洞川温泉をこよなく愛すオ−ナ−さん、お世話になりました。
 
7:00 母公堂(洞川温泉)に駐車し、稲村ヶ岳登山口から出発 
今日の登山口は洞川温泉。車で数分・・・ごろごろ水、五代松鍾乳洞の先の母公堂の前の駐車場に車を置きました。
まだ係の人は居なかったので駐車料金の500円は賽銭箱に入れて、出発です。 
 
登山道に入るとすぐにヤマアジサイが咲いていました。     7:17 洞川温泉街からの道と合流
 登山道は杉林の木陰道ですが、最初からヤマアジサイが見られました。
道はずっとゆるやかな登りです。
 
清楚なヤマアジサイの競演が続きます 。
 
8:05  法力峠           8:35  ヤマアジサイとヤマツツジ 
 一時間ほどで法力峠に出ました。この先もしばらくはヤマアジサイが見られました。
 
8:35   木の階段の道も多くなり         8:52   木漏れ日もいい感じ! 
 木の階段の道が多くなると、だんだん傾斜が増します。
登山道は稜線通しに歩くのではなく、ずっと山腹のくねくね道を辿って徐々に高度を上げていきます。
 
9:22 山上辻 にある 稲村小屋 
 ほどなく視界が開けて山上辻に着きました。ここから稲村ヶ岳へは40分。
そして女人禁制の山上ヶ岳へも1時間ちょっとで登れちゃうんですね。 
稲村小屋があり、テ−ブルやベンチもあって幕営するスペ−スもありました。
 
9:25   山上辻から稲村ヶ岳に向かう     9:35  前方にとんがった山が見えます(大日山)
 歩いていると前方にとんがった山が見えてきました。あの山が大日山で、山頂には大日如来様が祀ってあるようです。
分岐で大日山に登ってきた人に会いましたが、鎖や梯子で高度感満点だったとのこと。
私はパスして、キレット方面に進みました。
 
9:50 大日山のキレットあたりは ツクシシャクナゲの木がいっぱい!   9:55 サラサドウダンも鈴なり!
キレットというだけあって、ちょっとした岩場があって鎖が付けられています。
登山道の両脇はツクシシャクナゲの木がいっぱい。花が咲いたらさぞかし華やかなことでしょう!。
ツクシシャクナゲって、見たことがないなぁ〜(。´・ω・)?    
サラサドウダンは、ほぼ終りがけで、落花が登山道にいっぱいでした。 
 
10:05   稲村ヶ岳山頂の展望台 
 登山口から約3時間で稲村ヶ岳山頂に到着で〜す。 展望台に登ってみました。
 
山頂からの展望      山上ヶ岳        大峯奥駈道の稜線が見渡せる 
 雲が多くて、あまり遠望はありません。どんな山が見えているのだろうと、登山地図を広げてみると・・・
この展望台の3方向に大峯奥駈道が見えることになっていました。 
そうか〜(^o^)/稲村ヶ岳は大峯山の展望台でもあるんだ〜。  

山上ヶ岳は見えているのですが、山が重なり合ってどれだろう? 隣の辺に見えるのはすべて奥駈の山々・・・
 山上ヶ岳の反対側の方向に、昨日登った八経ヶ岳があるはずなんだけど・・・すっぽりと雲の中でした。残念・・・"(-""-)"
 
12:20   同じ道を下って後半は再びヤマアジサイの群落に癒される 
展望台を後に、同じ道を下って再びヤマアジサイ の群落の中に入りました。 
母公堂のあたりから法螺貝の音が聞こえてきました。山上ヶ岳も近く、ここは修験者が多く訪れる地でした。
 
12:35   母公堂 に下山  母公堂でお茶の接待(何と!名水コ−ヒ−と手作り焼き菓子を頂き感激!)   
 母公堂に下山すると、白装束姿の修験者の往来もあります。 母公堂もこの時間は開かれていたのでお参りしましょう。 
ここでお茶を飲んでいきなさいと声をかけていただきました。
「???」 
『ここは初めて?、みなさんにお茶をお出ししているんですよ』って。
お茶の色をした白湯を想像していたのに・・・・テ−ブルに登場したのはコ−ヒ−と焼き菓子\(◎o◎)/!
お菓子はご婦人の手作りとのことで、ますます感動(^.^)/~~~。 おもてなしの心意気ですね。 うれしいです。
近くには名水のごろごろ水があることから、コ−ヒ−も絶品でした。

GWに洞川温泉の旅館に泊まった時も感じた、旅人(修験者)をもてなす地元の方の地域性なのでしょうか?。
ゲストハウスのオ−ナ−も、食堂や売店もおじちゃんもおばちゃんも、母公堂で出会った方達もみんな・・・
天川、洞川温泉をこよなく愛し、旅人(修験者)を受け入れる優しさをもった人達ばかりでした。
きっと1300年前の役行者が修行していた時代から、その伝統は受け継がれているのでしょう。 
洞川のみなさんありがとうございました。
 母公堂
今から1300有余年前の白鳳年間、役行者という山岳修験者が、熊野本宮から大峯山脈を南から北の大峯山(山上ヶ岳)に向かい修行をしていました。この修行を案じた役行者の母、渡都岐(とつき)白専女は、役行者の弟子・後鬼の案内で葛城山の麓、茅原から険しい峠や山河を越えて、役行者が山籠りして修行している大峯山に一番近い、洞川の蛇ケ谷まで会いに来ましたが、この谷を渡ろうとすると、一匹の大蛇が行く手を阻み、どうしても渡ることが出来ません。後鬼と替わるがわる何度試みても駄目でした。弟子の前鬼を通じてこのことを知った孝行心の篤い役行者は、悩みに悩んだ末、このままでは母は私を心配して命の危険な山中を何処までも心配して追っかけて来る。蛇ケ谷に庵を建て母に住んでもらい、身の回りのことを後鬼に頼み、私自身が時々母を訪ねることにすれば、母も安心して留まってくれるだろう。早速、洞川の人たちに頼んで母の庵を建ててもらい、母公堂と庵の名を付けました。また、その際に重ねて母を思う心から、母が後を追わないようにと「女人入山禁止の結界門」を建てました。これが「女人禁制」の始まりであり、一千三百有余年後現在も守り続けられている歴史の重みであります。これは「女性差別的」な解釈でなく、役行者の母を思う優しい心の現れであると、私ども後鬼の子孫は考えています。
 
14:15  洞川温泉街でごまどうふをゲット(850円)  13:30 天川に移動して天の川温泉に立ち寄り 
さて、まだ山旅は続きます。まずは 洞川温泉街でごまどうふを買いました。今晩の晩酌タイムのご馳走です。
今日はこれから大台ケ原に向かいますが、その前にちょこっと寄り道。
川合の交差点を左折して数キロのところにある天の川温泉に行ってみました。
天川は今朝、ゲストハウスのオ−ナ−さんが、是非寄ってみなさいなってお勧めしてくれたスポットです。
 
 14:30  天河大弁財天社
 温泉の近くに天河大弁財天社があります。ここは音楽や芸能の神様としても有名らしく、
著名人が結婚式をあげたり、芸能関係の方が多く訪れるのだそうです。
天河大弁財天社 
かつて皇位継承事件で窮地にたたされた大海人皇子は、大和朝廷を守護する神々のふるさと吉野を訪れ、天心地祇に勝利を祈願して琴を奏じました。すると、その音に乗って唐玉緒を纏った天女が現れ、戦勝の祝福を示しました。この天女は、役行者が弥山山頂に祀ったとされる弥山大神でした。これに力を得た皇子は、壬申の乱に勝利を収め、即位して天武天皇となりました。その後、天皇はこの天女の加護に報いるため、麓に神殿を造営し、「天の安河の宮」とされました。これが天河大弁財天社の始まりだと伝えられており、天川村の名前の由来となったとされています。日本の三大弁天の宗家とされるこの天河大弁財天社は、水の精、弁財天女を祀ります。また、弁財天女は、音楽や芸能の神様としても有名です。神前での能の奉納が、毎年行われ、世阿弥も用いたとされる阿古武尉の面、能楽草創期からの価値の高い能面、能装束が多数奉納されています。
14:45 天河大弁財天社出発   17:30  大台ヶ原の駐車場着 
 天川から、いよいよ大台ヶ原へ移動します。最短距離は昨日の行者還トンネルを経由するル−トですが、
道が細くて運転が疲れるので、遠回りでも一旦北上して下市町を通過し、東進・・・大和上市から南下するル−トを選択。 
走行距離は86kmほどで、所要時間は2時間半。大台ヶ原ドライブウェイに入ると途端に曇天になり、
標高が上がるにつれて小雨も降りだし、霧で視界も悪い中、17時30分頃広い駐車場に着きました。
今晩はここで車中泊します。
 
 大台ケ原  7月6日
 
5:45 東大台ヶ原の登山口を出発 
 翌朝は、雨が止みましたが、一面霧が立ち込めています。大台ケ原だから雨でもしょうがない。
なんたって、ここの降雨量は屋久島を抜いて断トツ一番。 
東大台ヶ原登山口から、まずは最高点の・日出ヶ岳に向かう遊歩道に入りました。
 
6:00 このあたりは豊かな樹林の遊歩道を歩く 
 大台ケ原といえば、笹原に立枯れた木のイメ−ジでしたが、このあたりは豊かな森が広がっていました。
道幅も広く、ハイキング感覚で散策できるエリアです。
 
6:00  このあたりの樹木はウラジロモミとトウヒだそう!  カエデやナナカマドなども混生しています 
 
6:02  いたる所で防鹿柵が張られていました。 
 遊歩道沿いには大台ケ原の自然などを説明する看板がいくつもありました。
すっかりハイキングモ−ドで看板をじっくり読みながら自然観察をしてみました。
至る場所に防鹿柵が設けられていて、各種の取り組みをしているのだそうです。
また、木の幹を鹿が食べると、木が枯れてしまうので、鹿が好む木には幹を金網で覆っていました。
 
6:30  いよいよ傾斜が出てきて、大台ケ原の最高点に向かいます 
 
 
6:33  一面霧の中ですが  大台ケ原の最高点・・・日出ヶ岳に到着です
 この時間、山頂は誰もいません。・・・が先客が4頭!。日本鹿が山頂の笹原を闊歩しています。
しばらくはじっと見ていましたが、あっという間に走り去っていきました。
この通り、一面霧の中!、太陽は感じるので、霧が晴れるのを待ってみましょうか!
 
6:45   日出ヶ岳展望台にある看板
 展望台に上がると、天気が良ければ見られるだろう景色の看板がありました。
南側は熊野灘、遠くには南アルプスや富士山!
 そして、北側の看板を見ると、吉野から熊野本宮に至る大峯山系の山々のが全貌が望めたのですね! 
 
7:00 シロヤシオのトンネルが続く       ナナカマドの花 
 展望台にて しばらくお日待ちしてみましたが、いっこうに晴れず諦めました(-_-)zzz
さて歩みを進めましょう。 最高点からは当然下りになります。このあたりは木の階段が作られていて、
その両側にはシロヤシオの大木がいっぱいです。花の時期はさぞかし美しいでしょうね。
 
シロヤシオの幹に注目!  地面に近い部分は鹿の食害(ブラウジングライン)       7:10 正木峠 
 このあたりの看板には、鹿の食害によるブラウジングラインのことが書かれていました。
なるほど鹿が若木の枝を食べてしまうので、地面に近い場所に葉っぱはありません。 
 
ミヤコザサとシロヤシオ    ミヤコザサと伊勢湾台風で立枯れた樹木
よく整備された木道が続く           動物のヌタ場 
 立枯れた木々ばかりの景観になりました。この周辺は昭和34年の伊勢湾台風で大きな被害があった場所。
なぎ倒された木を処分した後は、鹿の食害で新たな木が根付かず、ミヤコザサだけが繁殖してしまったようです。
 
7:37 正木ヶ原          8:00 
 100年先の未来を見据えて、地道な森林再生を試みているのだそうです。
ひと気のない遊歩道を歩いていると、鹿に何度も会いました。
すっかり悪者扱いの鹿も、自然の摂理に従って一生懸命に生きているのにね。
私の地元である南アルプス南部の山でも、鹿の食害から従来の高山植物の生態を守る取り組みが行われています。
鹿と折り合いをつけて、豊かな自然を後世に残していきたいものです。
東大台ケ原を歩いて、自然保護について色々と考えさせられました。
 
8:00  牛石ヶ原  神武天皇像   
 牛石ヶ原には神武天皇像がありました。
 
8:10  大蛇 ーへの分岐         8:13 大蛇 ー
 散策も終盤に入り、分岐から大蛇 ーに行ってみました。
岩場のピ−クで、天気がよければダイナミックな景観が広がっているのだそうです。 しかし、一面霧の中。
 
シロドウダン (ピンクがかった花もある)    8:35  分岐からシオカラ谷へ向かう
 この辺りにはドウダンの木が多く、ちょうど花が見ごろでした。
ここからシオカラ谷に向かいます。標高差160mも下ります。 上記の看板通りに石がごろごろした急峻な道でした。
 
ツクシシャクナゲの群生地が続く 
すっかりハイキングモ−ドだったのに、ここだけ登山モ−ド。もっとも登りではなく下りでしたが・・・。
この下りの部分が一番シャクナゲの木が多かったような気がします。 ツクシシャクナゲという種類だそうです。 
赤紫色の花と書いてあるから、他のシャクナゲよりも色が濃いのかしら?。
花が咲く頃、見てみたいものです。
 
9:07 シオカラ谷の吊り橋を渡る 
 シオカラ谷までいっきに下りました。吊り橋を渡ると駐車場までは登りに転じます。
 
シオカラ谷の釣り橋を渡るとずっど登りの道になる。   ドウダン   ヒメシャラの花も咲いていた 
 こちら側は石段状の道になっていて、なかなかの急登、木々に咲く花を愛でながら、駐車場に戻りました。
 
9:50   駐車場に到着         12:00 道の駅大宇陀で涼風にゅうめんに舌鼓
広い駐車場に車はまばら・・・おつかれさま〜(^.^)/~~~。
今日私が歩いたのは観光客も観光気分で散策できるエリアもある所、東大台。

西大台というのは静寂で原生的な雰囲気を体験できる エリアです。
ここは立入り人数を制限していて事前予約が必要です。西大台にもいつか機会があれば歩いてみたい場所ですが、
大台ケ原まで入るのは、やはり遠いなぁ・・・。
帰り・・・走行距離340km。  所要時間、5時間40分。   山歩きも ドライブも頑張りました。
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