白馬岳 ・ 雪倉岳 ・ 朝日岳
 2017年 8月4日(金)〜6日(日) 
 北陸方面も梅雨明けしましたが、太平洋高気圧の活躍がイマイチの今年は好天予報もイマイチ・・・
しかし、この時期の逃すと、夏山も逃がしてしまうので、行ってみるよ〜(^_-)-☆
 
前日の午後、出発し、『道の駅小谷』に着いたのが午後7時過ぎ、今宵はここで車中泊します。
まずは、夕食を摂ってから、そのレシ−トを温泉処で見せて、入浴料が半額の330円で温泉タイム♪

8月4日 (金) 蓮華温泉〜白馬岳〜町営頂上宿舎(幕営)

 
5:30 蓮華温泉ロッジ    5:31 蓮華温泉の横手が登山口 
 翌日は4時ごろに起きて、道の駅から蓮華温泉に向かいました。約1時間ほどで蓮華温泉の駐車場に到着。
駐車場の空きは数台あって良かったわぁ〜。後は路上、枠外駐車になります。
トイレの前の登山届BOXに山行計画書を投函し、蓮華温泉ロッジへ〜。ここを横手に回りこみ、出発!
 
 5:57 蓮華の森            6:02
 露天風呂に向かう道と分かれて、あとしばらくは樹林の中。豊かな植生の歩きやすい道です
 
雪倉岳方面が見える      7:40  天狗の庭    ミヤマムラサキ
 歩き始めて1時間ちょっとで、雪倉岳方面の展望が開けます。雲が多いけどまだ見えてます。
ちょっとした展望地が天狗ノ庭です。まわりを見渡すと、咲いていますね。
ミヤマムラサキ・・・今回の山行のメインは『ミヤマムラサキ』    三日間、見ることができます。
 
9:08  再び樹林の中      9:47 稜線に出るとお花畑が広がる
天狗の庭を過ぎると、再び樹林の中へ〜。  正面が明るく開けてくると森林限界
コイワカガミやチングルマのお花畑が出迎えてくれました。 
 
9:50  白馬大池山荘でひと休み  チングルマ・タテヤマリンドウ・ハクサンイチゲ
 白馬大池山荘でひと休み。まだこの時間は登山者も少なく、広々とした草原は百花繚乱のお花畑 
 
 9:54   白馬大池      10:03  コマクサ
 次は小蓮華岳に向かいます。ザク道になると見られるのはコマクサ。
ピ−クは過ぎた感はありますが、いっぱい咲いています。振り返ると白馬大池の全容が見えてきました。
 
10:50  雷鳥      オスは単独     メスと子供
 雷鳥坂では、何度かライチョウを見ることができました。ラッキ〜(^。^)y-.。o○
オスは単独で行動していました。メスは子供を5羽連れていました。
 
 11:03   船越ノ頭
 のびやかな稜線歩きはちょっと霧がかかり、白馬岳方面まで見渡すことができませんが、
最初のピ−ク 『船越ノ頭』 まで来ました。  次は小蓮華山に向かいます。
 
 チシマギキョウ ・ ウサギギク  ・タカネナデシコ ・ イワツメグサ ・ ハクサンフウロ
 稜線上もずっと、ずっと、ずっと・・・  色とりどりの花が咲いています。
 
 12:17 小蓮華山     13:16  前方に白馬岳が見えてくる
晴れていれば、右手に明日登る雪倉岳方面は見えるのですが、残念ながら展望無し。
出発してから6時間弱。 小蓮華山に到着。 次は白馬岳かぁ〜
 
13:18 三国境       13:45 白馬岳に向かう
小蓮華山からゆるゆるとアップダウンを繰り返こと45分くらいで、三国境に到着しました。
明日はここから雪倉岳へ〜。 今日はここから白馬岳に向かいます。 
 
コマクサ ・ チシマギキョウ ・ ミヤマクワガタ ・ ミヤマシオガマ
白馬岳への登りもお花がいっぱい。登りがキツくても、展望がイマイチでも・・・
足元に、そしてずっとずっと向こうまで咲き乱れている花々に気持ちはウキウキ! 
 
 14:20 白馬岳(標高2932m)     14:35 白馬山荘
 お花のおかげで、スロ−登山。 急登も気にならずに白馬岳に到着〜。
視界は悪いですが、明日の朝もここを乗り越えるので、さっさと下山して白馬山荘へ・・・。
 
 14:50  白馬岳頂上宿舎
白馬山荘から、テント場のある 白馬岳頂上宿舎までもう少し下ります。
この稜線では、大雪渓を登って白馬山荘まで向かう登山者とたくさんすれ違いました。
午後3時前に白馬岳頂上宿舎に着きました。小屋の周りはお花がいっぱい。
テントの受付をしましょう。幕営料は1000円。水はタダ。缶ビ−ル500ml、800円也
8月5日 (土) 町営頂上宿舎〜白馬岳〜三国境〜雪倉岳〜朝日小屋(幕営)
 
 
5:14 稜線は日の出の時間を迎える     5:15  山上の要塞白馬山荘
 朝は2時を過ぎた頃からテント場が動きだしました。私は3時過ぎに起きだし、5時頃に出発。
テント場の上は稜線です。空は夜明け前の彩色に変化し、白馬岳山頂にはご来光を待つ登山者の姿が見えます。
 
5:30  杓子岳〜白馬鑓方面が朝日に染まりました。一日の始まりです。
 
5:50  再び・・・白馬岳
 申し分のない大展望、富士山まで見えていました。
 
 6:00  昨日歩いた小蓮華山の稜線
 絶景の白馬岳で、しばし展望を楽しみました。昨日歩いた小蓮華山の稜線も今日はくっきり見えます。
 
 6:37 三国境 
 花・花・花・・・三国境までの下り道。 まだ登山者は少ないから、の〜んびりと花を愛でながら下ります。
 
6:37  これから向かう 雪倉岳方面     三国境からがメインイベント! 雪倉岳へ〜
 雪倉岳〜朝日岳は 2010年の7月17日〜19日以来、7年ぶりになります。
 
 6:47  ザク道にはコマクサいっぱい    広々とした景観
 
6:51  広い主稜線は期待通りのお花畑。 

こちら側を歩く登山者はぐっと少なくなるので、静かな山歩きが楽しめるのも魅力です。 
 ウルップソウもチングルマも、まだ咲いています。
 
7:38   あっ! そろそろ出はじめました。大好きなミヤマムラサキです。
この稜線では雑草のごとく、ずっと見ることができます。 振り返ると白馬岳があんなに高くなっちゃった。
 
7:40   白馬三山と稜線に咲くミヤマムラサキ
 
7:40  鉢ヶ岳の南側を巻くトラバ−ス道には5ヶ所、雪渓を横切る     7:43  トラバ−ス上の雪渓
 ほぼ、下り調子の広い稜線歩きは霧だと不安ですが、今日は申し分ない天気。
足元には、コマクサやウルップソウや、シロツメグサや・・・書ききれないくらい
 
ミヤマキンバイ ・ ハクサンイチゲ ・ チングルマ ・ ハクサンコザクラ 
 雪渓が残っているおかげで、初夏に咲く花も見られます。
 
8:17  何度か雪渓を越えて、お花畑の中を歩いて・・・
 
8:34  クルマユリもみずみずしい
 
8:46  雪倉岳避難小屋が見えてくると、ここからは雪倉岳への登りに転じます。
このあたりからは、霧が出てきて視界が悪くなりました。 でもお花は見えるからね〜
 
花を見ては立ち止まり、写真を撮っては、また撮ってと、今日は超スロ−な登山となっています。 
 
9:33  前方にピ−クが見えてきました    9:46 雪倉岳(標高2611m)
避難小屋から登ること1時間で、 雪倉岳に到着しました。
霧で遠望が利きませんが、朝のうちに大展望を満喫できたから、心残りはないよ〜。
 
10:07  雪倉岳からは下り勾配。 道の両側をキョロキョロ。
アズマギクもいい感じ。 ウスユキソウも多く見られるようになりました。
マツムシソウも咲き始めて、晩夏の花も見られます。
 
10:52  霧で遠望が利きませんが、はるか下に登山者が歩いています。ここからはどんどん下る道。
 
 11:24 かなり標高を下げました。このあたりから、シロウマアサツキが見られるようになりました。
前方には朝日岳が見えてきました。ピ−クは雲の中ですが、あの山の中腹をトラバ−スしていきます。
 
11:28  シロウマアサツキです。 これだけ群生していると葱の匂いがするので解かります。
ハクサンフウロも見られるようになり、植生も大きく変化してきました。
 
11:37  朝日岳の全容が現れました。    草地に咲く花のオンパレ−ドです。
 
12:05 ツバメ岩          12:30 小桜ヶ岳
すでに7時間が経過してお疲れモ−ド。でも木道になって、湿原の中に咲く花を見ると和みます。 
 
木道の周辺には、コバイケイソウやハクサンコザクラ、ミズバショウなどが咲いていました。 
 
12:47 朝日岳が近づいてきました。    13:00 やっと水平道まで来た〜
 花がメインの今日は、花を見て、立ち止まって写真撮影をして、『山を楽しむ事』が身上の超スロ−ペ−ス。
疲れないペ−スで歩いていても、フル装備を背負っているので、かなりお疲れモ−ドです。
 
 サンカヨウ     エンレイソウ     キヌガサソウ
残雪の多い水平道は、数日前にやっと通行可能になったばかりです。
すでにお疲れモ−ドですが、雪解け直後に咲く花々を見たら、また嬉しくなってしまいます。
 
13:13    時々残雪の上を歩きます。  周りにはショウジョウバカマも咲き始めたばかり。  
 
13:20   キヌガサソウ     ニッコウキスゲ
 水平道とは名ばかりで、アップダウンがいっぱい
 
 14:30 後半は登り調子の道。花を眺めて気を紛らわしますが、早く着かないかなぁ〜(-_-メ)
 
14:45  おっ! 稜線上にやっと三角屋根が見えました。   14:55 この分岐まで来るとゴ−ルは近し
 
15:00  朝日小屋  
 やっと着きました。朝日小屋です。5時から歩き始めたから、今日の行動時間は、な・な・なんと10時間?!。
 道草だらけでかなりのスロ−タイムでした。

幕営手続き(1000円)をして、缶ビ−ルも一本。、テントを張る前にまずはビ−ル! 超・超・超ウマかったよ〜。
疲れも吹っ飛んで、テントを設営し、食糧一式を持って小屋前のテーブルに落ち着きました。 
小屋の夕食は大評判で、テント泊りの人も小屋で晩御飯を食べる人が多いんだとか。 
テ−ブルで一緒になった2パ−ティ−の人達と、楽しく語らい、夕焼けの時を迎えました。

8月6日 (日) 朝日小屋〜朝日岳〜蓮華温泉

 
 
5:12 朝日小屋出発     5:15 朝日岳・水平動分岐    
 夜半にパラっと雨の音がして、2時ごろからテント場がちらほら動き始めました。長丁場を歩く登山者もいるからね。

3時過ぎに起きだし、5時に出発の準備が整いました。外は霧に包まれています。
 
 チングルマのお花畑   5:50 雪渓を歩く箇所もある
 最初は急登なので、ゆっくり・ゆっくり・・・  花もいっぱい咲いています
 
 6:09 ウサギギク
 登っては木道になって、また登っては木道・・・     おっ!ウサギギク! これは大株ですね〜〜カワ(・∀・)イイ!!
 
 6:11  こんな花畑を登っていると突然視界が開け・・・     6:15 平らを進むと朝日岳
あいにく霧にすっぽりと覆われ展望はありません。今日の天気予報は曇りで、午後からは雨が降るみたい。
朝日岳から向こう側は砂礫のゆるやかな下りが続きます。  視界が悪いので写真はイマイチでしたが、
ミヤマムラサキがいっぱい咲いています。 このまま下ってしまうのは勿体ないなぁ〜
 
6:57 ぐんぐん下って草地帯になるとミヤマムラサキとはお別れ       7:13  木道が続く
 千代の吹上げの下は残雪があり、慎重に下ると草地帯に入っていきます。これでミヤマムラサキとはお別れです。
 
7:20  木道の周りにも色とりどりの花が咲き乱れています。
 
8:40   一旦樹林の中に入りました。この辺りが五輪の森
 
8:53  再び、見通しのいい場所に出ました。シロウマアサツキもいっぱい咲いています。
 
 9:15 五輪尾根
 木道が果てしなく続いている風景になりました。五輪尾根です。
 
9:20  木道の周りにはワタスゲやワレモコウが咲いて、メルヘンな世界(^。^)y-.。o○
 
9:50 木道終了    10:00 樹林帯の下り    10:40  白高地沢橋
 メルヘンな五輪尾根の木道が終わり、樹林帯に突入しました。ぐんぐん高度を下げて、白高地沢に降り立ちました。
 
10:53  ひょうたん池
 白高地沢橋を渡ると、登り勾配の道になります。左側にひょうたん池の看板があったので、
見渡してみたら、右側の木立の奥に大きめの池が見えました。
 
11:55 瀬戸川にかかる橋を渡る   途端に激登りが始まる   12:27 やっと前方が明るくなって・・・
先ほど渡った白高地沢橋から1時間、次は  瀬戸川にかかる橋を渡ります。
以前の記憶では、この後かなり登ったような・・・

案の定、橋を渡り切った途端に、激登りが始まりました。登っても、登っても、まだ登るの〜って(ToT)/~~~
木道の先がやっと明るくなって・・・
 
12:40  兵馬の平
 登り切った先に湿原があるなんて、すっごく嬉しいね〜(^。^)y-.。o○
頑張って登ったご褒美です。 ベンチでしばし休息を!
 
12:40  兵馬の平
 
13:24 野鳥の森    13:30 蓮華温泉まであと20分    13:47 蓮華温泉ロッジ
 兵馬の平を過ぎても、相変わらず登り勾配の道が続き、下山なのに、最後の最後に辛い登りがあるのが難です。
 キャンプ場を過ぎると、林道歩きになります。この頃から小雨が降りだしましたが、雨の前に下山できて良かった。 

車に戻り、温泉セットを持って蓮華温泉ロッジに引き返しましたが、
内風呂はメチャ混みだったので、ここでの温泉は諦めました((+_+))。
 
15:15  姫川温泉・瘡の湯(くさのゆ)で日帰り入浴   600円 
平岩駅方面まで戻って、その近くにある日帰り温泉に寄ることにしました。 
源泉かけ流しですが、熱いお湯でした。  泉質: ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩温泉  
 
 15:50 道の駅 小谷で  食事 『日替わりかまど定食』 1100円
 温泉に入って、ひと心地ついた後は 入山前夜に車中泊した 『道の駅 小谷』 に再び立ち寄り、
ご飯がとっても美味しかった食事処
、鬼の厨でお食事タイム。

地場野菜たっぷりの豚汁も、漬物盛り放題も、ご飯を美味しく食べる魔法だね。 
帰りぎわ、高めの栄養ドリンクも買って、これからが長い・・帰途のドライブに備えました。
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