大雪山の紅葉 と 阿寒岳
 2018年 9月20日〜24日
9月の3連休で大雪山の紅葉を観にいきたいと4ヶ月前から綿密な計画を立てました。
しかし、出発する2週間前の9月6日に北海道で震度7の揺れを観測する北海道胆振東部地震 が・・・

被災地にはボランティアも入り復興はまだこれからですが、北海道は広大です。
この地震により、北海道全土の観光業は多くのキャンセルが出ているとのこと。
こんな時だからこそ行かなくっちゃ・・・北海道、頑張れ!
 9月21日(金) 層雲峡〜黒岳〜北海岳〜赤岳〜銀泉台(層雲峡泊)
 
 6:10 層雲峡ロ−プ−ウェイに乗車(片道1100円)   黒岳 五合目
9月20日の夕刻、地元の空港からひとっ飛びで、北海道新千歳空港へ〜。
今回はレンタカ−(5日間)を利用します。前夜は旭川に宿泊し、早朝層雲峡に移動しました。

層雲峡ロ−プ−ウェイは早朝6時から営業開始。紅葉シ−ズンなので乗客は多く、
臨時便も出て6時10分発のロ−プ−ウェイに乗れました。
 
黒岳五合目から七合目まではリフト(片道450円)に乗車。 紅葉の始まった木々の中、15分の空中散歩。 
 
7:00 黒岳七合目から、登山スタ−ト。 登山者用ポストで、入山届を記入します。 
 
この辺り、ナナカマドの紅葉が最盛期♪ 天気予報は北海道滞在中、今日が一番の好天予報^(^。^)y-.。o○ 
 
8:15 黒岳 (標高1984m) 
 登り始めて1時間15分で、大雪山・最初のピ−ク黒岳に到着しました。360度の大展望です。
大雪山の主峰・旭岳は昨日初冠雪。 期待通り、初冠雪と紅葉の大雪山を堪能できそう!
 
山頂にあった標識をパチリ。 今日はこんな感じでミニ縦走します。
 
今回は未踏の地が多く、単独だし、天気次第で不安がいっぱい。 でも好天に恵まれ、ワクワク・ドキドキな稜線散歩・・・
どんな景色が待っているのかな〜(^。^)y-.。o○  まずは右下に見える石室に降りていきます。 
 
8:50 黒岳石室   ここから北海岳方面に進みます
ゆるゆると下って、広い平らに建っているのが黒岳石室。ここにはバイオトイレ(200円)がありました。
 道中はここだけなので利用しましたが、自転車のペダルを前後に30回。漕ぐものでした。  
 
大雪山の広大な懐に入ったね 〜(^。^)y-.。o○
 
 青空と草紅葉とナナカマドの赤、今シ−ズン初の紅葉は ここ、大雪山(^。^)y-.。o○
 
このあたりはお花畑でしたね。チングルマの綿毛が秋色に染まりました。 
 
 10:30 北海岳 (標高 2149m)
 北海岳へ登りでは、雪の上を歩くようになりました。 リフト終点から3時間30分で、本日の最高峰・北海岳に到着〜。
風も無く快晴です。 先ほどの黒岳とはまた違った角度で大雪山の全容が望めました。
 
主峰 旭岳も近くに見えるようになりました。 
 
遠くにはトムラウシ山も見えて、嬉しくなりました。 
花盛りのトムラウシ山に登ったのは5年前の初夏。その時の感動がよみがえります。
 
北海岳で大展望を満喫した後は、ゆるゆると下っていきます。
このあたりは登山道に新雪が乗っていて、下ばかり見ていると目がチカチカ してきます。
 
 キタキツネがの〜んびりと歩いていました。標高2000mでキタキツネを見たのは初めてです。
水を煮沸して使う必要性を実感しました。 旭岳もそろそろ見納めかな〜。
 
11:50 新雪の道は踏み跡がないと不安かも    12:15 白雲岳の分岐から赤岳方面に進みます
 
12:38 ほぼ平らな縦走路を進むと最後のピ−ク赤岳です     12:50 下山路の銀泉台への道
 
13:14 赤岳を過ぎると、どっか〜んと下ります。  銀泉台〜赤岳を歩く登山者が増えました。  
 
 13:30 赤岳直下の大きな下りが終わったあたりの 紅葉は最盛期♪
 
標高が下がると見える景色も変わりました。縦走も終盤、ここまで順調です。 
 
13:45  コマクサ平      13:55  奥の平
銀泉台から紅葉目当てのハイカ−はこのあたりまで歩いてきます。ずいぶんと登山者が増えてきました。 
 
14:05   第二花園  紅葉も一段と華やかになりました
 
 14:25 第一花園  
 
銀泉台まであと少し、無事下山できそうです。 紅葉もバッチリ♪天気も最高♪ 
 
素晴らしい景色で、なかなか進めませ〜ん 
 
 14:50 銀泉台に下山   15:00 シャトルバスに乗車 (500円+450円)
 山肌を染め上げる紅葉を愛で、はるばる北海道の大雪山まで来た甲斐がありました。
気がかりだった、天気も良くて、行動時間も計画どおりに歩けました。
午後3時30分か4時ごろのシャトルバスに乗る予定が、少し早い3時ちょうどのバスに間に合いました。

紅葉の時期は、層雲峡と銀泉台を結ぶシャトルバスが出ているため、今回のようなミニ縦走が出来たのです。
 
16:00着 層雲峡温泉  に宿泊  湯元 銀泉閣
 シャトルバスは、マイカ−の駐車場があるレイクサイトで一旦乗換えて、約1時間後に層雲峡に戻ってきました。
一日たっぷりと歩いて、下山後に温泉宿に泊まるのって幸せ〜(^。^)y-.。o○

格安のシングルル−ムを予約しましたが、オ−ナ−の計らいで上等な和室に泊まることができました。
2週間前の北海道胆振東部地震の影響で、キャンセルも多いとのことでした。
 
宿の夕食は、薬膳鍋とお酒飲み放題♪       朝食はイクラ 盛り放題♪ 
電車利用だと駅近のホテルばかりですが、レンタカ−なら、選択範囲が広がるのがいいですね。
まずは温泉・・・  ひと心地ついて、ビ−ルも飲み放題の晩ごはん。  朝はイクラが食べ放題\(^o^)/ 

 9月22日(土)  屈斜路湖・摩周湖・釧路湿原・標茶泊

  朝7時からホテルの朝食でイクラ盛り盛りの丼ぶりに舌鼓(^。^)y-.。o○ 8時頃にチェックアウトしました。
 昨日、好天のもと大雪山を歩き、紅葉を愛でることが出来きたので、今回の北海道の旅の目的は達成できました。
 
8:15 層雲峡   流星の滝 
天気予報は今日は午後から雨で、明日のほうが雨の確率は低かったので、今日はドライブ観光の
一日を過ごすことにしました。 まずは層雲峡温泉の名所 「流星銀河の滝」 からスタ−ト。
 
銀河の滝        不動岩
 駐車場には大型バスが4台。話す言葉は中国語が多く、アジア系の人ばかり\(◎o◎)/!
層雲峡に泊まった観光ツァ−客が、朝一番で寄る名所なんですね。 
大地震で観光業が落ち込んでいる今、外国人観光客は、ありがたいお客様です。
 
11:50   美幌峠    左奥に知床連山が見える
カ−ナビを美幌峠にセットし、ドライブスタ−ト。今日は一般道を走り、ゴ−ルは標茶の温泉です。
3時間ほど走り、美幌峠に着きました。曇天ですが雨はまだ降っていません。

山の天気予報は今日はC(登山不適 ) で、明日はA(登山最適)。 その理由は美幌峠に立ってわかりました。
美幌峠は、ものずごい風\(◎o◎)/! 山なら吹き飛ばされてしまいそう。
屈斜路湖の左奥には知床連山が見えました。 いつかは行くからね〜\(^o^)/
 
美幌峠は、 北海道網走郡美幌町と川上郡弟子屈町の境界線上の国道243号線沿いにあります。
「阿寒摩周国立公園」内にあり、標高525mの場所からは日本最大のカルデラ湖、屈斜路湖を望めます。 
 
美幌峠から、眼下に見えていた屈斜路湖に下ってきました。 この周辺には温泉がいっぱいあります。
ここは「砂湯」  湖のすぐ近くの砂浜を掘ると、温かい温泉が溜まります。 湖は水なのに不思議・・・
 
次の温泉は 12:45 川湯温泉 ここは 7年前の3月に泊まっていて、懐かしいわぁ〜(^。^)y-.。o○
あの時は一面雪景色でしたが、なるほど川湯の意味がわかりました。川がエメラルド色で温泉の匂い。
大きな足湯があったので、ここで湯ったり・まったり(*´ω`)
 
13:30 硫黄山  摩周湖と硫黄山の2箇所で駐車できる駐車料金(500円)
 屈斜路湖から摩周湖方面に走ると、もくもくと噴煙を上げている山があります。ここにも寄り道。
 
14:10  摩周湖
 屈斜路湖も摩周湖も電車旅では行きづらい観光スポットです。
レンタカ−では、電車旅で寄れない所を巡ることができます。 霧の摩周湖ではなくて曇りの摩周湖でした。
 
 不純物をほとんど含まない聖なる水が作り出す、まるで藍を流したかのような独特の深い青は
「摩周ブルー」といわれているのだそう
ですが、曇り空ではイマイチかぁ〜(・・?  ここでも強い風が吹いていました。
 
16:00 釧路湿原 細岡展望台 
摩周湖からほぼまっすぐな国道391号線を走り、宿泊地の標茶を通り過ぎ、釧路湿原の展望台に行ってみました。 
この時は雨が降りだしていました。以前、電車の車窓から見ていたのは釧路湿原の一部分でしたが、
ここからは、見渡す限りが釧路湿原。 あいにく雨で遠望が利きませんが・・・ 
 
天気が良ければここから阿寒岳が見えたのですね  残念・・。・   雌阿寒岳は明日登ります。 
 
 どんなに目を凝らしてみても、雌阿寒岳は見えませ〜ん。 と〜ぜん丹頂鶴も見えませ〜ん。
 
17:00  ホテル・テレ−ノ気仙
釧路湿原展望台から標茶(しべちゃ)に戻り、今宵の温泉宿に到着しました。
極上のモ−ル温泉に一泊二食ついて8830円とは、超お値打ちです。 早速一回目の温泉でまったり 
 
夕食はこの宿自慢のラムサフォークのプラン。 ラムサフォークとは、ここの牧場で育てられたラム肉です。 
北海道名物のジンギスカンといっても、そのほとんどが輸入肉。
でもこの宿では自家製のラム肉が食べられるんだから、貴重な体験です。  厚めにカットされた
ラム肉を鉄板で焼いてタレに付けるのですが、そのまま塩で食べてみたら、その美味しさに感動しました。

 9月23日(日)  雌阿寒岳・阿寒湖・アイヌコタン 帯広泊

 朝起きたらまだ雨が降っています。朝も温泉に入り、宿の美味しい朝食も食べて8時過ぎにチェックアウト。
ここから1時間半かけてオンネト−に向かいました。 朝降っていた雨は移動するうちに止んで曇り空になりました。
 
10:00 雌阿寒岳登山口 (オンネトー野口温泉にある登山口) からスタ−ト 
 北海道の登山口にあるポストは、あらかじめ用意した登山計画書を入れるのではなく、
この中の登山者名簿に記入します。北海道の登山届はこれが一般的かな?。 下山したら下山時刻も記入します。
 
 10:30 2合目   最初は針葉樹林のアカエゾマツの中を登っていきます。
 
 11:00 4合目  ・・・合目という標識があって目安になりますね。 4合目の手前で樹相が変わり、
アカエゾマツからハイマツの背丈の低い木々になると、山頂部分が見えてきました。
 
11:13 5合目を過ぎると、眼下にオンネト−が見えます。小さいけど神秘的な雰囲気が漂う湖です。 
 
 雲り空ですが、時々ガスの合間から展望が開けます。 おおぉぉぉ〜 雄阿寒岳が見えてきました。
 
11:43  7合目です。岩っぽい道になりました。活火山の山なので、火山っぽい山容になってきました。
 
11:51 8合目付近は一旦平らな台地。変化のある山登りが楽しめます     11:56 8合目
 
 12:30 雌阿寒岳山頂
9合目のあたりから霧で視界が悪くなってしまいました。あちこちに噴煙が上がっていて、硫黄のにおいもして、
ここが活火山だってことを体感できます。山頂直下はヤセ尾根で、強風も吹きあれ緊張。 山頂に立っても
強風が吹き荒れ寒い寒い・・・(ToT)/~~~  天気が良ければ周遊したかったけど、すぐさま引き返すことにしました。
 
 雌阿寒岳は、深田百名山です。 今回初めて登る山だったので、ご新規百名山を一座登ることができました。 
 再びオンネト−を見ながら下山中。
 
この時、一瞬霧が晴れ、山頂部分が現れました。 
 
ハイマツの下はアカエゾマツの純林が広がり、北海道ならではの景観かも! 
 
ハイマツの中に、シマリスが居ました。人がいても動じることなく、せっせとエサを探している様子 
 
14:20  下山     登山口から今登ってきた雌阿寒岳の山頂が見えました
雌阿寒岳をピストンし、登山口に戻ってきました。4時間ちょっとの山登りで、下山時刻を記入し、お疲れさま〜。 
 
15:00〜 阿寒湖 
 下山後は阿寒湖まで少々戻り、観光していきましょう。阿寒湖って初めて行くスポットでした。
 
アイヌコタン 
阿寒湖の周辺には大きな温泉ホテルがいっぱいあり、お土産屋さんもいっぱい、ここに泊まるのも楽しそう。 
 
アイヌコタンのお店屋さんは、木彫りの置物やマリモが賑やかに飾られ、見ているだけでも ワクワク。
 
北海道最後の観光は阿寒湖でフィナ−レです。 
阿寒湖から2時間ちょっと車を走らせて、北海道4日目の宿は帯広です。
ここも温泉付きですが素泊まりにしました

 翌朝は6時に出発し、高速道路を使って新千歳空港に戻りました。今回の走行距離は5日間で900km。
お疲れさま〜(^。^)y-.。o○。  空港ではお土産を買い、復興支援をしてきました。 
 
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