南紀・熊野古道フリーきっぷ(中辺路)で 大雲取越え
 2020年 11月21日(土)〜23日(祝・月)
11月の三連休は久しぶりの熊野古道歩き。始発の東海道線に乗って、豊橋駅へ。
いったん改札を出て『南紀・熊野古道フリ−きっぷ・中辺路』をゲット。

三日間利用でき、和歌山に入り、特急列車を降りてバスセンタ−で三日間の熊野古道・中辺路めぐりに最適な
バスのフリ−きっぷを受け取ります。 これらを駆使して今回の目的は・・・
@ 熊野三山詣で   A 海の温泉・川の温泉  B熊野古道中辺路・大雲取越え
 
『南紀・熊野古道フリ−きっぷ・中辺路』 
豊橋駅から和歌山周辺のフリー区間の電車・バスが三日間乗り放題で 11540円

 11月21日(土)  
      熊野速玉大社・神倉神社・ホテル浦島と紀伊勝浦グルメ

 
豊橋から名古屋へは在来線で   8:51発 名古屋 から南紀81号で新宮へ
 和歌山へはいつも青春18きっぷなどで移動していたので、特急列車は初乗りです。
快適な車両で、豊橋駅で買った稲荷ずしで朝昼兼用のビ−ルタイム♪
 
12:29着 新宮駅       13:00 熊野速玉大社 
 新宮駅で電車を降りて、新宮駅の前にあるバスセンタ−に行き、引き換えチケットで
熊野御坊南海バス・龍神バスの三日間フリ−きっぷを受け取り、まずは徒歩にて熊野速玉大社に向かいました。
 
 青空に朱色の社殿が映えます。七五三の晴れ着姿の参詣者もいました。
 
再び歩いて 神倉神社へ。 ここも定番のコ−スとなりました。
恐ろしく急な石段を登り、ゴトビキ岩へ。神倉神社からの眺めは素晴らしい(^。^)y-.。o○

バス通りに出て、新宮高校バス停から14:38分発の紀伊勝浦行きのバスに乗って紀伊勝浦へ♪ 
 
15:10着 紀伊勝浦駅  15:20 BHブル−ハ−バ−にチェックイン   15:50 着 ホテル浦島 
勝浦駅から歩いて5分ぐらいの今宵の宿にチェックイン。
ここはホテル浦島行きの送迎船が出ている目の前にあるビジネスホテルです。 

Go To価格で 3510円で、なおかつ地域共通ク−ポンが1000円付いてくる。 
このク−ポンを持って、桟橋から 船でホテル浦島に向かいました。
 
 ホテル浦島 で 日帰り温泉
日帰り温泉は1300円ですが、地域共通ク−ポンを利用して 300円也。
忘帰洞や玄武洞など、名物の洞窟風呂から海を眺めてたっぷり2時間の温泉タ〜イム♪
 
 たっぷり温泉の後は、紀伊勝浦駅近くの居酒屋にGo
生マグロ、鯨の竜田揚げ、鯨のステ−キなどなど・・・紀伊勝浦名物に舌鼓。
地酒と合わせて、紀伊勝浦を満喫中(^。^)y-.。o○

11月22日(日)  熊野古道中辺路・大雲取り越え  川湯温泉

翌朝は紀伊勝浦駅から6時45分発の那智山行きのバスに乗って、大門坂から熊野那智大社へ。
熊野古道中辺路・大雲取り越えを歩きます。
 
7:45 熊野那智大社 
 
 8:00 青岸渡寺   那智の滝
 
8:25 青岸渡寺 横から 熊野古道中辺路・大雲取越えが始まります。 
 
9:50  登立茶屋跡
青岸渡寺から石段を登ること30分で、那智高原の広い敷地を通り、再び登り坂がずっと続きます。
熊野古道らしい杉林の中に浸り、所どころ苔むした 石組が見られます。
その昔、茶屋あった史跡は、朽ち?た石垣と看板が示すだけ。
 
ずっと杉林・・・特別な展望はないけど、急な道には石段や石畳が敷かれ、古道らしい風情。 
 
 舟見茶屋跡に建つ 休憩舎 と 舟見峠
 
舟見峠からは、さっき歩いてきた那智高原の広々とした敷地や、紀伊勝浦の海が見えました。 
 
静かな静かな古道歩きが、この先もずっと続きます。  苔むした古道は風情いっぱい。 
 
12:10   地蔵堂には三十三体の石地蔵さま     地蔵茶屋跡   ここでひと休み
 地蔵茶屋跡には木の香りいっぱいの 休憩舎と、屋根付きのベンチや飲み物の自動販売機もありました。
 
12:26 ここから迂回路が始まる        13:13 40分余分に歩いて古道に戻る
大雲取越えの入口に迂回路の警告看板があったけど、どうやらここが土砂崩落の箇所です。
迂回路 は石畳ではないので歩きやすい道でした。
 
 13:17   このあたりから、古道に立派な石碑が見られるようになりました。
 
 13:20  すっかり幽玄深山の世界になっています。しっとりとした石畳に苔が美しい。
大雲取越えの真骨頂だ〜(^。^)y-.。o○
  道端にはアサマリンドウもチラホラ・・・
 
13:40 越前峠 (標高840m)
 パラっと通り雨があって、石畳も湿っています。
越前峠で今日の登りは終わり、後は標高差約800mも下る、大雲取越え最大の難所が始まります。
見たところは美しいけど、滑りやすいので石畳を下るのは神経を使います。
 
14:03 苔むした石畳をぐんぐん下る        14:15 胴切坂は石畳の下り坂
 
14:42  道端に佇むお地蔵さま  いい感じ(^。^)y-.。o○
 
15:40 円座石 (わろうだいし)
  円座石は大雲取越えの一番の名所。 
熊野の神様が昔の円形の座布団のような苔蒸した大石に座って談笑していたといわれています。
ここまで来れば、小口までのゴ−ルが見えたことになるのですが、
ここから小口までの下りも、湿った石段が滑りやすく、最後まで慎重に下りました。
 
16:00  小口の集落に下山     16:15 小口から神丸行きのバスで神丸へ  
16:34発 神丸から本宮行きのバスで川湯温泉へ
 小口の集落に無事下山。小口のバス停の道案内が解かり難く、地元の人に聞いて、
小口バス停に無事到着。 交通が不便な場所なので、バスに乗り遅れると宿に着けませんから・・・。
小口からバスに乗り、神丸で本宮行のバスに乗り換え、川湯温泉に着きました。
 
 17:05 川湯温泉 『まつや』へチェックイン  荷物を置いて『みどりや』に向かう
川湯温泉は大好きな温泉のひとつ、すっかり定宿となった 『まつや』へ。
格安な『まつや』はGo To価格で一泊二食付き 6000円で、なおかつ地域共通ク−ポンが1000円分 付いてくる。 
寝るだけの部屋なので、荷物を置いて格上の『みどりや』に向かい、だいたいこちらで過ごします。
 
『みどりや』の河原の露天風呂に湯ったり(^。^)y-.。o○   
この露天風呂には夕方・夜・翌朝と たっぷりゆったり浸り、極楽・極楽・・・(^。^)y-.。o○
 
夕食は『みどりや』でのバイキングの時間、鮎の塩焼きが大好き・・・だから日本酒♪
ビ−ルや地酒や・・・ 地域共通ク−ポンの1000円分が有り難い。

 11月23日(祝・月) 発心門王子から熊野本宮大社へ

 
 8:00 宿の送迎バスで熊野本宮大社へ   8:40 フリーきっぷで路線バスに乗り発心門王子へ
翌朝もまだ暗いうちから 『みどりや』の河原の露天風呂でたっぷりと過ごし、
朝食バイキングもたっぷり食べて、宿の送迎バスで熊野本宮大社まで送ってもらいました。

フリ−パスを使い路線バスで発心門王子に向かい、熊野古道中辺路を歩きます。
 
9:20  水呑王子
 昨日は杉林の中で石畳と苔だけの色でしたが、今日は紅葉が目に眩しい
 
 9:23  中辺路で一番の人気コ−スなので、ハイカ−とも行き会います。
 
 9:55  お決まりのこのワンショット   もう何度、ここからの景色を見たんだろう
 
10:00 伏拝王子からの遠望 
 
伏拝王子にある茶店で一服していこう。 しそジュ−ス200円。めはり寿司200円。 熊野の味です。 
 
杉とシダと、時々紅葉・・・ 
 
11:04  寄り道の展望台からの大斎原の大鳥居  今日のゴ−ルはあそこ
 
 11:30  熊野本宮大社に着きました。
 
 熊野本宮大社熊野速玉大社熊野那智大社 を合わせて熊野三山といいます。
熊野の神々は自然信仰に根ざしていましたが、奈良〜平安時代にかけて熊野は仏教・密教・修験道の聖地ともなり、
神=仏であるという考え方が広まりました。
 
神殿内の参拝順序は、次の通りです。

@証誠殿(本宮・第三殿) 家津美御子大神(素戔嗚尊)
A中御前(結宮・第二殿) 速玉大神
B西御前(結宮・第一殿) 夫須美大神
C東御前(若宮・第四殿) 天照大神
D満山社         結ひの神(八百萬の神)

 
 12:10 大斎原の大鳥居
 三本の川の中州にあたる聖地、大斎原に社殿が建てられたのは、崇神天皇65年(紀元前33年)。
明治22年の大洪水により、大斎原は大きな被害を受け、明治24年に上四社が現在地へ移されました。

南紀・熊野古道フリーきっぷ を使って熊野三昧の三日間。リ−ズナブルに熊野三山に詣で、
温泉三昧と、充実の大雲取越え、熊野の美味い肴と地酒も堪能し、大充実の三日間でした。

恒例の旅の清算書
豊橋から名古屋まで在来線と、名古屋から新宮まで特急の往復で 16680円。
三日間のバス代が4130円。  3日間でかかる交通費が合計20810円ですが・・・
南紀・熊野古道フリーきっぷを使うと11540円なので
差し引くと 9270円、お得になりました。
 
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