つつじの競演 西丹沢 檜洞丸

2008年6月7日

梅雨時は嫌いです。持病の腰痛がこのころになると再発してしまって・・・。
この週末は山の会で1泊2日の沢登りに行く予定でしたが、雨が降ると調
子が悪くて、結局 重荷の上、沢で幕営、足が濡れて腰痛が悪化す
ることなどを考慮してキャンセルしてしまいました (-_-;) 。


しかしながら土曜日は晴れ予報 \(◎o◎)/! 
無理をしない程度にこの時期行きたかった檜洞丸に前日計画したのでした。

御殿場ICから40分ほどで登山口に到着します。
4時40分ごろ家を出発し、通勤割引を利用して西丹沢自然教室にやってきました。
路肩の駐車スペ−スに車を置き、7時には歩き始めました。
西丹沢自然教室の先はキャンプ場
キャンプ場を見ながらそのまま
車道を5分ほど進むと右側に
≪檜洞丸4.8km≫の登山口の
標識があり、ここから
登山道へと入っていきます。


最初はジグザグに登っていきますが、
やがて山腹を巻くようにほとんど
平らな道になりました。

下の方に見えた沢がだんだん近くなり、
やがて河原に降り立ちました。

登山口の標識 ≪檜洞丸4.8km≫     道は山腹を巻くように平らな道です
ゴ−ラ沢出合 ゴ−ラ沢の標識≪檜洞丸2・9km≫ いきなり急登が始まる
ここがゴ−ラ沢出合です。
ガイドブックには橋で対岸に渡ると書いてありましたが、橋は無く、水かさの少ない箇所の石をつたって対岸に渡りました。
コンクリ−トの階段から本格的な登りになりました。
ブナの大木も多く、豊かな原生林に囲まれた森の雰囲気で、多少急な登りであっても山に居ることが楽しく感じられます。
ツツジ尾根コ−スといっても最初は山ツツジがチラホラあるだけでした。
檜洞丸0.8km この標識あたりから、周りはシロヤシオの木がぐんと多くなりました。
ゴ−ラ沢出合から登ること約1時間半くらいで、ぼちぼち ツツジの花が見れるようになりました。
といっても下ばかり見て歩いていたので、道に落ちている白や赤紫色の花を見て急いで周りを見渡すのでした。

今日一日は晴れの予報でしたが、山の中はしっとりと霧に包まれ、幻想的な雰囲気が漂っています。
道に落ちている純白の花と、シロヤシオの若緑色の葉っぱと花の対比も、
ちょっと満開を過ぎてしまったかなっていう景色でなかなかいいものです。
ここから檜洞丸山頂まではずっとシロヤシオが続いてました。

白に混じってトウゴクミツバツツジの鮮やかな赤紫色が周りの雰囲気を
鮮やかに演出しています。箒沢分岐のあたりも、『もうお見事〜(*^。^*) !!』 
というくらい、シロヤシオと赤紫のツツジの競演が続いていました。



← 箒沢分岐の標識 ≪檜洞丸0.6km≫
バイケイソウの大群落のある木道
箒沢の分岐を過ぎると道は平らになり、木道が現われました。
足元にはバイケイソウの大群落があり、見上げるとシロヤシオやトウゴクミツバツツジの花もちょうど満開です。
この一帯は防鹿柵で保護してありましたが、バイケイソウの花芽は少し枯れているようにも見えました。
トウゴクミツバツツジ 山頂直下の新しい木道 檜洞丸山頂 標高1601m
木道が終わって緩やかな斜面を登っていくと、ここにもシロヤシオの見事な大木にたくさんの花が咲いていました。
白に混じって鮮やかなトウゴクミツバツツジの花もちょうど満開です。
檜洞丸山頂直下の真新しい木道を登りきると、広い山頂に出ました。

檜洞丸には10時30分過ぎに到着、多くのハイカ−が寛いでいました。
山頂から犬越路方面へ向かう指導板 山頂から犬越路方面へ  バイケイソウやマルバダケブキ
帰り道は犬越路を歩くことにしました。西丹沢自然教室を基点に、ぐるっと一周するコ−スです。
下山口の看板には、 
『急斜面・崩壊地・岩場や狭い箇所
が多い為、心身、時間とも充分な
ゆとりが重要です。』
 

と書いてありました。 

最初はシロヤシオ・トウゴクミツバツツジ
の花に囲まれ、足元にはマルバダケブキ
やバイケイソウの緑に覆われ、
とても雰囲気のいい感じです。

下りはじめの土嚢の道       しばらくはツツジの競演が続きます
下り始めは前方に展望が開け、これから向かう熊笹の峰が大きく見えました。
土嚢で土留めされた道は急坂ながら、足に負担が少なく快適に高度を落としていきました。
 
檜洞丸から15分ほど下った所にあるまだ新しい木の階段とシロヤシオ・トウゴクミツバツツジ
土嚢の道が終わると、今度はまだ新しい木道の階段を降りていきます。
右手には手の届く位置にシロヤシオが、左手の斜面にも多くのツツジが群生し、白や赤紫色の花をいっぱい付けていました。
熊笹の峰周辺の風景            熊笹の峰周辺・・・手の届く位置にあった満開のシロヤシオ
熊笹の峰周辺は、山全体が笹原に覆われ、ブナや雑木やツツジの花があって とても雰囲気のいい場所です。
熊笹の峰を越えると稜線上にベンチがあり、右方向に神ノ川への分岐がありました。
道はそのまま直進し、大笄〜小笄の、このル−トで一番の難所へと進んでいきます。
このあたりはヤセ尾根で急峻な場所にはロ−プやハシゴが渡されていました。 
小笄を過ぎると、登山道が背丈ほどのクマザサで覆われ人一人が通過できるくらいの笹ヤブの道になりました。
犬越路避難小屋のある犬越路分岐 用木沢に下る登山道
笹ヤブの平坦な道を進んでいくと峠の十字路、犬越路の分岐に出て、大室山側には避難小屋が建っていました。
ここの分岐で用木沢に下りるル−トを進みます。最初は笹ヤブの道で、やがて沢沿いをぐんぐん下っていきます。
途中何度か橋を渡ったり、飛び石で対岸に渡ったりしながら用木沢の出合まで下りていきました。
ここからは西丹沢自然教室まで車道を歩きました。右手に見えるキャンプ場ではアウトドアを楽しむファミリ−が多かったです。

帰り道に中川温泉で立ち寄り入浴しました。信玄のかくし湯としても知られている温泉地です。 

7:00 西丹沢自然教室(P)−7:10 ツツジ尾根登山口ー7:40 ゴ−ラ沢出合ー9:35 檜洞丸 10:10
ー11:50 犬越路十字路ー12:50 用木沢出合ー13:15 西丹沢自然教室(P)
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