数年前から気になっていた【ツクモグサ】

「今年の花の時期はいつごろかしら?」と、硫黄岳山荘のHPをまめにチェックしていました。
今年の花の時期は少し遅かったようだけどそろそろ見頃だとの情報をキャッチ!。
 
 
@ R141にある標識  A R141から右折してT字路にある標識 B八ヶ岳杣添尾根登山口の標識 
須玉インタ−を降り、R141で野辺山方面に。
登山口は八ヶ岳高原別荘地の奥にあり、ルリビタキの標識に導かれて進みます。

左下の標識は【八ヶ岳高原ヒュッテが右⇒】とあり【八ヶ岳杣添尾根登山口は前方の↑】
途中道がいくつも交差するけど、道なりに、だんだん高度を上げていくと登山口に出ました。
 
 
7:35 別荘地を抜けた所にある あずまやのある登山口   別荘地の中にある標識
 出発の準備をして、7時10分ころから歩き出しました。
登山道は別荘地の中に付けられていて、途中何度も車道を横断します。

以前、このあたりで下山途中道に迷い、行ったり来たりして結局30分位別荘地の中を徘徊し、
行きと違う登山口に辿り着いて???『何故?』≪恐るべし・・別荘地なのです≫
 
7:35 上の登山口に着き、ここからは一本道です。コミヤマカタバミが白い小さな花を咲かせていました。
小鳥の囀り以外は何も聞こえない静寂な森・・・根っこの張り出した登山道を一人黙々と登り続けます。
 
9:20 シャクナゲの木やコイワカガミの葉っぱが出てくると登山道には雪が付いているようになりました。(どちらも花はまだです。)
歩き始めて2時間ちょっとですっかり雪道となりました。ここから約1時間、ハイマツ帯に変わるまでは雪道歩きでした。
踏み後をうっかり外すと踏み抜いてしまい、木の根元の周りは特に注意です
。硫黄岳方面への稜線上には多くの登山者の姿がありました。
ダケカンバの林を抜け、ハイマツ帯に飛び出すと雪はまったく無く、ここからは稜線までのキツイ登りでした。
10:35 三叉峰(杣添尾根分岐)
オヤマノエンドウ
赤岳とツクモグサ
10:35 登りきった所が【三叉峰】でここから北に進むと横岳から硫黄岳へ。
南に進むと、小岩峰をいくつも越えながら赤岳へと続きます。
お目当ての
【ツクモグサ】はこの分岐から赤岳方面に進んだところにあるようです。

この頃の登山者はこの花目当ての人が多く、一つの場所に長く時間をかけて撮影するカメラマンの姿も多かったです。
行き交う人に花の情報を仕入れたり、ホ−ムペ−ジのアドレス交換などもしました。← HP 「ひらさんのHighトレッキング」
花は大権現からもう少し南に行った、ロ−プ柵のあたりまでが一番多いとのことで、その辺りに焦点をしぼって散策しました。

この辺りは高山植物の豊富な場所ですが、この時期は
ツクモグサの清楚な薄黄色が山稜を彩っていました。
チラホラと
オヤマノエンドウの赤紫色が人目を引きます。チョウノスケソウの葉っぱはまだ小さく、蕾もありませんでした。
 ≪ツクモグサ(九十九草)キンポウゲ科 キンポウゲ属≫ 草丈10cm程度の多年草。オキナグサの仲間。

本州では北アルプスの白馬岳と、八ヶ岳のこの一帯だけと希少価値の高い高山植物で、
残雪が溶けるとすぐ咲くので夏山の一番花なのですが、梅雨時やアプロ−チに残雪があったりで、
中々一番いい時期に見れないことが多いとのことです。
葉や萼片など全体を覆う白い毛が生えた時が、この花の最も美しい姿だそうです。

11:45、再び大権現に戻り、赤岳と阿弥陀岳とツクモグサを見ながら恒例のビ−ル(発泡酒)付きのランチタイムを楽みました。
12:40 来た道同様、杣添尾根を下ります。雪道は登るよりは楽ですが、つい油断して足を下ろすと踏み抜いたり、
スリップしてシリモチをつきそうになったり・・・日帰りでは常にストックを持ってこないので、ちょっと悔やまれました。

樹林の中でマイヅルソウの葉っぱの群れの中に紛れて、【イチヨウラン】が咲いていました。
背丈は7〜8cmほどで花は緑色、(一葉蘭)の名前の通。
。花の形はシュンランに似ていますが、背丈はホテイランくらいでした。


八ヶ岳・横岳でお会いした 《ひらさんのHPのツクモグサ》 がとてもキレイです。

Top 登山編  観光編    プチグルメ