~ 神話のふるさとを訪ねて~ 鹿児島・霧島  宮崎・日南海岸 
 2014年3月20日~23日

この春のプチ旅のメインイベントです。今回の旅のテーマは神話のふるさとを旅しよう!。
2ヶ月ほど前から少しずつ計画して…  さあ、いよいよです。日程は春分の日の三連休と、その前の1日半。
最初の半日は、午後からスタート。移動だけです。
最初は地元静岡空港から鹿児島便を予約したけど、ローカルゆえ、お昼に出発し鹿児島空港に午後二時過ぎに到着…。
こんな中途半端な時間で貴重な1日が終わってしまうなんて勿体ない(T_T)/~と、考え直し、

中部国際空港から飛んでいる格安なジェットスターに予約を取り直しました。

この日のこのフライト時間で航空運賃が6200円なんてビックリです!。

 
☆ 3月20日 鹿児島観光 (レンタカ-利用) 
   仙巌園~長崎鼻~枚聞神社~池田湖~知覧特攻平和会館~知覧武家屋敷庭園~霧島温泉泊


☆ 3月21日 霧島連山登山   韓国岳・高千穂峰  宮崎泊

☆ 3月22日 宮崎 日南海岸観光ツア-
 宮崎神宮・ 青島神社~堀切峠~鵜戸神宮~飫肥城下町散策~   宮崎港カ-フェリ-泊
 
 ☆ 3月19日 午後から起点を出発~中部国際空港→鹿児島中央駅周辺に前泊
 
 中部国際空港   ジェットスタ-鹿児島行きは定刻よりも1時間遅れのPM7:10に離陸・・・

東海道線と名鉄電車で約3時間。中部国際空港に到着。チェックインして、夕方6時10分のフライト時間を待ちました。

 出発ロビーでは、鹿児島行きは現地が霧のため、福岡空港か中部国際空港に着陸かもとアナウンスが…ε=( _)┛。
搭乗時間も40分ほど遅れ、その間にも何度も気象に関するアナウンスが流れて前途多難なの???。

「 まあ、なるようになるら!」と、飛行機は1時間遅れで大空へと飛び立ったのでした。 
鹿児島が近づくと雨や霧の天気でしたが、無事着陸!。やったあ~(^ .^)y-~~。~到着も1時間遅れの夜の8時45分。
空港から鹿児島市内へはシャトルバス「鹿児島空港線・1200円」に乗ります。

 
22:00 鹿児島天文館で入島祝い!?  吾愛人で鹿児島グルメ! カツオたたき 黒豚しゃぶしゃぶ おでん
今 晩のBHは鹿児島イチの繁華街、天文館に近い法華クラブ。やっとチェックインしたのが夜の9時半過ぎ。
すぐさま天文館にプチ飲みに出掛けました。どこを歩いても人でいっぱい(-;) さすがは夜も繁華街!。
お店も星の数ほどあるけど、郷土料理がウリで、女性でも入りやすそうな居酒屋を見つけてカウンターに落ち着きました。

 とりあえず生ビール。そして鹿児島に来たら食べたかったのが黒豚料理。一人用のしゃぶしゃぶをオーダー。
鍋の中は味付きのダシで、とっても味が良く、黒豚の旨さを堪能!。かつおのたたきは大根おろしと少し甘めの
ポン酢だれでさっぱり(^ .^)y-~~~ラストオーダーの時間になり、この店の名物のおでんも追加o(^-^)o
黒豚のスジっぽい串や黒豚の角煮のような串はとっても柔らかく、味も染み込んでいてすっごく美味しい。
生ビールもお代わりしながら、鹿児島での美味しい一夜を過ごしました。

 
☆  3月20日 鹿児島観光 (レンタカ-利用) 
   仙巌園~長崎鼻~枚聞神社~池田湖~知覧特攻平和会館~知覧武家屋敷庭園~霧島温泉泊

朝はのんびりと起き、朝食が大好評の郷土料理も満載のバイキングをたっぷりと食べて、鹿児島観光の1日が始まります。
雨は上がったけど、まだ雲があり、風が強くて肌寒い1日になりそうです。今日は鹿児島を観光、
そして明日は韓国岳と高千穂峰に登山の予定。効率的に動くのならレンタカーが一番と、格安のレンタカーを予約してありました。

8時過ぎにホテルを出て、すぐのところにあるTC社に行き、予約の旨を伝えると、今日の予約は入ってないと…ε=( _)O

 『あれっ?』そんなはずはないじゃんと予約票を見せると、利用日が二日先の期日になっていて、
自分の予約が間違っていたことに・・・今ごろ気が付いて唖然!(≧▼≦)

 今日乗れる車は無いそうで…。 さて、どうしょう???。とりあえず自分のミスで予約した分はキャンセルして、
路頭に迷うような心境で路上をとぼとぼ…。 その近くにあったO社に行ってみました。
そこには今日明日使えるレンタカーがあって、わぁ~良かった\(^O^)

 
 9:20 仙巌園  入場料  1000円     砲台と反射炉跡  桜島が雲の中・・・   桜島大根

 値段は通常の相場だから、格安レンタカーよりも割高になってしまったけど、気合いを入れて計画したノルマがこなせます。
レンタカーのカーナビを入れて、まず最初に向かったのは、、仙巌園。広くて大きな庭園をひとめぐり…。

 
 仙巌園
 桜…も!咲き始めましたね。今日は西高東低の冬型の気圧配置で、桜が咲いても&鹿児島でも、風があって肌寒~い。
でも、雲もあって、このすぐ前にあるはずの桜島が見えませ~ん。 黄砂やPM2、5の影響もあるのかなあ?。
 
御殿      仙巌園名物 両棒餅(ぢゃんぼもち)
桜島を築山に、錦江湾を池に見立てた雄大な景色が、仙巌園の最大の魅力。
幕末の名君、28代島津斉彬がこよなく愛し、徳川将軍家に嫁いだ篤姫も足を運んだのだそうです。
 仙巌園の名物は、『両棒餅=ぢゃんぼ餅』、武士が大小差しているのを『両棒差し』と言っていたことから、
二本の串にささった一口大のお餅で、醤油風味と味噌風味の二種類の味が楽しめました。
 
 高価な薩摩切子         島津薩摩切子の工房

園内には売店もあって、高価な薩摩切子を見ることができました。この敷地の隣は薩摩切子の工房もありました。

 
 12:40  龍宮神社
 さて、鹿児島市内から、指宿、開聞岳方面にドライブすることにしましょう。

 桜島や開聞岳が見渡せる海岸線の道路を走りたかったから 一般道を走ったのだけれど、鹿児島市内は車が多く、
海岸線に出るまでは思った以上に時間がかりました。 やがて、JR指宿、枕崎線と平行して走るようになると
やっとスムーズに走れるようになりました。  あぁ~いいですね~(^.^)b…。
桜島は見えませんでしたが、開聞岳は目の前に大きく見えてきました。
前回は電車の中からこの景色を眺めたのですが、今は自分で運転している車からこの風景を見ているんだよね~(^.^)b

そう! 前回は電車を使って開聞岳を登り、指宿に泊まったっけo(^-^)o

 
12:45  長崎鼻
 今日は時間が足りなくて砂蒸し風呂まで入る余裕はありませんが、
バスや電車では行きにくいスポットも回れるのが利点です。  景勝地の長崎鼻に行ってみましょう。

 ここから開聞岳を見ると、海の向こうに海岸線から裾野が広がっています。絶景です。

 
しかし…            
昭和の終戦前、前途ある優秀な若者達は、眼下に開聞岳を見て、二度と戻れない翼に乗って知覧から飛び立っていきました。
悲しい歴史も、この大自然が浄化してくれますように・・・。
 
 13:20  枚聞(ひらきき)神社

次は開聞岳の麓に回り込んで、開聞駅近くにある枚聞神社に参拝を・・・。  前回時間が無くて寄れなかったから。
鳥居の向こうに見えるのは開聞岳。 ご祭神は天照大御神さまです。 
薩摩の国の一宮として、交通安全・航海安全・漁業の守護の神として信仰されているそうです。

 
13:50  池田湖

それから池田湖の湖畔を半周し、イッシーが目印の道の駅で、巨大うなぎとご対面。池田湖ではうなぎが捕れるのだそうです。

 
14:30  旧陸軍特攻基地『戦闘指揮所跡』   14:40 知覧特攻平和会館  三角兵舎  特攻の母 特攻機 隼

池田湖から離れ、知覧に向かいました。知覧はお茶畑も多く、早くも新芽が出ています。
静岡の風景と変わらないな~と思いながら、先ず向かった先は知覧特攻平和会館方面です。
目的地が近づくと道の両側に石灯籠が立ち並び、異様な光景に感じます。
その沿線には『戦闘指揮所跡』とか、特攻隊ゆかりの映画のロケ地などの案内がありました。
今ではすっかり田園風景になってしまいました。
石灯籠はその会館まで続いていました。

三角兵舎は特攻に飛び立つ若者達が最後の2~3日、ここで生活する場所だったようです。

知覧特攻平和会館は写真撮影はNGなので画像はありません。

中には海から回収した特攻機が無惨な姿で展示してあったり、特攻の歴史のビデオ上映があったりの他、
一番辛かったのは、たくさんのスペースで若き特攻隊員の顔写真と、彼らが親に宛てた遺書の数々。
そして遺品も相当数ありました。それらをすべて目を通すことが出来ますが、とても辛くて直視できませんでした。
 

 
15:20  知覧武家屋敷庭園
知覧ではもう1ヶ所、見たい場所がありました。

知覧武家屋敷通りです。約260年余り前、知覧領主(18代)島津久峰時代の武士小路区割の名残りで、
武家屋敷通りと屋敷庭園が保存されています。武家屋敷通りの両側は背が高く、曲線的な生垣が美しく保たれていて
まずはビックリ\(◎o◎)/!。各屋敷が塁のように防衛障壁となるよう工夫されているのだそうです。
入場券になったパンフレットを持って、7つの庭園を見学するようになっていました。
知覧の庭の大部分は枯山水でしたが、森邸庭園だけは池泉式とのこと。
母ヶ岳を借景とした武家屋敷の通りなどを散策すれば、昭和を通り過ぎて江戸時代にタイムスリップ(^.^)/~~~。
 
 17:40 霧島ホテル     霧島ホテルの中庭   シングルル-ム
知覧を後に、今晩の宿泊地の霧島温泉に向かいました。
鹿児島市街地は車の渋滞もあるから、有料道路を使って難なく霧島温泉に到着~。
 
慶応二年寺田屋事件で負傷した龍馬は、妻おりょうと温泉療養と新婚旅行を兼ねてこの地を訪れていて、
霧島登山のために宿泊したのが、この硫黄谷温泉なのだそうです。

温泉旅館(温泉ホテル)ではシングルユ-スは少ないのですが、
このホテルは、おひとり様でも、十二分に楽しめる極上の温泉ホテルでした。
 
硫黄谷庭園大浴場温泉の数々
 硫黄谷庭園大浴場は霧島硫黄谷を源泉とした温泉で、● 硫黄泉/いおうせん、● 塩類泉/えんるいせん
● 明礬泉/みょうばんせん 含アルミニウム泉、● 鉄泉/てっせん 含鉄泉
4つの泉質を楽しむことができます。
 
19:00  ホテルでの夕食
 チェックインしてからは1時間ほど泉質豊富な温泉を楽しみ、夕食はレストランで7時からいただきました。
和食会席膳のプランでしたが、お品書きを見てその品数の多さにビックリ!。湯上りのビ-ルも旨~い。
いっただっきま~す(^。^)y-.。o○ 。黒豚しゃぶしゃぶ、酒寿司、筍田楽など旬の素材や郷土色も満載で、
きっちりとダシをとってあるから、味付けはどれも絶品で、ひとつひとつの料理がすべて美味しい。

夕食後、夜10時までは、巨大な庭園大浴場が女性専用タイムになるので、再び温泉三昧な時間を過ごしました。
 
 ☆ 3月21日 霧島連山登山   韓国岳・高千穂峰  宮崎泊
 朝も寝起きのひと風呂を楽しみ、朝食はバイキング会場です。中庭を見渡せる窓際の席に座ると雪が舞っています。
ここで雪ならば霧島山はしっかりと雪景色なのだろうな~~~。
ホテル内でお土産を買って、8時30分くらいにチェックアウト。ここからえびの高原までは車で30分弱です。
 
 9:00 えびの高原 霧島ジオパ-ク(駐車場)     9:05 韓国岳登山口       9:20 硫黄山
 道路の脇には夜中~朝降った雪がうっすら積もっています。霧島ジオパ-クの駐車場(410円)に車を置き、
韓国岳登山口に向かいました。風もあって寒く、おまけに曇り空・・・韓国岳も雲の中でまったく見えません。
最初は遊歩道を歩きます。車道の近くを歩いていると、車道脇の駐車スペ-スに車がいっぱい。
あそこなら駐車料金はかからなかったんだ。
 
 夜半~早朝からの降雪で最初から雪景色      9:27 一合目
最初からずっと雪景色。硫黄山を過ぎ、樹林の中を登ると1合目の標識が出ました。駐車場から25分 ほどかかってますよ!。 
そこそこ傾斜もありますがその後は順調に2~3~4合目と高度をかせぎ・・・
 
 10:00  五合目          ミヤマキリシマも見事な樹氷!
 五合目に着きました。 標高が上がるにしたがい樹木には、どんどん樹氷が多くなっていきます。
ここは広く平らに開けていて、晴れていれば展望地なのでしょうが、今は上も下も霧の中。
ここで都城市の男性と一緒になりました。昨日久住山に登ってきたけどやはり天気はイマイチで、道はぬかるんでいたとのこと。
そして車中泊して今日は韓国岳、山頂からは大浪池方面に下山し、その後は帰宅するようです。
九州の山に詳しいので、ここからは一緒に登らせていただきました。
「で、色んな木の樹氷が見られるけど、どれがミヤマキリシマ?」って聞いたら、すぐ脇にある背丈の低めのこれが
ミヤマキリシマだって教えてもらいました。 まわりを見渡すそこらへんにいっぱいあるんですね~。
韓国岳は山頂までいっぱいミヤマキリシマが見られるんだって。花の時期に是非再訪しようと心に決めました。
そして九重連山なら、平治岳が一番だって教えてくれました。
 
 10:20 八合目  霧で視界不良     10:26  九合目  ますます寒々しい景色
 標高が上がると樹氷はますます発達しています。ミヤマキリシマは背丈も低くなって、
展望が良くようになりましたが、風が強く冬の景色。すっぽりと雲の中なので、眼下のえびの高原も池もまったく見えず、
もちろん山頂もどこかも分かりませ~ん???。  まさに五里霧中!。
 
 山頂直下もミヤマキリシマが多い      10:35 韓国岳山頂 (霧で火口も見えませ~ん)
大浪池方面への分岐を過ぎると、山頂はもうすぐ・・・。岩の間にも背丈10センチほどのミヤマキリシマが生育しています。
これでもちゃんと花が咲くのだそうです。
着きました韓国岳。標識以外はなにも見えませ~ん。その奥には火口があるようですが、まったく見えず。
霧島連山の中での最高峰だから天気が良ければ360度の大展望が期待できたのに残念。
ここから霧島連山が見渡せるし、これから登る高千穂峰もよく見えるのだそうですが、その方向だけを教えてもらいました。 
私はこれから高千穂峰に登ることを話したら、同じ霧島連山でも山様が異なりまったく木がないとのこと。
そして砂場の急斜面を登る際は ずり落ちるので、かなり大変だとも話してくれました。
今日は晴れ予報だから午後には天気も回復するでしょう。だから高千穂峰から韓国岳を見られることを期待しましょう。 
五合目から一緒に登った都城市の方とは山頂直下の分岐で別れて、私は来た道を下りました。
 
 下山するとやっと天気が回復    11:42  硫黄岳     11:55 不動池       12:00 えびの高原
 天気は回復傾向でしたが、えびの高原からは韓国岳は結局見えませんでした。
少し寄り道して不動池までまわり駐車場に戻りました。靴だけを履き替え12時15分ごろ、高千穂河原に向けて出発で~す。 
えびの高原から高千穂河原までは霧島連山の麓を35km移動、約40分ほどです。
霧島連山は韓国岳(標高1700m)から新燃岳~高千穂峰(標高1574m)までは以前縦走できましたが、
2011年1月に新燃岳(標高1421m)が噴火して(300年ぶり!)今でも火口から2km以内は立入禁止になっています。
 
12:40 高千穂河原駐車場     12:47 高千穂河原登山口にある鳥居  高千穂峰を望む
 新燃岳の西側の、新燃岳よりも3km位離れた車道は現在は通行できるので、そこを走って高千穂河原に向かいました。
ここも有料駐車場で410円を払ってすぐに登山靴に履き替えました。
この森は霧島神宮の境内です。一年前に霧島神宮に詣でた際、次の機会には高千穂峰に登ってみたいと思っていたんです。
九州には、「高千穂」が2ヶ所存在します。
①宮崎県北部に位置する高千穂峡・・・ここには2年前に観光しました。、
②そしてもう一つがここ・・鹿児島と宮崎の県境に鎮座する霧島の高千穂峰です。
それぞれの地に天孫降臨の伝説があります。高千穂峰 は霧島第2峰で頂上に天の逆鉾があるのです。

まずは、高千穂河原から鳥居をくぐって、古宮址まで参道を歩いていき、古宮址に寄ってみました。
 
 12:55 天孫降臨神斎場
 ここはかつての霧島神宮の所在地であり,古宮址として現存しています。天気も回復して
この古宮址から高千穂峰の美しい雄姿が望めました。韓国岳方面にはすぐ近い距離で中岳は見えます。
中岳山頂も入山禁止規制中ですが、中腹までは散策路として、ミヤマキリシマの時期ですと花が見られるようです。
 
 13:06 研究路から登山道に入る       13:17   もうすぐ樹林帯が終わり、急な斜面が見える
 さて、古宮址の右奥から続いている研究路を上がっていくと御鉢・高千穂峰の登山道にたどりつきます。
韓国岳はずっと樹氷の中を登っていたのに、こちら側はまったく雪もなく、木はまだ芽吹き前で早春の雰囲気。
ファミリ-やハイカ-ともすれ違い、登りは1時間40分というお手頃な山登りだろうと推測していました。
最初のうちは樹林の中の緩い登りで、登山道は砂礫の道。樹林を抜けると急な傾斜が現れました。
砂礫と石ころの道で、登りながら何となく富士山に似ているな~ってまだ余裕。 
 
 13:20 砂礫の登りが始まる    13:28 どんどん傾斜が増して・・・   13:46 もう、くたくた・・・
 上を見上げるとかなり急傾斜で、上部から降りてくる登山者や登っている登山者の姿も見えました。
この斜面は新燃岳の噴火により火山礫等が堆積したようです。斜面はますます増し、話して聞いたように
砂地の登りでは一歩一歩持ち上げた足元からずり落ちてしまいます。
この砂礫の急傾斜は、色々登った山の中で一番苦しいと思いましたよ\(◎o◎)/!。
 
 14:00 御鉢の頂上から 馬の背と高千穂峰を見る     14:00  火口部分を見る
登山地図にはこのあたりのことを『かなりきついル-ト』と書いてありましたが、まったくその通り・・・。
かなり長い時間登っていたように感じ、それも途中で息が切れてノンストップでは登れなかった
『かなりきついル-ト』に費やした時間は40分でした($・・)/~~~

 やっと砂礫の急坂を登りきり、御鉢の頂上です。 やれやれ・・・確かにハイカ-やファミリ-も歩いているような
お手軽な山だと思っていたのに、みんなは大変ではなかったのかしら???.。  不思議です。

御鉢の頂上からは傾斜が緩み、馬の背と呼ばれる火口縁を左周りで進みます。馬の背は幅が狭いので、
強風や濃霧等の時は特に細心の注意を払う必要があるでしょうが、今回は一番快適なルンルン歩きでした。 
 
 14:09 馬の背を歩く  14:13 高千穂峰への登り口にある鳥居  14:15 階段状の道  14:20急な登り 
 馬の背から脊門丘(鞍部)に降りていくと、いよいよ高千穂峰山頂へ続く厳しい登山道が待っています。
馬の背側から見るとかなりな傾斜に見えましたが、いざ本峰への登りとなってもやはり厳しい登りでした。
所々ウレタン入りの階段が付けられていましたが、こちらも急な砂礫の登りが続きます。
岩もあり、富士山を歩いているような感じです。
 
 14:37 高千穂峰山頂にある、天孫降臨伝説の「天の逆鉾」
やっと山頂です。山頂にたどりつくと、天孫降臨伝説の「天の逆鉾」があります。
高千穂峰に登りたかった理由は天孫降臨伝説の「天の逆鉾」です。

霧島は日本神話の中の天孫降臨神話にゆかりが深い地です。
『古事記』によれば、ニニギノミコトは三種の神器をたずさえ、天岩戸神話で活躍した5神にともなわれて、
「筑紫の日向の高千穂のくじふる嶽」に降臨しました。
 霧島山の霊峰・高千穂峰は、この天孫降臨の霊地に擬せられ、頂上には、いつのころに立てられたとの記録はないものの、
神が官を営んだしるしとされる「天の逆鉾」が立っています。 
 
 14:40 高千穂峰から霧島連山を望む
 山頂からは霧島連山が見渡せました。絶景です。さっきまで韓国岳にかかっていた雲も今ではすっきりととれて、
中岳~新燃岳~獅子戸の向こうに山頂部分に樹氷が見えるのが韓国岳です。
午前中はあの白く見える山に登っていたんだよな~~~~。感動です。
 
 15:07 御鉢の頂上から難儀な下りは始まる   15:12 こんなに急なんです    15:45 駐車場着
 山頂をぐるりと一周して360度の大展望を楽しんで、そろそろ下りましょう。 
砂礫だけなら下り易いけど、石がゴロゴロしているのでスリップに注意です。
馬の背を歩いて、御鉢の頂上からは、憂鬱な下りが待っています。かなり・・・かなり急なので、砂礫だけなら
ズルズルと下れますが、岩場の上に砂が乗っている箇所もあり注意が必要。
ダブルストックで下っていた男性2名と一緒になり、一本ストックをお借りして話しをしながら下りました。
ストックはとっても助かりました。急傾斜が終わった時点で、お礼を言って、それからは駆け足で駐車場に戻りました。
 
鳥居の向こうに高千穂峰が見える     16:10 霧島神宮
 下山を急いだ理由は行程に余裕がないわけで、これから鹿児島空港近くでレンタカ-を返却し、
空港のバス停から宮崎駅行きのバスに乗るからです。予約した『はまゆう号』は夕方5時33分発で、
高千穂河原を出発したのが午後の4時頃。その前にレンタカ-を返却しなければなりません。
ここから空港までは35kmで約一時間とナビが表示。さて出発~~。  帰り道に霧島神宮の前を通ります。
時間がなくて今回は無理だと思っていたけど、石鳥居の向こうの高千穂峰を見たら、やっぱり後ろ髪が引かれます。
一旦は通り過ぎたけど、急いで引き返し、霧島神宮に御礼参りをしなくっちゃ。
 建国神話の主人公である瓊々杵尊(ニニギノミコト)を祀った霧島神宮は、創建が6世紀という古い歴史を誇る神社で、
坂本竜馬が新婚旅行で訪れた場所でもあります。駐車場から大急ぎで桜の咲き始めた参道に入り、
境内を抜けると格調高い朱塗りの社殿の荘厳な姿にご対面・・・。
去年に引き続き、ここにこうして来れたことに感謝。高千穂峰に登らせていただいたことに感謝・感謝・・・(^.^)/~~~
 
 17:20  鹿児島空港内レストランで『しろくま』初体験   17:33 鹿児島空港(はまゆう号)発 19:40 宮崎駅着
その後は順調に鹿児島空港にむけて車を走らせ、給油もレンタカ-返却も手早く終わり、予定よりも早く
鹿児島空港に戻ってきました。  バス停をチェックしてから、2階のレストランに急ぎました。
レストラン山形屋に入り、ご当地の『しろくま』を初体験。 『しろくま』が有名なお店って、市内や天文館にあるようですが、
そこで賞味する機会がなかったので、ここがラストチャンスでした。
かき氷自体がミルク味だからか、ふわふわのかき氷にミルク味の蜜(練乳?)がかかっていて
缶詰の果物やフレッシュフル-ツもトッピング!。 果物が酸っぱく感じず、美味しく食べられるのが『しろくま』の
人気のわけでしょうね!。 市販のアイスカップよりも断然美味しかったです。ごちそうさまでしたぁ~(^。^)y-.。o○。 

鹿児島を満喫して、さあこれからバスで宮崎に向かいます。  九州自動車から宮崎自動車道に入るのだけど、
霧島連山をぐるりとまわりこんで走ります。車窓からは霧島の山々をいろんな方向から眺めて、夕暮れになりました。
 
 20:40  宮崎市内 安兵衛で 郷土料理を楽しむ
宮崎駅に到着したのは 夜7時40分くらいでした。今日の宿泊のル-トインは駅の正面のまっすぐの道を
10分ほど歩いた場所にあり、このあたりが宮崎イチの繁華街のようです。
今日は一日でふたつの山を登ってきたけど、その疲れなど微塵もなく、宮崎でプチ飲みが楽しみだぁ~(^。^)y-.。o○。  
宮崎で地鶏料理が食べたくて、ネットで何件かリサ-チし、その中の一軒を探しに夜の繁華街に繰りだしました。 
鹿児島の夜もの街もすっごく賑やかだったけど、宮崎の繁華街もすごいことになっている。
どちらも地元静岡市街以上だと思いました。

さて、路地でお目当ての店を探してカウンタ-に落ち着きました。
ここのメニュ-には旅人には嬉しい『郷土のお手軽セット』があり、これを注文。とってもリ-ズナブルなのに、
まずは新鮮なお刺身を賞味・・・美味い(^。^)y-.。o○。 出来たてのアツアツが次々と登場します。
鶏もも炭火焼きは目の前の網で炎を上げて焼いてくれていました。これは絶品、地鶏の旨みと炭火焼きの香ばしさで
期待どおりでした。 チキン南蛮も出来立てで、宮崎で本場のご当地グルメが食べられました。
メヒカリの唐揚げは、さくさくでこれもビ-ルにぴったりです。
 飫肥天は飫肥地方のさつま揚でですが、少し甘めで少し柔らかめな食感が新しい味でした。
 
 鶏刺し三種盛り 780円 (鶏たたき・ささみ・砂肝)       宮崎焼酎 500円
 『郷土のお手軽セット』の他に食べたかったのが鶏刺し三種盛りでした。
たれはぽん酢、しょうゆ、ごま油と塩、薬味はにんにく、しょうが、ゆずこしょう。
どれも半生で大好きですが特に、真ん中の鶏たたきは地鶏本来の旨みがあり、一番気に入りました。
宮崎といったら芋焼酎。  メニュ-にもたくさんの種類がありますが、
飫肥のものをロックで頼むと、こんなセットで来ました\(◎o◎)/! 。
グラス一杯の値段ではないのですね。一合徳利の焼酎にグラスとたっぷりの氷で500円!。なんだか得した気分です。
 
 ☆ 3月22日 宮崎 日南海岸観光ツア-
 宮崎神宮・ 青島神社~堀切峠~鵜戸神宮~飫肥城下町散策~   宮崎港カ-フェリ-泊
 前日はたっぷりと動き、たっぷりとご当地グルメも満喫できました。朝は6時頃に目が覚めちゃいました。
早起きできたら行ってみたかった宮崎神宮に寄れそうかな?。ホテルから登山靴や土産物などを宅急便で送って、
朝食もしっかりと摂って、7時50分にチェックアウト。ホテルの前から出ているバスに乗って、宮崎神宮に向かいました。
 
 8:10  宮崎神宮
日本の初代天皇である神武天皇をご祭神とし、左の相殿に父ウガヤフキアエズノミコト、右の相殿に母タマヨリヒメを
おまつりしてあります。朝早い時間だから、参詣者もまばらで、神聖な空気感でとてもいい時間を過ごすことができました。
朝早い時間でもご朱印がいただけ、今日もいい1日になりそう・・・・・?。

さて、ここから宮崎駅に向かいます。ホテル前から宮崎神宮方面には、いっぱいバスが出ていたから、
帰りもいっぱいあるはずとバス停に向かいました。しかし・・・宮交シティ行きはいっぱいあるのに、
宮崎駅行きはぜ~んぜん無いじゃん?。「何で???」 。そして「あぁ~~大通りに出ればもっとバスがあるのでは。」と、
ここから4~5分歩いて幹線通りのバス停まで行ってみるものの・・・・結果は先ほどと同じ(-。-)y-゜゜゜。

宮崎駅から今日予約した定期観光バスが出るのが8時50分。そして今は8時20分。
こんなことなら宮崎神宮でタクシ-に乗ればよかったのに、もう戻る気にもならず・・・
ここから宮崎駅までは3km位か?。 よし走ろう!。
幸い今日はジョギングシュ-ズを履いていて良かったヨ!。鉄道の高架下の道路を走ったり歩いたりしながら
宮崎駅はまだか~???と必死!。  さっきまで宮崎神宮で満ち足りた時間を過ごしていたのに何ってこっちゃ(◎_◎;)

結局5分前の8時45分に宮崎駅に着いて、ちょうど来た観光バスに乗ること出来ました。めでたし・めでたし・・・(^_-)-☆  
一人で大汗かいて、最前列の席に座ってほっと一安心  。ハンカチで汗を拭いながら・・・
でも待てよ・・・ 宮崎神宮からたくさん出ていた宮交シティ行きのバスなら→朝に乗ったホテル前のバス停に止まったはず。
そしてホテルから歩いて10分で宮崎駅に着いたじゃん!。 何でもっと早く気が付かなかったんだろう (-_-)/~~~。
 
 8:50  定期観光バス(日南コ-ス)に乗車 (4200円)   9:40 宮崎空港
この定期観光バスは今回私が行ってみたい場所をほとんど網羅していて 、時間的にも値段もぴったり!。
楽天の口コミ情報も良かったというものが多かったので、ネット予約しました。宮崎市内の5箇所くらいが乗車場所で、
駅やホテル、宮崎市民の交通の要所=宮交シティや宮崎空港などで乗車客を次々と乗せ、日南海岸へと向かいました。
空港も道路脇にも、パ-ムヤシが高々と空に向かって立っている様は、さすがは南国宮崎の風景でしょ。
今日は真っ青な青空も広がってこれから向かう観光名所も楽しみで~す(^。^)y-.。o○
 
 10:10  青島神社
この観光バスツァ-のタイトルは 
『青島・堀切峠・鵜戸神宮・飫肥ルート 魅力満載の日南海岸を巡る【特典付】』というもの。
最初に向かった先は【青島】
約1.5キロの島の周囲は【鬼の洗濯板】が取り囲み、島の中央の青島神社は【縁結びの神様】として有名。
毎年、ジャイアンツの選手も必勝祈願するのだとか!。
青島に架かっている橋を渡って青島にある青島神社に向かいます。
青島神社は彦火火出見命が海積宮からご還幸された御宮居の跡として
彦火火出見命・豊玉姫命・塩筒大神』の三神をおまつりしています。
 
10:20  青島神社 元宮
ビロ-樹といわれるヤシの木の一種が神社の境内にはいっぱいあり青島神社の元宮と伝えられる参道は
まるでジャングルの中を歩いている感じ。  こんな風景の神社って初めてだよ(@_@。
元宮跡から、弥生式土器、獣骨等が出土し、古い時代から小祠があり、祭祀が行われたようです。
 
 
 鬼の洗濯板
 鬼の洗濯板と言われる海岸線の岩の模様は初めてみる風景(^。^)y-.。o○  真っ青な空と真っ青な太平洋。
ギザギザ模様に見える岩のオブジェのスケ-ルもすご~い!圧巻でした。
 
 10:58  車窓から山桜を見る     11:00  堀切峠
 バスガイドさんは車中や観光地でも歴史や観光名所のエピソードなどをガイドしてくれるから、予備知識もバッチリ!。
もう山桜も咲き始めていました。 山桜の街道を過ぎると、いよいよ堀切峠です。
 
 11:05  堀切峠からの絶景
海面から60メートルの高さにある展望台から太平洋を一望。   いややゃ~素晴らしい(^。^)y-.。o○
 
  普段から見慣れた伊豆の海岸線との違いは、鬼の洗濯板がずっとずっと続いていることでした。
ここに道の駅フェニックスには【えびソフトクリーム】【マンゴ-ソフトクリ-ム】などがあり、行列ができていました。
 
 11:50  鵜戸神宮
堀切峠からもずっと日南の海岸線に沿って走るのですが、鬼の洗濯板風な海岸線が続いていました。
いよいよ次は鵜戸神宮、一番行きたかった神宮です。駐車場からは石段を登ったり下ったりと少々歩きます。
朱塗りの欄干の右下に本殿が見えてくると、それは美しい光景です。
真っ青な広~い空、紺碧の海、波状岩に砕ける白波と、おりなす奇岩怪礁、こんなロケ-ションの神社って、見たこと無いよ~。
 
 12:05  鵜戸神宮
、鵜戸神宮の本殿は、海に面した断崖の洞窟の中にあり、祭神は神武天皇の父ウガヤフキアエズノミコト。
縁結びの神として知られています。 
 
鵜戸神宮の本殿
 
 
 運玉  注連縄の中のくぼみに運玉が入れば願い事がかなう
 「運玉」は5個ワンセットです。観光バスツア-では、乗車特典として「運玉」もいただけます。
男性は左手で、女性は右手で、願い事をしながら桝形をめがけて投げるのですが、なかなか難しい・・・!。
 
 
 ここでもご朱印をいただき、鹿児島で2日間、宮崎での1日と、今回の旅のメインテ-マである
『神話のふるさとを訪ねて』の目標を成就することができました。
 
 13:50~  飫肥の城下町を散策
海岸線から離れて最後に向かったのが飫肥の町。車中から見えた田んぼは、すでに田植えが終わっているでは
ありませんか!。ガイドさんの説明によると、宮崎は台風の通り道だから台風が来る前に稲刈りを終わらせているのだそう。
早生品種のようです。  さて、飫肥の駐車場に着きました。
ここでの特典は『 飫肥城 有料施設共通券』。   通常600円は買う入場券ですが、
これもバス代4200円の中に含まれているのだから断然お得です。
最初はガイドさんと一緒に見学し、その後は集合時間まで自由散策となりました。
 
 飫肥城跡の桜が咲いた   飫肥杉      飫肥城跡石垣が残るのみ
散策するのは飫肥城を 中心とした、飫肥藩5万7000石の旧城下町。
石垣の脇には桜が咲き始め、石垣の上部は美しい飫肥杉がすくすく成長していました。
 
 14:30~飫肥の城下町を散策
  江戸時代の武家屋敷町、町人町、 寺町などの町並みが多く残されていて
パンフレットを持っていると、見学施設を見ることができました。
 
 15:10   飫肥名物    おび天 と  厚焼たまご
 飫肥名物はおび天と厚焼きたまご。 おび天は飫肥のさつまあげですが、さつまあげとの違いは
ふわっと柔らかめな食感で少し甘めなところ。昨日・今日と何度か食べる機会があり、気に入りました。
ここで買ったものは厚焼きたまごです。街道筋にはたくさんの厚焼きたまごのお店がありました。
その昔、祝いの席で食べられていたものがはじまりで、殿様に献上されるようになった飫肥の名物です。
作り方は昔ながらの厚めの卵焼き用の鍋に炭火で下からと上からもじっくり時間をかけて焼き上げる店と、
オ-ブンを使って焼き上げるものがあるそうです。
フツ-の厚焼きたまごを想像したらその違いに驚くでしょう。

 外は つるつるで ちょっと固め、、中はプルプルふわぁ~
やわらかく上品な味わいで口当たりはまるでプリンのようでした。 この厚焼きたまごは、今晩のフェリ-での晩御飯にしましょう。
帰りのバスの車窓からも日南海岸を飽きることなく眺め、宮崎駅に戻りました。宮崎最高~(^。^)y-.。o○
 
 17:50  宮崎駅から宮崎港行きのバスに乗る    18:10  宮崎港フェリ-タ-ミナル
 さて、宮崎駅からはバスに乗って宮崎港へと向かいました。ここで宮崎カ-フェリ-に乗船し、
大阪南港へと向かいます。今回利用したのは港へのアクセスバスと2段ベットタイプの2等寝台と大阪南港から
梅田までのシャトルバスがセットで格安の8800円。通常のフェリ-代金よりも安いのです。

明日は朝、大阪南港に着き、大阪駅から青春18きっぷを使って、神話の旅の完結で~す(^。^)y-.。o○
 
 
 3月23日  奈良・山の辺の道と三輪山はこちらからどうぞ!
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