おわら風の盆 2018
 2018年 9月2日(日)〜3日(月)
 
越中八尾おわら風の盆は毎年91日から3日に行われます。残りの2日分の青春きっぷを使って、
富山に行ってきました。おわら風の盆は今回で、2度目です。
富山駅近くのBHを早めに予約し、演舞場のチケットも事前に購入しました。あとは天気まかせで出発〜。

9月2日(日)  おわら風の盆 富山泊

 朝イチの東海道線下りに乗り、米原から敦賀へ〜北陸線で金沢〜3セクと順調に乗り換え、
午後3時少し前に富山に到着しました。
新しくなった駅ビルで、今夜の晩酌用に富山グルメを仕入れ、
BHにチェックイン。 1時間ほどBHで過ごし、再び富山駅へ向かいました。
 
 
夏旅の強〜い味方、青春18きっぷ♪   越中八尾行の臨時列車は、事前にJR富山駅で乗車整理券をもらいます。
集合時間までの待ち時間に、富山ブラックで腹ごしらえ    17:41発 臨時列車越中八尾行に乗車
 
 富山駅で観光案内所で風の盆のパンフレットをもらい、臨時電車の整理券を貰い、集合時間までの35分間に、
富山ブラックで腹ごしらえ。
前回同様に、しょっぱ過ぎる醤油スープに、塩辛さにも限界があるだろ!って驚くメンマ。
太麺でチャーシューはどっさりの富山ブラックを食すと、富山に来たな〜って思うようになりました(笑)。
 
 臨時電車は人数制限をしているので、たいがい座れました。約30分ほどで越中八尾駅に着きました。
八尾の町は、観光客であふれています。屋台のお店もすごい数、風の盆の燈籠に導かれて歩きます。
 
 風の盆の夜の部は、どこも夜7時からなので、編み笠を被っていない踊り手さんも町を歩いています。
みんな若いんですよね〜。 高校生ぐらいになると、しっとりと踊れるからすごいな〜。
 
越中八尾 おわら風の盆 
 演舞場では三日間で、各4町が特設ステージで風の盆を披露してくれます。
座って確実におわらを見れるから、今回も自由席のチケットを買っておきました。

演舞場は小学校の運動会に作られるので、雨天中止。おわらも屋外だから雨天中止。
初日の昨日は午後2時まで雨だったようですが、夜からは回復。今日もいい風が吹いています。

 
始まりましたよ。舞台の前、前方が指定席。後方が格安な自由席です。 ステ−ジがよく見えそうな
座席を移動しながらおわらを鑑賞。 安価なデジカメで望遠で撮っているのでピンボケでスミマセ〜ン。

二百十日の前後は、台風到来の時節。昔から収穫前の稲が風の被害に遭わないよう、
豊作祈願が行われてきました。   その祭りを「風の盆」というようです。
(諸説ありますが・・・)
 
おわら風の盆は旧町と呼ばれる「東新町、西新町、諏訪町、上新町、鏡町、東町、西町、今町、
下新町、天満町」 と「福島」を合わせた合計11の町で行われます。 
 
  各ステ−ジ、まずは「地方」の楽器と唄で始まりました。『♪越中で立山 加賀では白山 駿河の富士山 三国一だよ♪』
富山県民謡『越中おわら節』でもよく歌われる歌詞の一つのようです。

 おわらに欠かせない役割を担っているのが唄と楽器で奏でる「地方」(じかた)です。
地方は「唄い手」「囃子」「三味線」「太鼓」「胡弓」をいいます。
三味線が出を弾き、胡弓が追います。太鼓が軽く叩かれ調子を上げると囃子が唄を誘います。 

 
男踊りは、男性の舞台用として振り付けられた踊りです。
素直で素朴な直線的力強さの中にしなやかさを持つ魅力的な踊りで農作業の所作を表した踊りです。 
 
豊作踊りは、、種まきや稲刈りといった農作業の動きを手や指先を巻くように舞踊の要領で表現しています。
女踊りは女性の舞台用として振り付けられた踊りです。「四季踊り」ともいわれ、
夏の河原で女性が蛍取りに興じる姿を表した一連の女踊りが完成しました。日舞の艶めきがあります。 
 
それぞれの町で2〜3歳から中学生達までは浴衣(着物)姿でステ−ジに上がり踊りを披露していました。
伝統の継承と後継者の育成のために、こんなに小さい頃からおわらを踊るんだね〜。すごいな〜 
 
 演舞場では後半になると退場する観光客も多くなります。私は2時間・4町のすべてのおわらを観た後、
おわらの本番中の町に繰り出し、
町流しを楽しむことにしました。
 
まずは、昔ながらの町並みが残っている諏訪町へ。 薄暗い町を歩いている観光客は多いです。

ここでは小料理屋の中でおわらを踊っていました。小人数でしたが、『地方』も演奏していました。
一階が終わったら、二階に上がり、ここでも演奏が始まりました。

 
次の町に移動しながら歩いていると、町流しの場面にも遭遇します。 ここは東町です。
先ほどのステ−ジと違い、踊り手と観光客の距離は近いです。まさにライブ感・臨場感は圧倒的です。
 
聞名寺の境内で踊るのは今町 
 八幡宮で踊る町があったり、お寺の境内で行う町もあったりと、町によって趣向が違うのも見応えあります。
 
 地方の歌や楽器の調べは、どこも共通してますが、どこも男踊り、女踊り、地方と三位一体の
ライブ感は、臨場感いっぱいで大感動。女踊りは優雅で艶っぽくて美しく、風の盆の花形です。
 
女踊りが『静』だとすれば男踊りは『動』。 飛んだり、片足でポ−ズを決めたりと、
かなりの体力勝負! 熟練のワザですね。 手の先まで緊張感があって躍動感に見惚れてしまいます。 
 
後半には、男女混合踊りがあり、 青年男女一組で踊るシ−ンでは、観光客の喝采を浴びていました。
編み笠を、顔が見えないくらいに深く被って踊る姿は実に艶っぽいですね〜惚れ惚れします。
 
 
 
おわらの最後は 聞名寺の境内を向いて合掌礼拝。 この後すべての戸が閉められ終了しました。
 
今町の聞名寺を出ると、八尾八幡宮では下新町のおわらが行われていました。
その後は越中八尾駅まで30分ほど歩き戻るのですが、坂のまち大橋でもちょうどおわらを観ることができました。
 
町流しは、先頭が女踊り 、
 
次に男踊りと続きます。そしてラストに『地方』が歩きながら演奏していました。胡弓の調べが哀愁たっぷり
 
夜11時ちょっと過ぎの電車に乗って富山駅に戻りました。 BHに戻り、やっと晩酌タ〜イム♪  
昼間に買っておいたものを冷蔵庫から出し、乾杯〜♪  
のどくろや白えびのお寿司、ホタルイカの唐揚げを肴に、今宵もビ−ルが旨〜〜い (^。^)y-.。o○

9月3日(月) 岩峅寺雄山神社前立社壇  高山 

 
 
 7:37 電鉄富山駅から富山電鉄に乗って岩峅寺へ 
 翌日は、JR駅の隣にある電鉄富山駅から富山地方鉄道で岩峅寺に向かいます。
JR線ではないので片道730円(往復1460円)の出費です。
 
車窓からは立山連峰が見えました。富山側からは剱岳が見えるのがとても新鮮。  

どこまでも広がる田んぼは少し黄金色に色づき、そこにひときわ濃い緑の小山が点在するのが
屋敷林。
風雪や夏の強い日差しから家屋を守るために植えたのが屋敷林で、富山平野ならではの風情です。
 
8:13着 岩峅寺駅
35分ほどで、岩峅寺へ着きました。 ここで下車したのは 雄山神社前立社壇 に向かうため
 
 レトロな駅舎には 映画監督木村大作氏の代表作 『劔岳 点の記』の映画ロケの写真がずらり
 
私もこの映画、映画館で観ました。 芦峅寺駅は映画の中では富山駅として登場しました。 
 
 芦峅寺駅から10分ほど歩くと雄山神社があります。この境内の杉林も映画のロケ地でした。
でも今回の目的はロケ地巡りではなくて、雄山神社へ詣でること。
 
 雄山神社前立社壇
 
今年の夏は雄山に登り、山頂の雄山神社 立山頂上峰本社で 参拝させていただいたご縁で、ここにも足を運びました。
9:13発 芦峅寺から富山地鉄で富山に戻る   富山駅で駅蕎麦モ−ニング(白エビ天そば500円) 
 
10:32発 JR富山駅から高山線に乗車    車窓からは再び立山連峰 
 富山での滞在は朝のみで、後は帰りの乗り鉄をスタ−トさせます。
帰りは青春18きっぷのみで帰れる高山線に乗りました。  越中八尾までは混んでいましたが、
今日まで風の盆の八尾駅で多くの乗客が降りたので、後はの〜んびり車窓を見ながら・・・
 
神通川を眺めながら猪谷駅まで来ました。    11:20着 猪谷駅
 
 高山線は 平成30年7月豪雨の影響により、高山〜猪谷間で代行バスを運行しています。
 線路を渡り猪谷駅に停車している代行バスは2台。 11時30分の発車を待ちました。
観光バスなので乗り心地満点。外国人が多く乗リ込みましたが、車内は空いていて良かったわぁ〜
 
13:01着 高山駅 
 代行バスに揺られること1時間30分で高山駅に着きました。
ここで次の高山線(美濃太田行)が発車時刻までの2時間弱、高山の街あるき・・・♪
 
13:45 坂口屋でうっしっし丼(1900円) 
高山は今年の夏にも白山の帰り道に立ち寄りました。 朝市で買い物して、ほうば味噌の朝ごはんを食べたな〜
昨日は富山で海の幸だったから、今は飛騨牛の気分♪ 古い町並エリアで極上の飛騨牛を味わいました。
☆旅の最後にお得自慢☆
行きJR普通運賃(東海道線・北陸本線・高山線)  7440円  
(別途 IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道1220円)
帰りJR普通運賃(高山線・東海道線)   7020円  
(別途 富山地方鉄道 1460円)
合計 14460円 青春18きっぷは二日間で 4740円  
差し引くと 9720円もお得でした。
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