久住山 ・ 平治岳〜大船山 (九州編 パ−ト1)
2012年 6月14日〜15日 
1日目  久住山

ル−ト 牧ノ戸峠〜扇ヶ鼻〜久住山〜法華院温泉山荘

梅雨の真っ只中ですが、ミヤマキリシマを見たくて2ヶ月前から九州行きを計画していました。
自宅から20分弱で行ける静岡空港のおかげで、朝8時に飛びたった(FDA共同運行便)は
瀬戸内の島々を眺めたら9時半には福岡空港に着陸しました。
空港近くで3泊4日、軽自動車で予約した
レンタカ−は、値段そのままで黄緑色の
新型マ−チになり、ドライブも楽しくなりそう!。
ナビをセットし、いざ大分県へ〜。
でも、初対面のナビの使い勝手に
不慣れで、最初の高速に入りそびれ、
交通量の激しい空港周辺を迷走した後、
やっと高速に乗ることができました。
ここで30分のロスタイム(-_-;)。
その後は順調にやまなみハイウエィ入り、
草原状の景色の中を走ります。

路肩駐車が多くなると、やはりここが
長者原。牧の戸峠までは、あと数キロです。
その先も至る場所で路上駐車してあり、
私も路上駐車2日間を覚悟していたも
のの、牧の戸峠駐車場に着いたら、
駐車スペ−スは充分にありました。
12:40 牧の戸登山口
時間はすでに12時、朝早い登山者はもう下山しており、この時間だからこそ駐車できたみたいネ。
法華院温泉山荘に、今から出発する旨の電話をして、牧の戸登山口から出発です。
今から登ろうというハイカ−はあまりいませんが、登山口に戻ってくるハイカ−の数のすごさったら、もうビックリです。
コンクリ−ト舗装の登山道ではひっきりなしにすれ違います。
  12:55   登山道脇にミヤマキリシマの花が咲いています          13:05  なだらかで見通しのいい山容です
それから先でも、大勢のハイカ−とすれ違います。どうりで路上駐車の数が多いわけです。
道は ほぼ緩やかな登りで、遠くに赤く染まった山肌が見えています。星生山のあたりでしょうか?。
道端にもミヤマキリシマの花が咲いています。  嬉しくって、天気も良くって、ついつい笑みがこぼれます!
13:10 ツクシドウダン                    13:15 ミヤマキリシマ
天気予報では今日は晴れ、明日からは天気が良くないので、今日は4日間で一番の登山日和になることでしょう。
今日は平日ですが、梅雨の晴れ間だからこそ、こんなにハイカ−が多いんでしょうね。
ミヤマキリシマの数はどんどん
多くなっていきます。

広々とした山容で高い木もなく、
ミヤマキリシマの木の高さも低いです。

小ぶりのピンク色の愛らしい花が、
木全体に咲き誇っています。

先週あたりから満開で、
ちょうど見ごろでした。

花の時期に来れて良かったぁ〜。


13:30  登山者もいっぱい 花もいっぱい
13:35
まだまだ、たくさんのハイカ−とすれ違います。このあたりの山に詳しそうな方に、今の見ごろのエリアを聞いてみました。
星生山に登るつもりだったけど、星生山の花は登らなくても見えるからと。そして、今の満開は扇ヶ鼻と教えてもらいました。
            13:40  扇ヶ鼻に寄り道しましょう
その先の分岐が扇ヶ鼻への登山道でした。なるほど、扇ヶ鼻へ向かう草原状の山肌には、今日一番たくさんの花が見られました。
     14:15  扇ヶ鼻山頂                 正面の久住山はちょうどガスの中
久住山方面の展望もいいのですが、ちょうどガスがかかってしまい、時折見えるだけでした。
ミヤマキリシマの木の高さは腰よりも低いくらいで、翌日登った大船山の木の高さよりもすいぶん低いです。
   14:30   星生山分岐   
先ほどの分岐に戻り、左手に星生山を見ながら草千里を歩きます。
14:45 避難小屋付近から見た久住山                 15:15  久住山山頂
岩場を下ると避難小屋があり、久住山が近づきました。久住分かれを過ぎるといよいよ本峰への登りです。
ミヤマキリシマの数は少なくなりましたが、岩稜を30分ほど登ると久住山に到着しました。
頂上からは、これから歩く北千里浜が見えます。星生山〜噴煙を上げる硫黄山〜三俣山も見えます。
どこを見ても高い木は無く、草原状の山並みが続いていました。
久住分かれまで戻り、稜線上の展望とはこれでお別れ。あとはすりばち状の北千里浜に降りていきます。
中岳側を見上げるとミヤマキリシマもいっぱいです。
 北千里浜へ向かう                       16:30  スガモリ分岐             
北千里浜まで下りてしまうと、あとは平らな道を歩きます。 硫黄岳の噴煙も近いです。
正面に山が近づくと、ここがスガモリの分岐です。正面の山は三俣山。左手は長者原へ、そして右が法華院温泉山荘への道です。
しばらくは砂地の平らな道を歩き、樹林帯の下りになりました。時折視界が開け、平治岳が見えてきました。
遠くからでも山頂付近のピンク色が確認できます。眼下には坊ガツルの湿原が見えてきましたよ。
17:05 法華院温泉山荘
スガモリの分岐から30分ちょっとで、法華院温泉山荘に着きました。屋外の水場では靴を洗っている人がいました・・・?。
今日は晴れだったし、久住山の道は靴が汚れることはありませんでしたが・・・?。 早速、チェックインを済ませました。
6畳の個室にソロユ−ス!      法華院温泉山荘の温泉              18:00  法華院温泉山荘での夕食
予約が早かったので、予約時に個室がまだ空いていて個室になるとのことでしたが、やはり個室を用意してくれていました。
宿泊者もそこそこ多く、大部屋にもたくさん宿泊者がいるようですが、たった一人で6畳の個室を使えるなんて、
なんて幸せ! (^。^)y-.。o○    部屋に落ち着いてから、まずは もちろん!温泉に向かいました。
シャンプ−も石鹸もありませんが、ややぬるめのいい温泉で、たっぷり時間かけて入れます。

夕方6時から夕食です。 坊がつる賛歌が流れる中、手作りのご馳走に舌鼓! 山菜の天ぷらはパリパリの食感で最高!
鳥てんもサックサク!。野菜もふんだん!。テ−ブルの周りの方達はそれぞれ個室で、連泊だとのこと。
何日か滞在すれば晴れの日に当たるからだって。 明日のコ−スのアドバイスをいただいたり、九州の山の話で盛り上がりました。
19:15  夕食後、坊ガツルを散策  (左が平治岳、右側の北大船山〜大船山の山頂はガスの中)
天気予報は明日は雨。 午前中は曇りや小雨で、午後からは本降りになりそうです。 
夕食後は、坊ガツルの湿原を散策に出かけました。明日は見れないだろう景色を目に焼き付けておかなくっちゃネ。
部屋に戻り、就寝までにあと2回温泉に入り、ミヤマキリシマと 山のいで湯を満喫した 一日が終わりました。
2日目 6月15日 平治岳〜北大船山〜大船山

ル−ト  法華院温泉山荘〜平治岳〜北大船山〜大船山〜坊ガツル〜長者原

    7:05 法華院温泉山荘出発           7:20 平治岳・大船山分岐    分岐地点に咲いていたツクシドウダン
朝起きたら、一面霧に包まれていました。 朝食前に朝風呂で目覚め、
6時半の朝食の時に『朝はビ−ル飲まないの?』ってテ−ブルの人にからかわれ(笑)、
「私は予定通りに大船に行くからネ」  『午前中はあまり降らないと思うから気をつけて!』

雨具を着込み、さて出発。 視界が悪いと広く平ら道はちょっと不安。木道を歩き、テント場を過ぎると平治岳・大船山分岐が
ありました。  この分岐にはオレンジがかったピンク色のツクシドウダンが強風にあおられていました。
昨日のアドバイス通りに、まずは平治岳に向かうことにしました。昨日の久住山と違って、うっそうとした背丈の高い樹林の
中を登っていきます。 霧で薄暗く、おまけに登山道はぬかるみだらけ。これから先もずっとぬかるんだ道でした。
それでもだんだん登っていくうちにミヤマキリシマの花が見られるようになりました。
8:20 大戸峠   上り専用路で登る          平治岳への道にはミヤマキリシマの花がいっぱい
平治岳・大船山分岐の登山口から1時間ほどで、平らな場所に出ました。ここが大戸峠で古ぼけた標識には
平治岳・大船山・男池と書いてあります。 ガスの中で視界も10mもありません。 平治岳方向に歩いてみると、
上り・下りと専用の登山道を見つけました。  ここからはミヤマツツジの切り開きの道を登るようになっていました。
このあたりの花はもう終わりがけの花もあって、1週間ほど前から見ごろだったようです。
でも、登っていくうちには、まだまだ満開、咲き始めの花もいっぱいあって、それはそれはすごい花の数です。
この平治岳が今回の九州の山の中で花が一番多かった山でした。
大きな岩のあるピ−クに出ました。ここが南峰なのでしょう。時折小雨が降ったり止んだり・・・。
近くの満開のミヤマキリシマを見るのには何の問題もありませんが、遠望が利かないのはちょっと不便です。
平治岳の山頂はもう一つのピ−クにあると昨晩聞いていたから、岩を左に見てそのまま進行方向に進んでいったら、
今日始めて4名の登山者に会いました。でも念のため山頂はこちらでいいかと聞いたら、方向が違うよと教えてもらいました。
このピ−クはツツジの間をどこでも歩ける平らな道がいくつもあったので、遠くが見えないと道が判り難いですね。
いいところで登山者にお会いできました。
ガスっていたらここに標識がほしい場所でした。
9:00 平治岳
満開のミヤマキリシマの間をぬって一本道になった登山道を進みます。花の背丈は人の肩の高さくらいです。
ピンク色に染まったツツジの回廊を進んでいくと、前方にやっと少し高いピ−クらしいものが見えてきました。
平治岳山頂、着きました。視界はないけど大感激です!。
先ほどの岩のピ−クまで戻り、下り専用路で大戸峠まで下りました。
9:35 大戸峠(分岐から北大船山に登る)         傾斜がゆるくなると、再びミヤマキリシマが迎えてくれる
この大戸峠あたりで、15名ほどの登山者と会いました。昨日の久住山ではものすごい数の登山者とすれ違いましたが、
こんな天気だからか、山に入る人も少ないのでしょう。
大戸峠から北大船山までの道は中盤が急傾斜。小石の道が滑りやすいからここを下るよりも登るほうがいいと、
昨日アドバイスしてもらったのでした。  小石混じりの急登が終わると、全体的になだらかな山容になって・・・
どこをみてもピンク色(^。^)y-.。o○  
平治岳は、ちょとだけ遅かったかな〜って思ったけど、
ここ北大船山周辺のミヤマキリシマは今がまさに満開っていった感じです。
10:30 北大船山  
天気は小雨程度、風は強いです。北大船山のピ−クは遠望できませんでしたが、なだらからな、ツツジの花に囲まれた先に
北大船山の標識がありました。  いやぁ〜すごい・すごい
♪♪♪ こんなに花が見れるなんで感激です。
10:35  段原                                11:00 大船山
北大船山から5分ほど進むと鞍部に出て、ここが段原 です。 分岐の標識は壊れています。
ここから大船には、だらだらと樹林の中を歩きます。ドウダンやコイワカガミ、マイズルソウなどが咲いていました。
途中で10数人のパ−ティ−とすれ違い、山頂は風が強いから気をつけてねと声をかけてくれました。
岩場の道になると、風の音がします。ミヤマキリシマの数はあまり多くありませんでした。
着きました〜。大船山です(*^。^*)。風強いです(^^ゞ。 雨も降っています。展望もないから、即下山です。
段原に戻ったのが、11時20分頃です。ここから坊ガツルへと下山します。
運が良ければオオヤマレンゲを探せたのかもしれないけど、雨で足元も悪く、視界も悪く、わかりませんでした。
ぬかるんだ急傾斜の道が続きます。登山道脇のミヤマキリシマは地を這うように咲いていました。
時々ツクシドウダンの花を見ることができました。
12:35 坊ガツルから九州自然歩道を歩く
下山路はぬかるみの悪路だし、樹林の中は薄暗く、長い時間下っていた感じがしましたが、1時間ちょっとで、
登山口の分岐に着きました。このあたりでは、雨は止むことなくしっかりと降っていました。
キャンプ場を過ぎて、分岐で右折、草原の中を歩くと、その先の分岐で再び登りの道になりました。
13:15 雨ヶ池                14:30 長者原駐車場
本降りの雨で、すれ違う登山者もまばらです。九州自然歩道も雨ヶ池までは登りです。道は相変わらずぬかるんで、
膝から下は泥だらけ。でも雨がしっかり降っているから、いつしか泥も雨で流れてしまいました。
坊ガツルから長者原までは2時間。前半が登りで後半が下りでした。本降りでの山歩き、ここでも時間が長く感じました。
途中、今日入山した同郷の山友夫妻とすれ違いました。「やはり会いましたね〜
(*^。^*)」 
「では、日曜日、福岡空港で再びお会いしましょうね〜」
山友夫妻はミヤマキリシマとオオヤマレンゲが目的で、翌日オオヤマレンゲも見ることができたそうです
(*^。^*)

湿原が現れると、長者原に着きました。駐車場の車もまばらでした。ここから車を置いた牧ノ戸峠までは歩くと時間がかかるので、
タクシ−を使うことにしました。幸いレストハウスに一台居てくれたので、これに乗って牧ノ戸峠まで運んでもらいました。
料金は1500〜1600円ほど、登り勾配の道を歩くことを思えば大助かりです。
運転手さんによると、昨日の路上駐車の数は、山開きの時よりもすごかったとのこと。
だから昨日が今シ−ズンで一番の人出だったということみたいでした。

牧ノ戸峠に着くと、車はほ〜んと、まばらです。昨日の喧騒は嘘のよう!。車に乗り込んでも、強い風が吹くと車が揺れます。
カ−ナビをセットし、いざ今宵の宿、宮崎県高千穂に向かいましょう
(^。^)y-.。o○

由布岳・高千穂観光・別府温泉 (九州編 パ−ト2)もどうぞ!
Top 登山編  観光編    プチグルメ